1.今までのセットアップテーブルの作成手順
LO(ロジスティクス)データソースはデータを抽出する為にデータソースを有効化した後にセットアップテーブルなるものを作るのですがS/4HANAになってから今までの手順だとうまくいきません(というかできない)
今までの手順だと
- 使用するデータソースをビジネスコンテンツからのデータソースインストール(トランザクション:RSA5)でインストール
- LOデータ抽出:カスタマイジングコックピット(トランザクション:LBWE)で使用するデータソースの有効化
- 対象のセットアップテーブルを作成するカスタマイジングからプログラムを実行
で使用できるようになっていましたが、これをS/4HANAでやろうとすると……
(ビジネスコンテンツからのインストールは省略)
使用したいデータソースを探して「更新」の「無効」部分をクリックして
次にセットアップテーブルを作成するためにカスタマイジングからプログラムを実行
すると有効化したにもかかわらず「有効な抽出構造がないか、あるいはBWが接続されていません」と表示されて実行が出来ない……
S/4HANA以前ならこれで完了なはずなんですが何かが足らない様子。
2.S/4HANAでのセットアップテーブルの作成手順
調べてみるとNOTEがありました。
どうやらデータ抽出の仕組みがODPになったことでODQ関連テーブルを見に行っているようでエラーとなっている感じ。
というわけで手順を整理してみると
- 使用するデータソースをビジネスコンテンツからのデータソースインストール(トランザクション:RSA5)でインストール
- LOデータ抽出:カスタマイジングコックピット(トランザクション:LBWE)で使用するデータソースの有効化(※ここまでは同じ)
- プログラム:RODPS_REPL_TESTを実行して、使用するデータソースのデルタ初期を行う
- 対象のセットアップテーブルを作成するカスタマイジングからプログラムを実行
実際やってみると(1~2は省略)
ABAPエディタ(トランザクション:SE38)からプログラム:RODPS_REPL_TESTを実行
ODP Contextは「DataSource/Extractors」を選択
ODP名にインストールと有効化したデータソースを入力(ここでは「2LIS_12_VCITM」を入力)
Replicationモードは「最新デルタの抽出」を選択して実行
セットアップテーブルの作成前なのでデータは何も表示されないでプログラムが終了する
セットアップテーブルを作成するためにカスタマイジングからプログラムを実行すると
無事、セットアップテーブルを作成するプログラムが起動しました。
3.最後に
この作業LOデータソースを使用する際に行うのですが、ほどんどはBW導入時にやる作業なので頻繁にやることは無いので忘れがちになります。私もいつも通り(以前通り)やって躓きました。
セットアップテーブルを作成する前にデルタ初期をローカルで実行するってどうなの?って感じですが…
最後に途中で行ったデルタ初期化は削除しておくのがいいようです。