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はじめに

朝、仕事を始めるときに「今日まず何からやろう?」と手が止まる時間、ありませんか。

  • カレンダーを開いて今日の MTG を確認する
  • タスク管理ツールを開いて積み残しを確認する
  • Slack を遡って未対応の依頼を拾う
  • それらを頭の中で並べ替えて優先順位を決める

毎朝この作業を繰り返していると、地味に 10〜15 分が溶けていきます。

そこで、**Claude Code を使って、複数の情報源を横断して「今日やるべきこと」を優先順位付きで提案してくれるブリーフィングという Skills **を作りました。本記事ではその設定方法と工夫を紹介します。

この記事では、Claude Code の Skills や MCP といった基本的な仕組みの説明は省略し、「ブリーフィングをどう設計したか」に焦点を当てます。Skills の概要から知りたい方は、公式ドキュメントや入門記事をあわせてご覧ください。

また、ここで扱うのは「キーワードで手動起動する対話型ブリーフィング」です。

できること

Claude Code に「ブリーフィング」と話しかけるだけで、以下を自動でやってくれます。

  1. 今日のカレンダー(Google カレンダー)予定を時系列で取得
  2. タスク管理(Obsidian)から未完了タスクを抽出
  3. 個人目標(Obsidian で管理)を読み込んで、優先度判断の軸にする
  4. Slack の保存済みメッセージ(後で)・自分宛メンションから未対応の依頼を検出
  5. これらを統合し、優先度付きの推奨アクションとして提案
  6. 気になった依頼については「これ今日やる?」と確認質問までしてくれる

実際の出力イメージはこんな感じです。

おはよう!今日(2026-06-01)のブリーフィングやで。

## 📅 今日の予定
- 11:00 チーム定例
- 15:00 1on1
- 空き時間: 13:00-15:00

## 🎯 今日の推奨アクション

### 優先度高
1. **定例資料の更新** → 10:00-11:00
   - 理由: 11時の定例までに必要
   - 目標: レポーティングの質向上

### 優先度中
2. **PR レビュー** → 13:00-14:00
   - 理由: メンバーの作業を止めている

## 💬 Slack 対応リマインド
- ◯◯さんからの仕様確認に未返信

## 🔔 確認したいこと
- 「△△さんからレビュー依頼が来てるけど、今日やる?」

出力の文体は好みで設定できます。
筆者は関西弁にしていますが、自由に設定してみてください!

実装

1. ファイルの配置

~/.claude/skills/briefing.md を作成します。

2. トリガーを定義

name: briefing
description: >
  朝の秘書ブリーフィング。カレンダー、タスク、目標、Slack から
  今日やるべきことを整理し、優先順位付きで提案する。
  Slack のやりとりから自分への依頼を検出し、確認質問も行う。
  トリガーキーワード: "ブリーフィング", "今日の予定", "やること",
  "briefing", "朝会", "なにしよう", "何する"
allowed-tools:
  - Bash
  - Read
  - Grep
  - mcp__slack__slack_search_public_and_private
  - mcp__slack__slack_read_thread

ここでのポイントは 2 つです。

description にトリガーキーワードを列挙する

Claude はこの説明文を見てスキルを起動するか判断します。
自分が普段使いそうな言い回しを幅広く入れておくと思い出すことがなくなって便利です

allowed-tools で使用ツールを絞る

このスキルが触れるツールを明示することで、意図しない操作を防げます。

3. 情報収集の手順を書く

本文に、4 つの情報源から並列でデータを集める手順を記述します。

カレンダー(CLI 経由)

gcalcli というコマンドラインツールで Google カレンダーを取得します。

gcalcli agenda "$(date '+%Y-%m-%d')" "$(date -v+1d '+%Y-%m-%d')" --calendar "自分のカレンダー" --calendar "全社カレンダー"
  • 今日の予定を時系列で取得
  • 空き時間ブロックを把握する(ここにタスクを割り当てる)

タスク・目標(ローカルファイル)

タスク管理に Obsidian を使っているので、ファイルを直接読みます。

ファイルパス: ~/Obsidian/社内タスク.md

- 「Next Action」「バックログ」セクションの未完了タスク(- [ ])を抽出
- 「DONE」「アーカイブ」セクションは無視する
ファイルパス: ~/Obsidian/個人目標.md

