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ZOZOテクノロジーズ #5Advent Calendar 2019

Day 24

インフラ未経験でAWS認定クラウドプラクティショナーを受けてきたのでレポートします

Posted at

普段はZOZOTOWNでWebフロントエンドのお仕事をしている佐藤です。

表題のとおり、全くのインフラ未経験ですがAWS認定クラウドプラクティショナー試験を受け、なんとか合格したので、これから受けようと思っている方のために学習記録を共有したいと思います。

本記事は ZOZOテクノロジーズ #5 Advent Calendar 2019 24日目の記事です。
昨日は @RyoU24 さんの「 SQL 文字列結合メモ 」でした。

その他の記事はこちらからどうぞ。

ZOZOテクノロジーズ #1 Advent Calendar 2019
ZOZOテクノロジーズ #2 Advent Calendar 2019
ZOZOテクノロジーズ #3 Advent Calendar 2019
ZOZOテクノロジーズ #4 Advent Calendar 2019

経緯

インフラやクラウドに興味があって独学であれこれさわってはいたのですが実務で使うことが無いので中々知識が定着しませんでした。
自分は無駄に簿記やFPを持っていて資格のための勉強は得意なので、じゃあAWS認定取れば体系的な知識が効率的に得られるのでは。と思った次第です。
開始したのが11月25日、試験日が12月14日だったので学習期間は19日間、始めた当初はVPC、EC2が(本当の意味で)ちょっとわかるレベルでした。

1日目

AWS認定については何かそういうのがあるらしい。くらいの知識だったのでちゃんと調べました。
認定には役割ごとに基礎レベル、アソシエイトレベル、プロフェッショナルレベルの試験が存在し、またそれらとは別に詳細な専門知識を問う試験が用意されています。

  1. 基礎レベル
    1. AWS 認定クラウドプラクティショナー
  2. アソシエイトレベル
    1. AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト
    2. AWS 認定デベロッパー アソシエイト
    3. AWS 認定SysOpsアドミニストレーター アソシエイト
  3. プロフェッショナルレベル
    1. AWS 認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル
    2. AWS 認定DevOpsエンジニア プロフェッショナル
  4. 専門知識認定
    1. AWS 認定高度なネットワークキング
    2. AWS 認定ビッグデータ
    3. AWS 認定セキュリティ
    4. AWS 認定 機械学習
    5. AWS 認定 Alexa スキルビルダー

取得可能なAWS認定

中でも「AWS 認定クラウドプラクティショナー」は、AWSのインフラ、アーキテクチャ、セキュリティ、管理、料金、サポートなどなど…サービス全体を網羅した知識が問われる上に難易度も低いので手っ取り早く全体像を掴むのに良さそうです。
続いて対策本を調べましたが、クラウドプラクティショナーは2018年から始まった試験だそうで書籍も
AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー
の1冊だけでした。ひとまずこれを購入し学習をはじめることにしました。

2日〜10日目の学習方法

参考書は次のような章立てになっています。

第1章 AWS認定資格
第2章 AWSクラウドの概念
第3章 AWSのセキュリティ
第4章 AWSのテクノロジー
第5章 コンピューティングサービス
第6章 ストレージサービス
第7章 ネットワークサービス
第8章 データベースサービス
第9章 管理サービス
第10章 請求と料金

ページ数は300弱なので2、3日で読める人もいるかと思います。
個人的な意見なんですが、毎日続けるような学習において大事なのは「頑張らない」と「少しでも進める」だと思ってまして、1日1章、調子良ければ2章、最低でも必ず1ページだけは読み進める、というルールを作り、敢えてのんびりと学習しました。
学習方法は行き帰りの電車の中で参考書を熟読し、帰宅後30分〜1時間ほど実際にAWSを操作して学んだ内容を確認するといった手順です。AWSは本を読んだだけで使いこなせるサービスではないはずなので必ず手を動かしながら学習を進めるべきかと思います。
そうこうして1ページも読まずにサボった日もありつつ予定通り10日間で参考書を読了しました。

11日目 模擬試験と本試験の申し込み

参考書を読み終わり何か行けそうな気がしたので、ここに来てやっと試験に申し込みました。

AWS 認定

試験は「PSI」と「ピアソン」という会社が運営してまして、個人的にサイトがわかりやすかったピアソンで模擬も本試験も受けることにしました。

模擬試験 本試験
試験時間 35分 90分
問題数 25問 65問
合格ライン - 1000点満点中700点以上
試験方法 オンライン オンラインまたは試験会場で専用端末から受験
料金 2,000円 11,000円

