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MacのUTMにWindows11環境を完全無料で爆速構築する(Homebrew版)

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Last updated at Posted at 2026-06-01

UTMでWindows 11(ARM版)仮想環境を無料で構築する【M2/M4 Mac対応】

M2/M4 Mac上で、完全無料かつ安全に検証用のWindows 11環境を構築する手順をまとめます。
Homebrewベースでツールをインストールするのでコマンドもシンプルです。

動作確認環境

  • MacBook Pro M2 / 16GB RAM
  • macOS Sonoma以降
  • Homebrew インストール済み

1. 必要なツールのインストール

ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

# UTM(仮想化アプリ)とCrystalFetch(ISO生成アプリ)をインストール
brew install --cask utm crystalfetch
ツール 役割
UTM Apple Silicon対応の仮想化アプリ
CrystalFetch ARM版Windows 11のISOファイルを生成するアプリ

2. Windows 11 ISOファイルの作成

  1. インストールされた CrystalFetch を起動します
  2. 以下の設定にして「Download」をクリックし、ISOファイルを保存します
項目 設定値
Version Windows 11
Architecture Apple Silicon

スクリーンショット 2026-06-02 16.27.33.png

Architectureは必ず Apple Silicon を選択してください。x64版はM1/M2/M4では動作しません。


3. 仮想マシンの作成と最適化設定

  1. UTM を起動し、「+ 新規仮想マシンを作成」をクリック
  2. 仮想化 (Virtualize)」→「Windows」の順に選択
  3. 「Install Windows 11」にチェックを入れ、「起動ISOイメージ」で先ほどダウンロードしたISOファイルを選択して「続ける」をクリック

スクリーンショット 2026-06-02 16.28.02.png
スクリーンショット 2026-06-02 16.28.09.png
スクリーンショット 2026-06-02 16.28.28.png
スクリーンショット 2026-06-02 16.28.56.png

ハードウェア割り当て(M2 / 16GB RAM向け最適化)

項目 推奨値 備考
メモリ 8192 MB (8GB) Mac側の動作を圧迫しないベストバランス
CPUコア数 4
ストレージ 64GB(デフォルト) そのまま進める

設定を確認したら「保存」します。


4. Windows 11のインストールと初期設定

4-1. インストール開始

  1. 作成した仮想マシンの ▶︎ ボタンを押して起動
  2. 画面に Press any key to boot from CD or DVD... と表示されたら、すぐにエンターキーを連打します(タイミングが遅れるとスキップされます)
  3. 青いセットアップ画面が表示されたら順に進みます

4-2. プロダクトキーのスキップ

プロダクトキーを求められたら「プロダクトキーがありません」を選択します。
エディションは Windows 11 Pro がおすすめです。

4-3. 【重要】Microsoftアカウントの強制スキップ

OOBEのアカウント設定画面でMicrosoftアカウントへのサインインを求められますが、以下の手順でスキップできます。

  1. 「国や地域」選択画面まで進んだら fn + Shift + F10 を同時押しして、コマンドプロンプトを開く
  2. 以下を入力してエンターキーを押す
oobe\BypassNRO.cmd
  1. 自動的に再起動されるので、再度同じ画面に戻ったら「インターネットに接続していません」→「制限された設定で続行」を選択
  2. ローカルアカウント(パスワードなし推奨)を作成してデスクトップ画面まで進める

BypassNRO.cmd はMicrosoftが用意しているオフライン設定用のスクリプトです。ネットワーク要件を回避してローカルアカウントで初期設定を完了できます。


5. ゲストツールの導入とネットワーク設定

5-1. spice-guest-tools のインストール

  1. Windowsのデスクトップが表示されたらエクスプローラーを開く
  2. 「PC」からCDドライブ(UTMアイコン)を選択
  3. 中にある spice-guest-tools をダブルクリックしてインストール
  4. インストール完了後、Windowsをシャットダウンする

5-2. ネットワークを「ブリッジ」へ変更

UTMのメイン画面でWindowsの項目を右クリック → 「編集 (Edit)」を開きます。

左メニューの「ネットワーク (Network)」を選択し、以下の通り変更して「保存」します。

項目 設定値
ネットワークモード ブリッジ(詳細設定) (Bridged Advanced)
ブリッジインターフェース en0(またはWi-Fi)

5-3. インストールCDの取り出し(ループ回避)

UTM画面下部の「CD/DVD」ドロップダウン(26100... から始まるISOファイル)をクリックし、「消去 (Clear)」または「取り出す」を選択します。

このステップを忘れると、次回起動時にインストール画面がループします。必ず取り出してから起動してください。


6. 最終確認

Windowsを起動し、以下を確認します。

  • 画面右下のネットワークアイコンが「有線LAN接続(モニターのマーク)」になっている
  • EdgeブラウザでWebサイトが表示される

これでインターネットが開通していればセットアップ完了です🎉


トラブルシューティング

症状 対処法
起動時に Press any key... をスキップしてしまった UTMで仮想マシンを再起動してすぐにエンターを連打
ネットワークアイコンが表示されない spice-guest-toolsが正しくインストールされているか確認。ブリッジ設定を見直す
インストール画面がループする CDドライブのISOが取り出されているか確認(Step 5-3)
解像度が低い・クリップボード共有が効かない spice-guest-toolsを再インストール

まとめ

ステップ 内容
1 Homebrew でUTM・CrystalFetchをインストール
2 CrystalFetchでARM版Windows 11のISOを生成
3 UTMで仮想マシンを作成(メモリ8GB・CPU4コア)
4 ISOからWindows 11をインストール・ローカルアカウントで設定
5 spice-guest-toolsを導入・ブリッジネットワークに切り替え
6 動作確認

費用ゼロ・ライセンス不要でWindows検証環境が手に入るので、Web開発のブラウザ確認やWindowsアプリのテストにぜひ活用してみてください。

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