前回でvscodeの基本設定を理解したことにしてNode.jsを触っていく
Windows環境でのNode.jsのインストール
ここはvscodeとは関係なく共通でやるところ。
Node.jsはjavascriptプラットフォームであり、WindowsPCには規定でインストールされていない。Windowsに規定でインストールされているのはpowershell環境だけである…。よってNode.jsの公式からささっとインストールする。
powershellコンソールを起動し"node -v"と実行してバージョンが返ってくればOK。
環境設定(プロジェクト)
これからあなたはnodejsアプリケーションを開発する。ということで、それ用のフォルダを1つ用意し、そこをワークスペースとする。ワークスペースの作り方は前回のエントリの通り。
ワークスペースを作成したら、npm initでnodejsプロジェクトを初期化する。するとpackage.jsonが生成される。いくつか質問を投げられるが、全てEnterを押せばよい。
npmについて
npmとはnodejsのパッケージ管理ツールである。パッケージ管理ツールとはコマンド1つで指定したパッケージをしかるべきリポジトリ(ダウンロードサイト)からダウンロードしてくれるものである(もちろん他にも機能はある)。nodejsしかりphtyonしかり、最近の言語にはパッケージ管理システムが備わっており、このやり方が現在のデファクトスタンダードである。dllやらモジュールやらを窓の杜からダウンロードするのはやめましょう。
※ なお、我らがpowershellにもPackageManagementというそのまんまの名前すぎるパッケージマネジメントシステムが存在する。
環境設定(ESLint)
nodejsのコーディングルールをチェックしてくれるESLintをインストールする。
1. vscodeに拡張インストール
vscodeで拡張名"eslint"を指定するとインストールできる。
2. npm install eslint でeslintをダウンロード
nodejsのパッケージの一つとして存在するeslintをダウンロード
3. ダウンロードしたeslint.jsを設定する。
node .\node_modules\eslint\bin\eslint.js --init
で設定が可能である。
環境設定(開発に利用するパッケージ)
その他、自分が開発するプログラムに必要なパッケージを
npm install [パッケージ]
でダウンロードする。ダウンロードしたパッケージはnode_modulesというフォルダに保存される。また、package.jsonにパッケージ名が追記され、このプロジェクトでどのパッケージが必要であるかが記録されるようになる。仮に何らかの要因でダウンロードしたパッケージを消去して再ダウンロードしたい場合、単純に
npm install
を実行すればよい。githubなどより他人のプロジェクトをcloneした場合、通常github上にモジュールの実体はないがpackage.jsonに必要なパッケージの記録があるため、同じくnpm installを実行して環境を整える。
また、何らかの目的で依存しているパッケージをインストールしたくない場合、
.npmrc
に記載すると、指定したパッケージがインストールされなくなる。
デバッグ設定
vscodeではF5を押下する事でプログラムのデバッグ開始が可能である。試しに自分がプログラムを作成しF5を押下すると、フォルダのユーザーセッティング配下にlaunch.jsonが自動的に生成されてしまう。これが通常の動きかはよくわからない。とにかく、このlaunch.jsonに設定を記載する事で、デバッグ設定をカスタマイズできる。
通常、デバッグ設定をカスタマイズするニーズは少ないと思うが、デバッグ対象プログラムが複数ある場合(index.jsとapp.jsなど)、2通りの設定を記載する事で、どちらのプログラムに対してもデバッグを行うことが出来る。
余談だが、vscode全体のユーザー設定でデバッグ設定を記載することも可能である。この場合、GUIからの設定は出来ず、settings.jsonを直接いじるように誘導される。どちらにせよ、全体の設定で統一されたデバッグ設定を使うニーズは少ないと思われる。
自分用メモ
自分はWindowsでハードリンクを設定したフォルダで作業をしていたが、そのファイルにブレークポイントを設定してもブレークポイントが機能しなかった。デバッグ実行時はおそらくハードリンクパスではない、正規のファイル名でデバッグを実行しており、そのファイルにはブレークポイントが未設定と認識されたのではないか、と思われる。