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Spatial Studioで地図上に駅をマッピングしてみた - 環境準備編

Last updated at Posted at 2025-03-11

はじめに

Oracle Spatial Studio は、Oracle Databaseの空間データ(Spatial Data)を可視化・分析するための無償ツール です。SQLの知識がなくても、直感的なUIを使って地理空間データを簡単に操作できます。

主な特徴

  • SQLの知識がなくても、地理情報を可視化・解析できるGUIを提供
  • Oracle Autonomous Database、Oracle Database、外部データ(CSV、GeoJSON、WMSなど)を利用可能
  • 地図上にデータをプロットし、空間クエリやフィルタリングを簡単に実施
  • OCI Database、Oracle Analytics Cloud (OAC)などと連携して、分析結果を活用
  • 距離計算、最近傍検索、ジオフェンシング、クラスタリングなど、多彩な空間解析機能を搭載

Spatial Studioの環境構築

ADBの作成

Spatial Studioの利用にはADBが必要になるので以下の記事を参考に作成してください。

リポジトリ用のスキーマ作成

OCIコンソールのADBの画面でデータベース・アクション→SQLをクリックします。
image.png
すると、以下の画面に遷移します。
image.png

以下のコマンドでリポジトリ・スキーマを作成します。
ここではstudio_repoという名前でスキーマを作成します。

CREATE USER studio_repo IDENTIFIED BY <password>;

実行ボタンをクリックします。※パスワードは任意のものに変えてください。
image.png

問題が発生しなければ以下のように出力されます。
image.png

表領域の割り当て

studio_repo のデフォルト表領域を data に設定します。
これにより、studio_repo ユーザーが新しく作成するオブジェクト(テーブルやインデックスなど)は、特に指定しない限り data 表領域に格納されます。

ALTER USER studio_repo DEFAULT TABLESPACE data;

利用できる表領域を制限します。
QUOTA 250M ON data により、studio_repo ユーザーが data 表領域に格納できるデータの最大サイズが 250MB に制限されます。
これにより、studio_repo ユーザーが data 表領域に無制限にデータを格納することを防ぐことができます。

ALTER USER studio_repo QUOTA 250M ON data;

実行すると以下のように出力されます。
image.png

権限の付与

studio_repoに各種権限を付与します。

GRANT CONNECT,
      CREATE SESSION,
      CREATE TABLE,
      CREATE VIEW,
      CREATE SEQUENCE,
      CREATE PROCEDURE,
      CREATE SYNONYM,
      CREATE TYPE,
      CREATE TRIGGER
TO studio_repo;

実行すると以下のように表示されます。
image.png

ウォレットのダウンロード

OCIコンソールのデータベース接続をクリックします。
画像6.png

ウォレットのダウンロードをクリックします。
画像7.png

任意のパスワードを入力し、ダウンロードをクリックします。
画像9.png
ダウンロードしたウォレットは後ほど使います。

Spatial Studioの構成

OCIコンソールのハンバーガーメニューからマーケットプレイスをクリックします。
画像10.png

Sptial Studioと検索し、Oracle Spatial Studioをクリックします。
画像11.png

スタックの起動をクリックします。
画像20.png

名前と説明を入力しNextをクリックします。
画像13.png

AD、インスタンスのシェイプを選択します。ここではVM.Standrd.E5 Flex、1OCPU、メモリ16GBとしています。
画像14.png

任意のパスワードを入力します。
画像15.png

この例では既存のVCN、既存のパブリックサブネットを利用しています。
画像16.png

公開鍵をアップロードします。
image.png

先ほど作成したADBを選択します。
画像17.png

ADBのパスワードを入力します。
画像18.png

入力内容を確認し作成をクリックします。
画像19.png

受け入れ済みと表示されます。
image.png

1分程で成功という表記に変わります。
image.png

Spatial Studioへのログイン

画面下部にあるログを下までスクロールします。
画像21.png

instance_https_urlの記載があるのでこちらにブラウザでアクセスします。
画像22.png

詳細設定をクリックします。
画像23.png

xxxx.xxxx.xxxx.xxxxにアクセスする(安全ではありません)をクリックします。
画像25.png

User Name、Passwordを入力し、Languageは日本語を選択します。
Loginをクリックします。
image.png

ログイン時に、使用するデータベースの情報の入力が求められます。
Oracle Autonomous Databaseを選択して次をクリックします。
image.png

先ほどダウンロードしたウォレットをドラック&ドロップして、OKをクリックします。
image.png

User:studio_repo
Password:先ほど設定したもの
を入力してOKをクリックします。
image.png

以下のような画面が表示されたらログイン成功です。
image.png

まとめ

ここまででSpatial Studioの環境準備は完了です。
次回は駅データをロードして、地図上にマッピングしてみようと思います。
参考にした記事のUIが古いものとなっているためアップデートの意味も込めて記事を作成しています。

Spatial Studioで地図上に駅をマッピングしてみた - 実践編

参考

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