##この記事で整理する用語
- 変数
- var
##変数とは?
データを一時的に保管しておくための「箱」のような物をイメージする。
変数には好きな「名前」をつけることができます。
なお変数を「識別子」と呼ぶこともあります。
変数の使い方
変数を使用するためには、まずは変数を作ります。より正確には、「変数を宣言する」といいます。そのためには var
キーワードに続けて変数名を書きます。
var a = 100 // a という名前の変数を宣言し 100 という値を入れる
変数名のルール
- 変数名に使用できる文字は英数字と _ (アンダースコア) $ (ダラー) の記号
- 変数名はアルファベット(a-z, A-Z) または _ (アンダースコア) $ (ダラー) から始めること
- 変数を数字(0-9)から始めるとエラーになります
変数を使用するときは以下のように書きます
var hoge = 500 // hoge という変数に 500 という値を格納
var $a = 1000 // $a という変数に 1000 という値を格納
var _abc = 999 // _abc という変数に 999 という値を格納
大文字と小文字は区別される
var a = 100
var A = 200
// a と A は別の変数として宣言される
よくある間違い(エラーになることをコンソールで確認してください)
var myFirstName = 100
console.log(myFirstname) // N -> n 大文字と小文字が間違っているのでエラーになる
###【重要】変数には意味のある名前をつける
名前があるとコードの意味を理解しやすくなります。どんな値が格納されているかの説明にもなるので、変数にはパッと見たときにそのデータが何か分かる名前をつけるようにしましょう。
var price = 500 // 値段
var age = 34 // 年齢
var boxCount = 5 // 箱の数
変数には様々なデータが格納できる
格納(=保持)です。箱にデータを入れるイメージなので、変数にデータを入れることを「格納」と表現することが多いです。
- 配列やオブジェクト、関数なども格納できます
var name = '山田太郎' // 文字
var age = 33 // 数値
var is_programmer = true // 真偽値
var favorite_foods = ['焼肉', '寿司'] // 配列
var result = 11 * 22 / 0.5 // 計算結果
###Uncaught SyntaxError とは?
例えばJavaScriptの構文に違反したコードを書いてみましょう。
var a =; alert // ; (コロン)がおかしい
var 3_name = 100 // 変数名のつけ方が規則違反
JavaScript構文として解釈できないコードが実行されると、Uncaught SyntaxErrorというエラーが出ます。このエラーは単純な書き間違いが原因です。コードをよく見て冷静に間違いを見つけ修正しましょう。
###変数だけをまず宣言し、後から値を入れる書き方ができる
宣言と値の格納は分けることもできます
var name
var age
name = '山田太郎'
age = 33
一度に複数の変数を宣言することができる
カンマ記号で区切ることで複数の変数を一度に宣言できます
// この書き方もOK
var name, age, job_name, school_name,
// こちらの書き方もOK 宣言と同時に初期化(値のセット)しています
var name = '山田太郎', age = 33, school_name = '山田塾',
変数の中身は書き換えることができる
var で宣言した変数の中身は他のデータで書き換えることも可能です
var price = 500 // 値段
var tax = 0.10 // 消費税
var postage = 120 // 送料
price = price + (price * tax) // 消費税込みの値段を計算した結果を price へ再度格納
price = price + postage // 送料込みの値段を計算
##まとめ:var とは何か?
-
var
は変数
を宣言するためのキーワード
- 変数に使える文字は決まっている
- 大文字と小文字は区別される
-
var
以外にもlet
const
というキーワードがある -
var
を使って宣言した変数の中身は書き換えることができる