内容は4択または、5つの選択肢から2つ正解を選ぶ形式です。
試験会場は都内であれば新宿、渋谷など18箇所から選ぶことができました。

image.png

で、これは模擬試験結果のスクリーンショットです。スコアが96%となっていますが本試験に比べ非常に非常にやさしい問題なのでここで余裕をかますとやられます。
また、分野別の正答率は表示されますが、どの問題を間違えたかは教えてくれません。
必ず問題のスクリーンショットを撮るかコピペをして保存しておき、後で間違えた分野の問題を振り返ることをおすすめします。

12日〜15日目 参考書2周目

間違えた問題や頻出する語句をメモにまとめていきました。
下記はその中でも特に重要で、試験を受ける方は必ず抑えるべき項目です。

  1. 概念
    • AWSのメリット6つ
    • Design for Failureに備えたアーキテクチャ(弾力性、マイクロサービス)
    • AWS Well-Architected フレームワーク
  2. セキュリティ
    • 「責任共有モデル」の各々の責任範囲
    • IAMの概要
    • セキュリティグループの概要
  3. コンピューティング
    • リージョン、アベイラビリティゾーン、データセンターの関係
    • 典型的なEC2、ELB構成
    • 垂直スケーリングと水平スケーリング
    • Lambdaの特徴
  4. ストレージ
    • EBSの概要
    • S3の概要
    • ストレージクラス
    • リージョン外へのデータ転送時の料金
  5. ネットワーク
    • VPCとサブネットの作成場所
    • NATインスタンスやNATゲートウェイの設置場所
    • ACLの概要
    • オンプレとの接続(VPNゲートウェイ、ダイレクトコネクト)
    • エッジロケーション(CloudFront、Route53、AWS Shield)
  6. DB
    • RDSとDynamoDBの概要
    • Auroraのメリット
  7. 管理
    • 標準メトリクス、カスタムメトリクスで収集できるものの違い
    • CloudWatch、Config、CloudTrailの違い
    • Trusted Advisorのレポートカテゴリー
  8. 請求と料金
    • Organizationでできること
    • 4つのサポートプランの内容
    • TCO計算ツールの設定項目

16日〜19日目 練習問題を繰り返し解く

この期間はちゃんとサボらずに、次の練習問題を繰り返し解いて知識の確認をしました。

  1. 参考書の確認問題
  2. コピペしておいた模擬試験
  3. AWS Cloud Practitioner Essentials (Second Edition) (Japanese): コースの最後の知識の確認
  4. AWS認定 クラウドプラクティショナー 模擬問題集

3については試験日直前に、そう言えば公式のトレーニングがあったな…と思い出したんですが、時間もなかったので確認問題だけ取り組みました。
4は模擬試験2回分を収録したKindle unlimitedの書籍です。参考書ではあまり触れられていないサービスについての問題もあり知識の補強をすることができました。
難易度としては 4 > 1 > 3 > 2 といった感じです。

試験当日

場所は新宿と言いながら渋谷区の 新宿駅前テストセンター で受けてきました。
試験の流れは以下です。

  1. 受付で試験を受けに来たことを告げる
  2. 注意事項などが書かれた書類にサインする
  3. 説明を聞いて身分証明書(2種類)を提出し写真撮影をする
  4. 荷物を預けポケットが中が空であることを確認する
  5. メガネのレンズを確認する(メガネにカンニングを仕込む人がいるみたいです)
  6. 席まで案内され説明を聞いたあと用意ができたら試験開始

外国人の試験官と英語でチャットするとか、試験端末がよく不安定になる。とかいう話も聞いててどうしようかと思っていたんですが、特にそんなこともなく普通でした。PSIを選択していたらもしかしたら状況が違っていたかもしれないです。
内容はもちろん模擬試験よりも難しかったですが、ややこしい問は少なく知っていたら迷わないシンプルな問題が多かったかと思います。また基礎レベルということで最新のサービスに関する問題はありませんでした。

結果

合否は試験終了後すぐに出ます。
詳しいスコアは後日メールで案内がお送られてくるので 試験申し込み管理画面 から確認することができます。

AWS Certified Cloud Practitioner.pdf(1 : 2ページ) 2019-12-23 05-24-29.png

結果、887/1000というスコアでした。
一安心ですが、参考書や練習問題では出てこなかった内容もあったので、スコアを伸ばしたい方は忘れずに 公式トレーニング に取り組むと良いかと思います。

感想と今後

今回の試験を通しAWSの基本的な概念と代表的なサービスを理解できたので当初の目標は達成できました。
また、資格試験は強制的に毎日の学習時間を捻出することになるので、学習習慣を身につけるために定期的に取り組むと良いかと思います。
来年はさらに上級試験にトライしようと思います。ただ資格を持っていても使いこなせるようになるわけではないので実務に活かせるような取り組みをしていきたいと思いました。
以上です。今年も一年お疲れさまでした。

明日の大トリは @Horie1024 さんです。

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