- 目標を読み込み、タスクの優先度判断の基準として使う

ポイントは、タスクだけでなく「目標」も読ませることです。
後述する優先度判断で、各タスクが目標にどれだけ貢献するかを評価させるために使います。

Slack(MCP 経由)

Slack は MCP(Model Context Protocol)連携で検索します。

# 保存済みメッセージ(「あとで対応」)
query: "is:saved"
sort: "timestamp", sort_dir: "desc", limit: 10

# 自分宛メンション(直近3日間)
query: "to:me after:{3日前の日付}"
sort: "timestamp", sort_dir: "desc", limit: 15

「後で」で保存したメッセージと、自分宛のメンションを拾うことで、埋もれがちな依頼を取りこぼさないようにします。

4. 優先度判断のロジックを定義

集めた情報を、明確な基準で並べ替えさせます。

### 優先度の判断基準
1. 時間制約 今日のミーティングまでに必要な準備
2. 依頼の緊急度 Slack で返信待ちの人がいるか
3. 期限 日付指定のあるタスク
4. 目標との関連 個人目標に直結するか
5. ブロッカー 他の人の作業を止めていないか

判断基準を箇条書きで明文化しておくのがコツです。
曖昧なまま任せると毎回ブレますが、軸を与えると安定して同じ品質で並べ替えてくれます。

5. 出力フォーマットを固定する

最後に、出力テンプレートを Markdown で example として埋め込みます。

## 📅 今日の予定
- {時間} {予定名}
- 空き時間: {時間帯}

## 🎯 今日の推奨アクション
### 優先度高
1. **{タスク名}** → {推奨時間帯}
   - 理由: {なぜ今日やるべきか}
   - 目標: {紐づく目標}

## 💬 Slack 対応リマインド
## 🔔 確認したいこと

テンプレートを与えておくと、毎回同じ形式で返してくれるのでブレがなくなります。

こだわりポイント

「確認質問」をさせる

ただタスクを並べるだけでなく、Slack から検出した依頼について具体的に質問させるようにしています。

質問は具体的に

「Slack に未読があります」ではなく、「◯◯さんから PR レビュー依頼が来てるけど、今日やる?」
「未読が 3 件あります」では行動につながりませんが、「誰から・何の依頼か」まで踏み込むと、その場で「やる/後回し」を判断できます。

押し付けない

提案形式にして、最終判断はユーザーとする。
あくまで提案にとどめ、決定権は自分に残す。
秘書っぽい距離感を意識しています。

「なぜ全部を自動で完結させず、わざわざ対話で確認させるのか」という設計判断にもつながっています。
決まりきった処理はスクリプトに任せたほうが安定しますが、優先順位の判断や、状況によって変わる部分は対話で AI に委ねたほうが、変化を取りこぼさない
この線引きの考え方については、別途ブログ記事で詳しく整理しました。
気になった方はぜひ読んでみてください!

情報が取れなくても止まらない

情報が取れなかくてエラーになった情報源はスキップし、取れた情報だけで提案します。
また、何が取れなかったかは報告するようにしてリカバリーしやすいようにしています。

カレンダー API が落ちていても、Slack の調子が悪くても、取れた情報だけで動き切るようにフォールバックを定義しています。
毎朝必ず動いてくれることが、習慣化には何より大事でした。
Routines を利用することで毎日同じ時間に実行できるので実行を忘れることはありません。

使い方

設定が終わったら、Claude Code でこう話しかけるだけです。

ブリーフィングして

あるいは「今日なにしたらいい?」「やること整理して」でも発火します。
あとは Claude がカレンダー・タスク・目標・Slack を横断して、出力してくれます!

まとめ

Claude Code の Skills を使って、朝のタスク整理してくれる秘書を作ってみました。

  • 複数の情報源(カレンダー・タスク・目標・Slack)を横断できるのが強み
  • 優先度の判断軸を明文化すると、提案品質が安定する
  • フォールバックを定義して、毎朝必ず動くようにするのが習慣化のカギ

「毎朝の同じ作業」を一度マニュアル化してしまえば、あとは話しかけるだけです!
地味ですが、毎朝思い出すという辛い作業から入らなくていいのといろんなツールを見ないで良くなったので作業効率が良くなりました。

今回紹介した事例が日常の業務を効率化するヒントになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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