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【非エンジニア向け】 手を動かして学ぶデジタル講座(その3)「バーチャル空間作成入門」

Last updated at Posted at 2022-03-10

実際に非エンジニアの一般社員の方々を対象に実施したオンライン講座です。
エンジニア育成を目的としているのではなく、一般社員がデジタルへの苦手意識をなくし関心を持ってもらう第一歩になることを目的としています。

今までの講座はこちら


では、はじめましょう。
所要時間は約60分です。

1.まず最初に

1-1. 想定する対象者

Unity を触れたことのない方に教えるつもりで進めます。

1-2. 完成イメージ

迷路を作ります。

Image from Gyazo

1-3. 環境・使用ツールなど

  • OS: Windows10以上 または masOS Catalina以上
  • 開発ツール: Unity
  • マウス ※マウスが無いと操作が大変です。

2.事前準備事項

以下の2点にご対応ください。

(1) cluster のアカウント作成

cluster のサイトでアカウント作成してください。
https://cluster.mu/

Image from Gyazo


(2) Unityインストール

(2)-1 Unity Hub ダウンロード

Unity の ダウンロードページを開く
https://unity3d.com/jp/get-unity/download

「Unity Hub をダウンロード」を押してインストールファイル(UnityHubSetup.exe または UnityHubSetup.dmg)をダウンロードする。

Image from Gyazo

インストールファイル((UnityHubSetup.exe または UnityHubSetup.dmg)を開き、UnityHubをインストールする。

(2)-2 Unity のアカウント作成

Unity Hubのインストールを完了したらの以下のリンク先のページを開き、
https://unity3d.com/jp/get-unity/download/archive

現在のcluster対応バージョン「Unity 2019.4.22f1」の「Unity Hub」ボタンを選択

Image from Gyazo

Unity Hubが起動し、「アカウントを作成」をクリック
Image from Gyazo

必要事項を入力、同意事項にチェックし、「Unity IDを作成」をクリック
Image from Gyazo

登録したメールアドレスに確認メールが送られる。
メール文中の
Link to confirm email をクリック
Image from Gyazo

さっきの画面の「続行」をクリック
Image from Gyazo

こういう画面に移行したらOK
Image from Gyazo

(2)-3 モジュール追加

さきほどの 「Unity Hub にようこそ」画面へいき、「サインイン」
Image from Gyazo

こんな画面になる。
歯車みたいなマークをクリック
Image from Gyazo

「Add modules」 をクリック
Image from Gyazo

こんな画面になる。
Image from Gyazo

使用しているOSに応じて下記の追加モジュールを選択します。必要な項目にチェックを入れてから「続行」をクリック

Windowsの場合 
Android Build Support
iOS Build Support
Mac Build Support (Mono)
※Microsoft Visual Studio はプログラミングする人は必要

Image from Gyazo

macOSの場合
Android Build Support
iOS Build Support
Windows Build Support (Mono)
※Microsoft Visual Studio はプログラミングする人は必要

スクリーンショット 2022-02-18 18.43.53.png


3.Unity を触ってみよう

3-1. 立ち上げ

Unity Hub を開いてください。

「新しいプロジェクト」をクリック
Image from Gyazo

「すべてのテンプレート」
エディターバージョンを「2019.4.22f1」を選ぶ
3D を選択、
プロジェクト名を入力し、
「プロジェクトを作成」

Image from Gyazo

もし、こんなのが出たら、
現在のcluster対応バージョン「Unity 2019.4.22f1」なので、バージョンアップする必要はありません。
「Skip new version」をクリック

Image from Gyazo

最初はこんな画面
Image from Gyazo

もし私と同じレイアウトでなければ、
レイアウトをデフォルトにしてください。
Image from Gyazo

下図の「Scene」タブをクリック
ここで、バーチャル空間を作成します。
Image from Gyazo

3-2. 各ウィンドウの説明

Image from Gyazo

  • Hierarchy (ヒエラルキー)ウィンドウ
    シーンにある全オブジェクトを階層的に表示

  • Scene(シーン)ビュー
    編集画面

  • Inspector(インスペクター)ウィンドウ
    選択中のオブジェクトの内容の表示・編集

  • Project(プロジェクト)ウィンドウ
    プロジェクト全体のオブジェクトやスクリプト等の全てを表示

3-3. 手を動かしてみよう(オブジェクト作成)

