目的
dpkgコマンドを使用したDebianパッケージ管理を覚えたい!
パッケージとは
Linuxでは、ソフトウェアをパッケージという単位で管理する。
パッケージは関連ファイルを全てまとめたバイナリとして提供される。
そのため、元のプログラムの改変には向いておらず、提供されているものを素早く利用したり、アップデートやインストール後に発生する”管理”を楽にします。
Linuxのパッケージ
Linuxのパッケージは大きく分けて2種類。
・Debian形式
・RPM形式
今回はDebianパッケージのお勉強をします!
Debianパッケージ
方式名 | 説明 | 拡張子 |
---|---|---|
Debian形式 | Debian GNU/LinuxやUbuntu等のDebian系ディストリビューションで使用 | .deb |
リポジトリ
リポジトリ名 | 説明 |
---|---|
/etc/dpkg/dpkg.cfg | dpkgツールの設定ファイル |
dpkgコマンド
dpkgコマンドは、Debianパッケージを管理するコマンド。
「d」はDebianの意味。
「pkg」はパッケージの意味。
できることは
・パッケージのインストール
・パッケージの削除
・パッケージのアップデート
・パッケージの情報確認
などなど。
dpkgコマンドの主なオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-i(--install) | パッケージをインストール |
-r(--remove) | 設定ファイルを除くすべてのファイルを削除 |
-P(--purge) | 設定ファイルを含むすべてのファイルを削除 |
-l(--list) | インストール済みパッケージの一覧を表示する |
-L(--listfiles) | 指定したパッケージからインストールされたファイル一覧表示 |
-s(--status) | パッケージ情報を表示する |
-S(--search) | 指定したファイルがどのパッケージからインストールされたか表示 |
-C(--audit) | インストールが完了していない(不完全)パッケージの表示 |
-E | 同バージョンがインストールされていたらインストールを行わない |
-G | 新バージョンが既にインストールされていればインストールを行わない |
-R | パッケージファイルを再帰的に検索し、パッケージをまとめてインストール |
※注意すべきオプション「-r」「-P」
2つは設定ファイルを削除するかしないかの違いにあります。
・設定ファイルを残しておき、以前の設定で動作させたい→「-r」
・確実に必要のないパッケージだから消したい→「-P」
dpkgツールコマンド
コマンド | 説明 |
---|---|
dpkg-reconfigure | インストール済みのパッケージを再設定する |
最後に
Debianパッケージの管理コマンド「dpkg」はこれで完璧!?