本記事は、
弊社スタイルズと、LPI-Japan様、カサレアル様の3社共催した『エンタープライズ開発におけるフロントエンドのいま-HTML5、JavaScript、TypeScript、Angular-』(2018/3/19)のイベントレポートです。
SI業界でもフロントエンドの技術が注目されており、
今回のセミナー参加者も多くはSIerのエンジニア職の皆様。
業務システム開発を行ってきたサーバーサイドのエンジニアも、
フロントエンド開発の知識が必要となってくるようになってきている雰囲気を感じます。
HTML5が創り出す新たな世界
本セミナーの一発目のセッションとして、
LPI-Japanの成井理事長にご登壇いただきました。
HTML4から、HTML5にフロントエンドの技術が変化したことで、
システム開発サーバーサイドだけではなく、
フロントエンドの知識はきっても切り離せない存在になってきたと成井理事長。
SAPの技術は、
速度、複雑なデザインの画面を表現することなどに優れており
今後もますます需要は伸びていくとお話されていました。
また、
アイティメディアが2015年に行った「@IT スキル調査 2015.09」の「今後取得したい資格」の項目では、
LpI-Japanが運営している
「HTML5プロフェッショナル認定試験」が一位になるなど、
HTML5が注目を浴びていることを示されました。
(https://html5exam.jp/merit/top1.html )を参照
HTML5/Angularによる業務系システム開発 -プロジェクト成功へのノウハウと大規模事例紹介-
休憩をはさんで、二つ目のセッションでは
スタイルズの梶原からHTML5/Angularによる業務系システム開発の大規模移行事例、開発事例をご紹介。
はじめに、業務システムアーキテクチャーの歴史をご紹介。
2006年ごろからきれいで柔軟なデザインをWeb画面で開発するため、Flex(Flash)システムによって開発された業務システムが多くありました。
しかしながら、2017年にAdobe Systemsから2020年末にサポート終了宣言をされました。
アップルはもとからFlashサポートをしないと宣言していたうえ、
Googleなどの主要ブラウザベンダーもサポートをしないと宣言をしました。
つまりFlash/Flexを使ったシステムは動かさせなくなるということで、もし使い続けるためには、OSやブラウザのバージョンアップをしないことが必要になってきます。
ただ、この方法では、セキュリティの懸念がかなり残ります。
###さて、移行する方法は?
スタイルズでは、フロントを書き換え、
サーバーサイドは通信フォーマットを変える(AMF⇒JSONへの変更)方法で移行を行っています。
移行のときに気を付けることとしては、UIの合意を先に進めることが大切。
そしてコンポーネントを開発したら、
コンポーネントの使い方をWikiに投稿しておく。
正しい書き方の基礎を固めていくことが必要とお話をさせていただきました。
また、
本セミナーではお話できなかったのですが、
現在スタイルズでは、Flex->HTML5をよりよく進めるための開発および実案件を進めており、
もうすぐ皆様に良いご報告ができるのではー。。と思っています。
HTML5/Angularによる業務系システム開発 -プロジェクト成功へのノウハウと大規模事例紹介-
最後のセッションでは、カサレアルの越智様がご講演。
参加者の皆様の中から、
「フロントのFWを選ぶ基準は?」とご質問があった際、
ReactはよりJavaScriptの知識などが求められるためフロントエンドエンジニアが親しみやすいフレームワーク、
Angularはよりサーバーサイドエンジニアが親しみやすいコンポーネントを利用するフレームワークのように感じるとコメントされていらしゃいました。
セッションの中では、Typescriptがおススメの理由を
実際にデモを交えながら、
Typescriptの活用方法を講演していただきました。
最後に
今回参加していただいた皆様の多くは、
基幹系業務システムや業務システムのサーバーサイド開発を行ってきたエンジニアの皆様でした。
・JavaScriptのセミナーでは、どのフレームワークが今後主流になっていくのか
・業務システムにHTML5を適用するためには
などを皆様ご興味を持たれておりました。
今後もスタイルズではAngularを活用した事例や
Flex->HTML5への移行事例について、
発信していく予定です。
事例やツールにご興味がある方はお気軽にご連絡ください!