はじめに
2025年の Google Cloud Partner Top Engineers に選ばれました!
Google Cloud Partner Top Engineers の審査ポイントの1つに、Google Cloud 認定資格 (プロフェッショナル認定資格)の所有数という項目があり、私もそれに向けて Google Cloud 全冠を達成しました。今回は、 Google Cloud 各試験の難易度や合格経緯などについてご紹介いたします。
Google Cloud認定試験について
まずは、対象となった全資格についてです。
基礎的な認定資格
・Google Cloud Certified - Cloud Digital Leader
アソシエイト認定資格
・Google Cloud Certified - Associate Cloud Engineer
プロフェッショナル認定資格
・Google Cloud Certified - Professional Cloud Architect
・Google Cloud Certified - Professional Data Engineer
・Google Cloud Certified - Professional Cloud Developer
・Google Cloud Certified - Professional Google Workspace Administrator
・Google Cloud Certified - Professional Cloud Security Engineer
・Google Cloud Certified - Professional Cloud Network Engineer
・Google Cloud Certified - Professional Cloud DevOps Engineer
・Google Cloud Certified - Professional Cloud Database Engineer(英語)
・Google Cloud Certified - Professional Machine Learning Engineer(英語)
Google Cloud認定試験の特徴
Google Cloud の認定試験は、基本レベルとアソシエイトレベルが1つずつしかなく、残る9つがすべてプロフェッショナル認定資格というのが特徴です。AWS では、プロフェッショナルレベルは2つのみですので、かなり扱いが違うな、というのが分かるかと思います。
ただ実際のところは、AWS で言うところの Speciality がプロフェッショナルと表記されているイメージで考えるとわかりやすい気がします。
Google Cloud の認定試験のもう一つの特徴は、プロフェッショナル資格に、Professional Google Workspace Administrator があることかと思います。この資格は、AWS の認定試験には存在しない種類の資格で、Google Workspace (Microsoft で言う M365 に近い)の管理者としての出題となります。アカウントやユーザの管理、外部プロバイダからのサインイン、コンテンツ管理、ポリシー、セキュリティなどの適切な設定を行えることを問うものであり、他の Professional 認定試験と取り扱う領域が異なるため、別の準備が必要です。
残る特徴が「英語」試験でして、
・Google Cloud Certified - Professional Cloud Database Engineer(英語)
・Google Cloud Certified - Professional Machine Learning Engineer(英語)
の2つについては、残念ながら日本語での受験ができません。これらの試験が開始されてから、かなり時間が経っているのに日本語版がないということは、この分野の Professional は英語ができなければならない、というメッセージなのかもしれません。
合格経緯とおすすめの受験順序について
私が受験した順序は、以下の通りです。
順序 | 取得資格 | 受験回数 |
---|---|---|
① | Google Cloud Certified - Professional Cloud Architect | 1回 |
② | Google Cloud Certified - Cloud Digital Leader | 1回 |
③ | Google Cloud Certified - Associate Cloud Engineer | 1回 |
④ | Google Cloud Certified - Professional Data Engineer | 1回 |
⑤ | Google Cloud Certified - Professional Cloud Developer | 1回 |
⑥ | Google Cloud Certified - Professional Google Workspace Administrator | 1回 |
⑦ | Google Cloud Certified - Professional Cloud Security Engineer | 1回 |
⑧ | Google Cloud Certified - Professional Cloud Network Engineer | 1回 |
⑨ | Google Cloud Certified - Professional Cloud DevOps Engineer | 1回 |
⑩ | Google Cloud Certified - Professional Cloud Database Engineer(英語) | 1回 |
⑪ | Google Cloud Certified - Professional Machine Learning Engineer(英語) | 3回 |
AWS の全冠を達成した後、職場で「AWS をできる人は増えてきたが、Google Cloud ができる人はまだ少ないんだよね」という話を耳にしたため、Google Cloud の勉強もしてみようと考えました。まず基礎については、
「徹底攻略 Google Cloud 認定資格 Associate Cloud Engineer教科書」
という書籍を購入して勉強しつつ、AWS 同様、Udemyの問題集を中心に勉強を進めました。
①~③やはり、基本は Architect 系ということで、基礎、中級、プロである3つを取得しました。
④⑤次に、もともと自信のあった、Data Engineer と Developer について取得しました。
⑥続いて、Workspace Administrator を受験しました。少し毛色が違うため、少し戸惑いましたが、問題集を中心にして、誤ったところを調べる、といった手順で合格できました。
⑦⑧ Security と Network は、問題集を中心として誤ったところを詳しく調べるという流れは同じでしたが、実際の試験において、かなり考える場面が多かった記憶があります。ただ、これも難しい問題は、消去法的な方法を用いて、なんとかクリアできました。
⑨DevOps については、AWS で基本的な考え方を学んでいたため、比較的スムーズに勉強できました。(基本的な考え方は同じと思います)
⑩あえて避けていた英語試験でしたが、自分の得意分野ということで、Database を先に受けました。こちらも元々の基礎があったこともあってか、英語版でも以外とスムーズに正解することができ、合格できました。
⑪私にとって最後&最難関は、Machine Learning でした。この分野も得意分野との認識だったのですが、予想以上に苦戦してしまい、2回落ちました。。
その後、様々な方々に質問をしているうちに、「英語の試験なのだから、試験勉強も英語でした方が効率が良いのでは」とのご指摘があり、頑張って英語での勉強を頑張りました(約3か月)。
この結果、過去の2回の苦戦がなんだったのか?と思うほどスムーズに回答でき、合格することができました!(これは本当にうれしかったです)
おすすめの取得順序ですが、やはり Architect 系をはじめにまとめて受験するのが良いと思います。続けて、Data Engineer や Developer、もし英語に抵抗がなければ、Database を受けると、ジャンル的には近い気がします。次は DevOps あたりが近く、Security、Network も比較的続けて受けると良いと思います。最後はやはり Machine Language ですかね。おそらくそれなりに準備に時間がかかりますし、一番難しいのではないかと思います。
Workspace は忘れたわけではないのですが、ある意味別物の試験なので、どこに入れても良い感じです。
難易度について
こちらは皆さんも書かれているのですが、あくまで私の感覚として記載します。
難度 | 試験名 |
---|---|
① | Google Cloud Certified - Cloud Digital Leader |
② | Google Cloud Certified - Associate Cloud Engineer |
③ | Google Cloud Certified - Professional Cloud Architect |
④ | Google Cloud Certified - Professional Data Engineer |
⑤ | Google Cloud Certified - Professional Cloud Developer |
⑥ | Google Cloud Certified - Professional Cloud Database Engineer(英語) |
⑦ | Google Cloud Certified - Professional Google Workspace Administrator |
⑧ | Google Cloud Certified - Professional Cloud DevOps Engineer |
⑨ | Google Cloud Certified - Professional Cloud Security Engineer |
⑩ | Google Cloud Certified - Professional Cloud Network Engineer |
⑪ | Google Cloud Certified - Professional Machine Learning Engineer(英語) |
③~⑥は概ね同じ程度のレベルではないかと思いました。
⑧~⑩も概ね同じ程度のレベルではないかと思いました。
⑪は AWS, Azure を含めて、AI/ML系試験の中で最も難しいと感じました。
新試験の追加について
新試験が間もなく追加される見込みです。
こちらは情報を逐次追記いたします。
まとめ
Google Cloud 全冠を目指す人は、Udemy 等の問題集を有効に使い、地道な努力を続けて頑張って下さい!