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Entity Frameworkでのキャッシュ挙動とAsNoTrackingの使用方法

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Entity Framework(EF)は、.NET開発者にとって強力なORM(Object-Relational Mapper)ツールです。データベース操作を抽象化し、オブジェクト指向のアプローチでデータを扱うことができます。しかし、この便利さの陰で、EFのキャッシュ挙動によって予期せぬ問題が生じることがあります。

Entity Frameworkのキャッシュ挙動

EFを使用する際、データベースから読み込まれたエンティティはデフォルトでコンテキストにキャッシュされます。これはChange Trackerと呼ばれる機能により、データベースとアプリケーションの間でオブジェクトの状態を同期します。通常、この機能はアプリケーションのパフォーマンスを向上させますが、最新のデータを反映することなく古いデータを再利用するという問題が生じることがあります。

※実際に、データベースの値とLinqで取得した値が異なる現象が発生しました。

AsNoTrackingの役割

AsNoTrackingはEFのクエリに対して変更追跡を無効にするメソッドです。このメソッドを使用すると、EFはエンティティをキャッシュせず、各クエリでデータベースから直接データを取得します。これは、特に読み取り専用のデータを扱う際や、大量のデータを扱う際に有用です。

AsNoTrackingの使用例

以下の例は、商品情報をデータベースから取得するシンプルなメソッドです。ここではAsNoTrackingを使用しており、キャッシュを利用せずに最新の商品リストを取得します。

public List<Product> GetLatestProducts()
{
    using (var context = new ProductDbContext())
    {
        var products = context.Products
                              .AsNoTracking()
                              .OrderBy(p => p.Name)
                              .ToList();
        return products;
    }
}

このコードでは、AsNoTrackingを使用することで、最新の情報が必要な読み取り専用の操作において、データの整合性を確保しています。

まとめ

Entity Frameworkのキャッシュはパフォーマンス向上に寄与しますが、最新のデータが必要な場合や、大量のデータを扱う場合にはAsNoTrackingの使用を検討するべきです。AsNoTrackingを適切に使用することで、アプリケーションのデータ整合性とパフォーマンスのバランスを取ることができます。

Reference

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