0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

プロキシサーバの種類をまとめて簡潔に説明

Posted at

背景

プロキシにはいくつかの種類があり、それぞれ用途や動作が異なります。じゃ、私が今使っているAzure Application Gateway はどちらに当てはまりますか。考えてみてください。

以下に、主要なプロキシの種類を簡潔に説明します:

1. フォワードプロキシ (Forward Proxy)

  • 説明: クライアント側に設置され、クライアントの代わりにインターネットにアクセスするプロキシ。クライアントのIPを隠し、内部ネットワークから外部への通信を仲介。
  • 主な用途:
    • 匿名性の確保(クライアントのIPを隠す)。
    • アクセス制御(特定のサイトへのアクセス制限)。
    • キャッシュによる帯域節約。
  • : 企業内の従業員がインターネットにアクセスする際に使用。SquidやBlue Coatなど。

2. リバースプロキシ (Reverse Proxy)

  • 説明: サーバー側に設置され、外部からのリクエストを受け取り、適切な内部サーバーに転送。内部サーバーを隠し、負荷分散やセキュリティを強化。
     簡単に言うと、リバースプロキシは「サーバーの前に立って、外部とのやり取りを効率的かつ安全に管理する仲介役」です。
  • 主な用途:
    • 負荷分散(ロードバランシング)。
    • セキュリティ強化(DDoS対策、WAF)。
    • SSL終端やキャッシュ。
  • : Azure Application Gateway, Nginx、Apache、AWS Elastic Load Balancer、Cloudflare。

3. トランスペアレントプロキシ (Transparent Proxy)

  • 説明: クライアントやサーバーにプロキシの存在を意識させず、通信を中継するプロキシ。クライアントの設定変更が不要。
  • 主な用途:
    • ネットワーク管理(トラフィックの監視やフィルタリング)。
    • キャッシュによるパフォーマンス向上。
  • : 学校や企業でのウェブフィルタリング、ISPによるトラフィック管理。

4. オープンプロキシ (Open Proxy)

  • 説明: 誰でも利用可能な公開プロキシ。フォワードプロキシの一種で、クライアントの匿名性を高めるが、セキュリティリスクが伴う。
  • 主な用途:
    • 匿名でのウェブ閲覧。
    • 地域制限の回避。
  • : 無料の公開プロキシサーバー(ただし、信頼性が低く、悪用されるリスクあり)。

5. リバースプロキシとフォワードプロキシのハイブリッド

  • 説明: 状況に応じてフォワードプロキシとリバースプロキシの両方の役割を果たすプロキシ。特定の設定で両方の機能を兼ね備える。
  • 主な用途:
    • 複雑なネットワーク環境での柔軟な通信管理。
  • : 一部の高度なプロキシソフトウェアやクラウドサービス。

比較ポイント

種類 設置場所 主な目的
フォワードプロキシ クライアント側 匿名性、アクセス制御 Squid
リバースプロキシ サーバー側 負荷分散、セキュリティ Nginx, Cloudflare
トランスペアレントプロキシ ネットワーク内 透過的な管理、フィルタリング ISPのプロキシ
オープンプロキシ 公開サーバー 匿名性、地域制限回避 無料プロキシ

補足

  • プロキシの選択は、用途(セキュリティ、パフォーマンス、匿名性など)やネットワーク環境に応じて決める必要があります。
  • オープンプロキシはセキュリティリスクが高いため、信頼できるプロバイダの利用が推奨されます。
  • Azure Application Gateway は Azure Loard Balancer +VMSSの構成で、VMSS上にはNginxを利用しています。
0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?