3-3-1. 床を作る

Hierarchy > プラスマーク > 3D Object > Plane
Image from Gyazo

床ができた。
Image from Gyazo

Inspector の Transform で位置(Position)、回転(Rotation)、大きさ(Scale)を調整する。
Image from Gyazo

ためしに、Scale XとZに5をいれると
床が広くなりました。
Image from Gyazo

ちなみに、plane は Yに何をいれても変わりません。

3-3-2. キューブ

Hierarchy > プラスマーク > 3D Object > Cube
Image from Gyazo

床に半分埋まったCube が現れる
Image from Gyazo

cube についてる黄緑色・赤・青の矢印をドラッグすれば、位置を調整することができる
Image from Gyazo

cube に矢印がない場合は、以下画像の左上のマークをクリックしてください。
Image from Gyazo

3-3-3. 球

同じように
Hierarchy > プラスマーク > 3D Object > Sphere
球体が現れる。(下画像は位置調整後)

Image from Gyazo

同じように
Hierarchy > プラスマーク > 3D Object > Sphere
球体が現れる。(下画像は位置調整後)

3-3-4. カプセル、円柱

Hierarchy > プラスマーク > 3D Object > Capsule

Hierarchy > プラスマーク > 3D Object > Cylinder

Image from Gyazo

3-4. セーブ

とりあえずセーブしましょう。

File > Save As
Image from Gyazo

気が付いたらこまめにセーブしてください。

コントロール(Ctrl) + S
または
File > Save

3-5.色の付け方

Project ウィンドウ の「プラスマーク」をクリック
Image from Gyazo

Material
Image from Gyazo

Project ウィンドウに New Material が現れる

Image from Gyazo

名前を変えます。
右クリック → Rename
床の色として、FloorColor とする。

Image from Gyazo

Material_を選択した状態で、 InspectorにあるAlbedo項目の色設定(白い四角)をクリックします。

Image from Gyazo

色を選びます。
Image from Gyazo

色が変わりました。
Image from Gyazo

Hierarchy で、色を適用したいオブジェクト(Plane)を選択し、
いろいろな方法があるけど今回は Project ウィンドウのFloorColor を Inspectorウィンドウの空白へドラッグ&ドロップする。
Image from Gyazo

床の色が反映されました。
Image from Gyazo

3-6. 模様の付け方(今日はしません)

他のオブジェクト(キューブや球)にも同じ方法で色をつけることができます。

今日はしませんが、模様をつけることもできます。
Inspector ウィンドウの Shader > Unlit > Texture
Image from Gyazo

別途用意した模様の画像ファイルを選ぶ
Image from Gyazo

例えば、こんな画像を選んで、
Image from Gyazo

さきほど色を付けたのと同じ手順をすれば、
このとおり、床に模様をつけることができます。
Image from Gyazo

3-7.視点

マウスを使います。

マウスないと無理です。

  • 視点の回転 :マウス右ボタンドラッグ
  • 視点の平行移動 :マウス中ボタンドラッグ
  • 視点のズーム :マウスホイール
  • オブジェクトに視点をフィットさせる :Hierarchyでオブジェクトをダブルクリック

以下の動画はすべてマウス操作です。私は感覚的に操作してます。
Image from Gyazo

もとに戻したいときは、シーンギズモを右クリックし Free を選択します。
Image from Gyazo


今から2分間、Unity で適当に遊んで操作になれてください。 オブジェクトを増やしたり、大きさを変えたり、マウス操作の練習したり
(講師メモ:開始40分)

