概要
この記事はAmazon Connectを利用中の方に向けた記事です。(かつ、macユーザー向けです)
Amazon Connectにはアップロードした音声データを再生する機能があります。macで音声データを再生した時はキレイに聞こえるのにアップロードした音声を聞くと摩擦音(サ行などの発音)の所がノイズ混じりに聞こえるという現象に遭遇しました。この問題を回避する方法を紹介したいと思います。
Amazon Connect って何?
Amazon Web Service のアカウントとパソコンがあれば、コールセンターを開設できるAmazonのサービスです。
Amazon Connectについて書いた記事があるのでご興味があればリンク先をご覧ください。
Amazon Connect できること
プロンプトの仕様について
Amazon Connect にはプロンプトと呼ばれる音声ガイダンスを再生する機能があります。
音声ガイダンスはアップロードした音声データを再生することができます。これ以外にもテキストを入力するとそのテキストを音声に変換して出力する機能もあります(ボカロみたいな感じ。歌は唄はないけれど)
このプロンプトは、アップロードできる音声データの仕様が決まっています。
wav形式でサンプリングレートが8kHzです。
普通に音声データを作ると大抵は44.1kHzなのでかなり低い数値です。
詳しい仕様はリンク先を参照してください。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/connect/latest/adminguide/prompts.html
プロンプトに44.1kHzのwav形式の音声データもアップロードすることができます。
しかし、高サンプリングレートの音声データを再生すると冒頭で説明したように聞き取り難い音になってしまうようです。
回避策
音声データのサンプリングレートを低レートに変換することで問題を回避することができます。
44.1kHz → 8kHz
macには標準で「afconvert」という音声データを変換するコマンドがありますので、ターミナルでコマンドを実行してください。
8kHzに変換する例は次の通りです。
afconvert -d UI8@8000 元データファイル名.wav 変換後ファイル名.wav
変換後のファイルをプロンプトに登録すれば問題を回避することができるハズです。