はじめに
デザイナーにとってトレンドや新技術をキャッチアップし、業務に新たな視点を取り入れることはとても大切です。
そこで、先日開催された「Adobe MAX Japan 2025」に参加してきました!本記事では聴講したセッションの概要や感想をまとめようと思います。
▼Adobe MAX Japan 2025公式サイト
昨年に続き、今年も生成AIが大きな注目を集めており、特に「生成AI機能の進化」と「実務での具体的な活用方法」に焦点が当てられていたのが印象的でした。
イベント概要
Adobe MAX Japan 2025 は、日本最大級のクリエイター向けイベントです。
デザイン、写真、映像制作、UI/UX、3D制作、SNSコンテンツなど、幅広いクリエイティブ領域における最新技術やトレンドを学ぶことができます。
著名なスピーカーによるセッションが多数開催され、業界の最前線で活躍するクリエイターから 実務に活かせる知見を得ることができました。
当日は3つのセッションしか聴講できませんでしたが、チケット購入者はほぼ全てのセッションを後日アーカイブ視聴できるため、見逃したセッションも後から確認できたのでとても良かったです。
聴講/視聴したセッション
▶︎UI/UX系セッション
Webデザインの可能性を広げて、次のステップへ
このセッションでは、「見えないデザイン」がプロジェクトの進化を促し、デザインの可能性を広げる要素であると紹介されました。見えないデザインとは以下の3つです。
①ユーザー体験の設計: 体験設計を通して、デザインから新たな価値や可能性を広げるアプローチをする
②AIの活用: パターン作成などAIでできる作業を効率化し、クリエイティブに集中する時間を増やす
③チームでの連携: デザインの意図や目的を共有し、チームで成果を最大化する
このセッションを通じて、デザイナーの役割は単に美しいビジュアルを作ることだけではなく、ユーザーやチームとの円滑なコミュニケーションを意識しながら、より良い体験を生み出していくことが重要であると再認識しました。
Webサイト制作でデザイナーがエンジニアと円滑にコミュニケーションを取る方法
デザイナーとエンジニアの連携を強化するための実践的なポイントが紹介されました。
具体的には、UIのルール設定、フォントやレスポンシブ対応の考え方、アニメーションやコンテンツの状態管理など、実務で直面する課題への具体的なアプローチが示されました。
弊社ではデザイナーがデザイン実装を行うことが多いものの、デザインと実装を別の担当者が手がけるケースもあり、さらにシステム開発を担うエンジニアとの連携も欠かせません。
これまで言語化せずに行っていたことを整理し、何を共有すべきかといった全体像を明確にすることができました。特にアニメーションの詳細なイメージの共有の実例をみて、今後の参考にしようと思いました。
▶︎生成AI / ソフトアップデート情報
生成AIセッションは数多くあったため、まとめて概要を記載します。
Illustrator & Photoshop の最新AI機能
「ベクターでの生成」や高度な「塗りつぶし機能」「配色の自動生成」といった機能は、アウトプットの精度や品質の向上により、以前よりも機能としてより使いやすくなっている印象でした。
以前までの機能では、プロンプトでどうにかイメージに近づける必要がありましたが、設定項目や目的別の機能として発展したことでよりイメージに近いものを簡単に生成できるよう進化しています。
WEB/UIデザインで活用する生成AI
普段からUIやWebデザインに携わっているため、実務での活用方法に焦点を当てたセッションを特に楽しみにしていました。
やはり現時点では生成AIが最終的なデザインやアウトプットを担うというよりも、制作前のアイデア出しや素材作成の補助として活用されるケースが多いようでした。
例えば、ラフな指示からデザインの方向性を大まかに可視化したり、撮影イメージを素早く具体化することで、デザインの発想をよりスムーズに形にして活用されているようです。
メインビジュアルではないものの生成AIのアウトプットを最終的なクリエイティブとして使用している事例も紹介されていたので、引き続き注目したいと思います。
おわりに
Adobe MAX Japan 2025に参加して、生成AI関連は色々な実際に業務に活かす実例が紹介されていたため、参考にして業務の効率化に繋げていければと思います。
UI/UX系のセッションを通じて、デザインにおいてビジュアルだけでなく、ユーザー体験やチーム連携を考慮する重要性を改めて実感しました。今後の案件では、今回学んだ視点を整理しながら、よりよいデザインを目指したいです。
Adobe Express や Project Neo、Character Animator など、普段使っていないツールの紹介もあり、すぐに業務へ取り入れる機会は少ないかもしれませんが、新たな表現の可能性を広げる手段として、ぜひ試してみたいと感じました。
昨年に続き、多くの刺激を受けたイベントでした。来年もぜひ参加し、最新のトレンドや技術をキャッチアップしていきたいと思います!
ちなみに弊社では「書籍・セミナー受講補助制度」を導入しており、Adobe MAXのような有料イベントにも補助を利用して参加できます。
今回は、そこそこお値段のするチケット代を会社が補助してくれたため、費用を気にせず学ぶことができました。
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