4.迷路を作ろう

4-1. 準備

床を残して、さっき作ったものを消します。

Hierarchyで Plane 削除したい以外の削除したいものをまとめて選択し、右クリック> Delete

Image from Gyazo

床(Plane)だけになります。
Image from Gyazo

4-2. 大きさのイメージ

Scale の単位は plane が10メートル、cubeは1メートルです。

イメージつきやすいように、後ほどアップするcluster のアバターと比較すると

Image from Gyazo

4-3. ひとりでやってみるタイム

3600fb35b96dcd212cc0d4b6f3240e74.png

cube をシーンに配置して、大きさを変えたり、色を付けたりして、自分オリジナルの迷路を作ってみましょう。

  • 床(Plane)の scale はお任せしますが、 講師の例はX軸 2、Y軸 1、Z軸 2 です。
  • cluster のキャラクターは垂直飛び1メールあるので、ブロックの高さは1.5メートル以上がいいです。
  • ゴールには赤い球体を配置してください。
     ※色の付け方は先ほどお伝えしましたね。
  • 入口の設定は後ほど

イメージ図
Image from Gyazo

教えてないですが、この辺をいろいろいじってみましょう。
マウス操作で拡大したり、回転したりできます。
Image from Gyazo

間違えたら、undo したらいいだけなので、いろいろ試してみましょう。
undo は Edit をクリックしたら出てきます。

Image from Gyazo

さあ、始めましょう (10分)

(講師メモ:BGMかける)



5. cluster 対応 (今日はしません)

5-1. cluster SDKを付ける

Edit > Project Settings
Image from Gyazo

ウィンドウ内左のタブから「Package Manager」を選択し、「Scoped Registries」に以下のように追加し、「Save」をクリックする。

Name: Cluster
URL : https://registry.npmjs.com
Scope(s) : mu.cluster

Image from Gyazo

ここは閉じてOKです。

Window > Package Manager から「Packages」ウィンドウを開きます。
Image from Gyazo

ウィンドウ上部のドロップダウンより「My Registries」を選択します。
Image from Gyazo

表示されたリスト内から Cluster, Inc. > Cluster Creator Kit を選択し、「Install」ボタンを押します。
Image from Gyazo

Unityのメニューに「Cluster」の項目が追加されていればCreator Kitの導入は完了です。
Image from Gyazo

Edit > Project Settings
Image from Gyazo

以下の通り設定します。
Player > Other Settings > Rendering > Color Space

Linear に設定

Image from Gyazo

ここは閉じて結構です。

5-2. 設定

cluster へアップロードする必要最低限の設定をします。

  • SpawnPoint(プレイヤーの出現ポイント)
  • DespawnHeight(プレイヤーが消滅する高さ)
  • Collider(衝突可能なオブジェクト)

5-2-1. SpawnPoint

プレイヤーの出現ポイントを設定します。

Hierarchy ウィンドウで、空のオブジェクトを作成します。
プラスマーク > Create Empty

Image from Gyazo

Hierarchy ウィンドウに新しく GameObject ができる。
Image from Gyazo

あとで判別しやすいように名前を「Spawn」に変える
Image from Gyazo

Inspector ウィンドウで、
(1)Add Component
(2)spawn で検索
(3)Spawn Point を選択
Image from Gyazo

Inspector ウィンドウに 新しいコンポーネント[Spawn Point(Script)]が追加され、
シーンビューに緑色の球体が現れる。
Image from Gyazo

この緑色の球体を、ワールドに訪問した人を最初に出現させたい位置へマウス操作で移動する。
(青の矢印の向きが正面)

Image from Gyazo

5-2-2. DespawnHeight

プレイヤーが消滅する高さを設定します。

Hierarchy ウィンドウで、空のオブジェクトを作成します。
プラスマーク > Create Empty

Hierarchy ウィンドウに新しくGameObject ができる。
Image from Gyazo

名前を「Despawn」に変更
Image from Gyazo

Inspector ウィンドウで、
(1)Add Component
(2)despawn で検索
(3)Despawn Height を選択

Image from Gyazo

Image from Gyazo]

