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AIに負けないエンジニアになるために――講演で学んだ4つの核心能力と適応戦略

Last updated at Posted at 2025-10-11

はじめに

こんにちは。
私は情報系の4年制専門学校に通う就活生です。

就活を進める中で、「AIがプログラムを書けるなら、エンジニアは不要になるのでは?」という不安を感じたことはありませんか。

私も同じ不安を抱えながら、先日「AI時代におけるエンジニアに求められる能力と生存戦略」というテーマの講演に参加しました。そこで得た学びは、単なる技術論ではなく、エンジニアとして、人間として、どう生きるべきかという本質的な問いへの答えでした。

この記事では、講演で学んだ内容をもとに、AI時代を生き抜くために必要な4つの能力と、私自身が考える就活への活かし方をまとめます。


AIに代替できない4つの核心能力

講演では、AIがどれだけ発展しても人間が持ち続けるべき4つの能力が示されました。

1. 問題把握能力――課題を「見つける」力

AIは膨大な知識を持っていますが、身体性(肉体、欲求、物理的制約)がないため、「何が問題か」を自発的に理解できません。お腹が空くこともなければ、退屈を感じることもない。だからこそ、人間が現場で課題を見つけ出す力が不可欠です。

私の学び: 問題発見はエンジニアの最上流工程。ユーザーの潜在的なニーズに気づく力を磨きたいと感じました。


2. 解決能力――AIから「正しい答え」を引き出す力

AIは多くの解決策を提示できますが、それが本当に有効かは検証できません。知識を持つAIから、適切な解決策を引き出すスキルが求められます。

これは、「詳しい人が隣にいるとき、その人からいかに知識を引き出すか」に似ています。

私の学び: プロンプト設計や質問力の重要性を再認識。AIを使いこなす技術も、エンジニアスキルの一部だと気づきました。


3. プログラミングスキル――AIの間違いを「正す」力

AIが生成したコードには間違いがあります。その間違いを見抜き、修正する能力が必要です。

従来は「知っているかどうか」が問われましたが、今後は「知識を持つAIから情報を引き出し、検証する能力」へとシフトします。

私の学び: 基礎知識なしにAIは使えない。しっかりと技術の土台を固めることが、AI時代こそ重要だと痛感しました。


4. 責任能力――最後に「頭を下げる」のは人間

トラブルが起きたとき、AIアバターが謝罪しても誰も納得しません。責任を取るのは人間の役割です。

さらに、責任を取らなくて済むよう、トラブルを事前に防ぐ思考も求められます。

私の学び: 責任を持つことは重荷ではなく、エンジニアとしての誇り。主体性を持って開発に関わる姿勢を大切にしたいです。


最強の生存戦略は「適応能力(アジリティ)」

講演で最も印象に残ったのは、「未来予測は基本的に外れる」という言葉でした。

「プログラマーは不要になる」という予測も、外れるかもしれません。だからこそ、変化に素早く適応する力(アジリティ)こそが、最も確実な戦略です。

社会や仕事の仕組みに関心を持ち、状況が変わったときに柔軟に対応できる人が、生き延びていきます。


AIを「トレーニングツール」として使う

AIは脅威ではなく、自分を鍛えるための最高のツールです。

  • 問題把握能力を鍛えるために、AIに課題を出してもらう
  • 解決能力を磨くために、AIと対話しながら思考を深める
  • プログラミングスキルを高めるために、AIのコード生成を検証・修正する

こうした反復トレーニングによって、4つの能力を効率的に伸ばせます。


「付加価値」をつけることが生き残る鍵

上司から指示されたタスクをAIに投げ、返ってきた結果をそのまま提出するだけでは、付加価値ゼロです。その人は不要になります。

付加価値とは:

  • AIにちゃんと仕事をさせるプロンプトを考える
  • AIの間違いを修正し、方向性を正す
  • AIを適切にコントロールする

これらのスキル、経験、結果こそが、あなた自身の価値です。


まとめ:考え続けて、決断して、責任を取る

講演を通じて、「考え続けて、決断して、責任を取る」ことこそが、人間にしかできない能力だと学びました。

AIは優れたツールですが、右から左へデータを流すだけでは意味がありません。自分が何を考え、どう判断し、どんな価値を生み出したのか――それを言語化できるエンジニアでありたいと思います。

就活においても、「AIに何をやらせたか」ではなく、「自分がどう考え、どう行動したか」を語れるよう、日々の学びを積み重ねていきます。

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