古いRaspberry Pi OSバージョンのイメージを作成

Posted at 2024-01-31

先日作成したRaspberry Pi Zero W用Raspberry Pi OS(Pythonバージョン3.9)に、Python 3.5環境用whlファイルをインストールするため、Python 3.5を取り込んだけれどもpipが使えなくて古いRaspberry Pi OSにした話です。

pip install以外のwhlファイルインストール方法が分からない
Raspberry Pi OS 11上にて、python3.5を使用て「-m pip install hoge」を実行すると「/usr/local/bin.python3.5: No module named pip」のエラーになる

トータル10時間分くらい試行錯誤しましたが、私の力量では解決できませんでした。

敗北感がすごいですが、自分が扱っているコードがOSのバージョンではなく、Pythonのバージョンに大きく依存していたので、早々にギブアップしました。
Raspberry Pi OS 11上で、古いPythonバージョンを使用したpipを使う必要がある方の力にはなれません。スミマセン。

使用したいRasiberry Pi OSのZIPを下記サイトからダウンロードします。
https://downloads.raspberrypi.org/raspbian/images/

フォルダがリリース日毎に分かれていて探すのが大変な場合は、Rasiberry Pi OSのWikipedia( https://en.wikipedia.org/wiki/Raspberry_Pi_OS )に記載してあるリリース日とバージョンを見ながらおおよそのあたりをつけて探すと少し楽です。

① ダウンロードしてきたZIPファイルを解凍
② Raspberry Pi Imagerを起動し、OS選択時に「Use custom」を選択（リストの一番下にあるのでスクロールしてください)

③ ①で解凍したフォルダにある.imgを指定

④ [Raspberry Piデバイス]と[ストレージ]も選択し[次へ]をクリックしメディアを作成

使用するRaspberry Pi OSバージョンによっては、ImagerでWifiやSSHの事前設定はできないようです。(私が使用したバージョンはできませんでした。)
事前設定ができない場合は作成したイメージを使用して起動した後、ユーザアカウントのパスワード、Wifi、SSHを設定します。

※ SSHは、画面左上のラズパイマーク→[Raspberry Pi Configuration]を選択後、[Interfaces]タブをクリックすると有効化できます。

古いRaspberry Pi OSのイメージメディアを作成する手順は以上です。

ここからはRaspberry Pi OSのPythonとPipで苦労した時のメモです。
最終的には上記の通り「古いOSバージョンを使う」で解決したため、本当にただの苦労話です。

Raspberry Pi Zero WのRaspberry Pi OS 11(Bullseye)で、Python3.5用.whlをインストール

Python3.5のインストール → 成功
python3.5 -m pip install xxxxxxxx.whl → エラー /usr/local/bin.python3.5: No module named pip
alternativesを使用してpython3.5をpythonに設定(＝ソフトリンク)して pip install xxxxxxxxx.whl → エラー(No module named pip)
https://bootstrap.pypa.io/get-pip.pyを見る → minimum python versionが3.7であることを知る
minimum python versionにひっかからないget-pip.pyを持ってくる
pipのインストールを試みる sudo python3.5 get-pip.py → ERROR: No matching distribution found for pip<21.0
もう私で対応できる範囲ではないことを悟る
whlをインストールするだけならば、古いRaspberry Pi OS使えばいいかとあきらめる

これはPython経験が浅すぎることによる挫折なのかもしれません。。。
いつか対応方法が分かるといいなと思います。