プレイヤーがこの黄色の床に落ちたら、最初の場所に戻ります。
この黄色の床の位置を、黄緑の矢印をマウス操作で移動します。

Image from Gyazo

5-2-3. Collider

最低限、床にコリダーをつけます。
今回の床は既にコリダーがついてるので結構です。
つけないと、床を突き抜けてしまいます。

5-2-4. Camera の削除

Hierachy の main camera は削除してください。
(cluster の場合)

Image from Gyazo

5-3. Play

これで cluster へのアップロードの準備ができました。

アップロードする前に、挙動を確認しましょう。
Playボタンを押します。

Image from Gyazo

Image from Gyazo

Playで確認し、気に入らないところは直しましょう。

5-4. cluster へのアップロード

5-4-1. 高速化・環境光の設定

普通に cluster のアップロードをすると凄く時間がかかるので、高速にするためにリンク先のとおりの設定をする。

ワールドアップロードの高速化

Unityの環境光の設定 (スマホやVRでは影が暗くなる、真っ黒になるので)を以下のリンクのとおりにする


5-4-2. アップロード

cluster > ワールドアップロード

Image from Gyazo

新規作成
Image from Gyazo

・画像の選択
・ワールド名、ワールドの説明を入力
・「〇〇としてアップロードする」
Image from Gyazo

数分後、こんな画面になれば、成功です。

「ワールドに入る」を押して、ワールドに入ってみましょう。

Image from Gyazo

「cluster を起動」
Image from Gyazo

Image from Gyazo

さっきの画面で、
「公開する」をクリックすると、全世界に公開されます。

Image from Gyazo

ついに、あなただけの世界で1つのメタバースが完成しました。

おめでとうございます。


6.今後

6-1. アセットストア

今日は、キューブや球体で、いまいち面白みがないです。
かといって、オリジナルの3Dモデルを作るのは結構大変です。

そんなときには、Unity アセットストア

ここからはいれます。
https://assetstore.unity.com/?locale=ja-JP

Unity からも入れます。
Image from Gyazo

Unity アセットストアのウェブサイト
Image from Gyazo

たとえば、こんなアセット が無料で手に入ります。
Image from Gyazo

6-2. blender

本格的に3Dモデリングを始めたい人は、blender がおすすめ。
これもUnity と同じく無料なのに、プロ級のことができます。

Image from Gyazo

6-3. cluster の公式を読もう

ワールドやゲームの作り方が懇切丁寧に書かれてます。
https://creator.cluster.mu/

Image from Gyazo

6-4. コンテストを活用しよう

cluster では毎月お題企画として、ワールドのコンテストを開催しています。

2月は猫の日にちなんで、猫に関するワールド
rectangle_large_type_2_dbe4d51aef6c2fee6df9e5cdb8c6cb5a.png

ぼくも応募しました。

6-5. もっと簡単にワールド作りたい人は

スマホでもワールドが作れる機能が最近できました。
https://note.com/cluster_official/n/nb9e0173f009a

rectangle_large_type_2_604a6fa949f4f7ebe0a6ae1cf24aa9b1.png

6-6. イベントに参加しよう、開催しよう

プレゼンイベント

EZLXCD-UYAAFsa3.jpg

02-1.png

DJイベント

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dea4f2ab-3d10-487f-80fe-389bcf4f799d.png

6-7. VR機器

初心者へのオススメは
Oculus Quest2
Image from Gyazo

6-8. 最後に私の作品

Image from Gyazo


7. 終わりに

これで終わります。
ありがとうございました。

かっこいいものを作ろうだなんて、難しいことを考えずに、どんなに自分でダメだと思ったとしても、とりあえず何か作ったら cluster にアップロードしてみましょう。
アップロード前後で世界は違って見えるはずです。

この記事が、clusterのワールドをアップロードするなど、皆さまの創作活動を始めるキッカケになったら、これ以上嬉しいことはありません。


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