サイトリニューアル時のやっかいな作業の1つ。
CMSのデータ移行!!!
もちろん、手作業で1件ずつ登録するわけにはいきません。
そんな時、WordPressには多数のデータ移行用プラグインが用意されています。
管理画面でインポートの詳細設定するものなどもありますが、シンプルで画像のダウンロード&登録まで行ってくれる Really Simple CSV Importer が便利だったので使い方をまとめてみました。
1. CSVファイルの作成
インポートしたい投稿データをCSVファイルに記述します。
1行目には必ずヘッダー行を入力します。
入力する列の値は以下となります。
列の値 | 内容 |
---|---|
post_id | 投稿のID。 新しい記事の場合は空欄にしておく。 すでに登録した記事を上書きする場合は投稿IDを入力します。 |
post_name | 投稿のスラッグ。 |
post_author | 投稿するユーザーID。 |
post_date | 投稿する日付・時間。 何も入力しない場合、CSVをアップロードした日付・時間が設定されます。 入力例:2025/02/03 0:00:00 |
post_type | 投稿の種類。 投稿:post 固定ページ:page カスタム投稿:カスタム投稿タイプのスラッグ名 |
post_status | 投稿の状態。 公開:publish 下書き:空欄 |
post_title | 投稿のタイトル。 |
post_content | 投稿の内容。 |
post_excerpt | 投稿の抜粋。 |
post_category | 投稿のカテゴリーのスラッグ名。 複数登録する場合は、カンマ(,)区切りで入力します。 |
post_tags | 投稿のタグのスラッグ名。 複数登録する場合は、カンマ(,)区切りで入力します。 |
post_thumbnail | アイキャッチ画像のURL。 |
tax_[taxonomy] | カスタム投稿タイプのカスタムタクソノミー(カテゴリやタグ)。 複数登録する場合は、カンマ(,)区切りで入力します。 |
[custom_field_key] | 投稿のカスタムフィールドのフィールド名。 |
CSVファイル作成時の注意点
CSVファイルは正しく作成しないと、インポートできません。
以下の点に注意して作成します。
- 文字コードを「UTF-8」で保存する
- BOMなしの形式で保存する
- 値全体をダブルクォーテーションで囲む
- 値内の
"
を""
に置き換える - 末尾に改行を挿入する
2. WordPressプラグインのインストール
CSVをインポートするために以下のプラグインが必要になります。
2つとも設定など必要なく、インストールして有効化しておくだけでOKです。
Really Simple CSV Importer
投稿やカスタム投稿タイプのデータをCSVファイルからインポートするためのプラグイン。
CSVファイルをアップロードするだけで大量のデータをインポートできます。
ダウンロードは公式ではなく、バクの改善や、Advanced Custom Fields 対応版となるフォーク版を利用します。
RS CSV Importer Media Add-On
Really Simple CSV Importer のアドオンプラグイン。
インストールしておくとCSVファイルの「カスタムフィールド」列の値に対して以下の処理を自動で行ってくれます。
- CSVの「カスタムフィールド」列に指定したメディアファイル(画像、PDF、音声、動画など)をダウンロード
- ダウンロードしたメディアファイルを「本文内のメディア」としてメディアライブラリに登録
- メディアライブラリに登録したメディアファイルを投稿に紐付け
3. WordPressにCSVファイルをインポート
WordPressの ツール
→ インポート
→ CSVの下にある インポーターの実行
をクリック

「CSVをインポート」画面で以下を設定し、インポートします。
- 登録されている投稿タイトルとCSVの
post_title
が同じ場合は上書きするかの設定- Disable:無効
- Enable:有効
- 作成したCSVファイルを選択
- インポートの実行

上書きの際、カスタムフィールドに登録したメディアファイルがすでにアップロードされている場合は、上書きされずに別ファイルとして登録されてしまうため、注意が必要です。