自動デプロイ後にレイアウトが崩れる

環境

AWSのEC2でRailsファイルを動かす。
nginx + unicornを使用している。
手動でデプロイしていたが、capistranoを用いて自動でデプロイを試みる。

capコマンドでデプロイ

以下のコマンドをローカルマシンで実行し自動デプロイする。
デプロイは完了するが本番用URLにアクセスするとレイアウトが崩れている。

bundle exec cap production deploy

レイアウトが崩れる原因

config/assets/~ が404となっているためレイアウトが崩れてしまう。

なぜ404なのか？

以下のconfig/enviroments/production.rbに書かれている条件式がfalseになっているため。

config/enviroments/production.rb

# Disable serving static files from the `/public` folder by default since
# Apache or NGINX already handles this.

config.public_file_server.enabled = ENV['RAILS_SERVE_STATIC_FILES'].present?

そもそも上記の設定は何か？

静的ファイルを /public ディレクトリから読むかどうか、

これがfalseになると。ファイルは存在してもpublic以下からコンパイルされたassetsファイルを読み込んでくれない。ただしWEBサーバー（nginx,apache）はこの設定に関係なくassetsファイルをpublicから読み込める。

unicornがassetsファイルを読み込んでいない

レシーバーである環境変数の値が空のため、presentメソッドの実行結果がfalseになり、アプリケーションサーバー(ここではunicorn)が上記の設定を処理してくれていない。

つまりこういう事。

config/enviroments/production.rb

config.public_file_server.enabled = false

nginxがassets以下をプロキシしても、unicornの方で処理できていない

手動デプロイ時はassetsがコンパイルされ読み込まれていた

なぜ読み込みが成功していたのか

unicornを起動する際に、環境変数に値を代入していたため。

RAILS_SERVE_STATIC_FILES=1 unicorn_rails -c config/unicorn.rb -E production

なぜCapistrano導入後に読み込みが失敗したのか

capistranoで自動デプロイを実行する際に変数を設定していないため。

capistranoでunicornをリスタートさせる際は明示的にRAILS_SERVE_STATIC_FILES=1という設定をしていない。
そのため環境変数に値が入ってなければunicornは読み込み処理をしない。

old_pid = "#{server.config[:pid]}.oldbin"
if File.exist?(old_pid) && server.pid != old_pid
  begin
    sig = (worker.nr + 1) >= server.worker_processes ? :QUIT : :TTOU
    Process.kill(sig, File.read(old_pid).to_i)
  rescue Errno::ENOENT, Errno::ESRCH => e
    logger.error e
  end
end

unicornでassetsを処理させるべきか？

そもそもunicornにassetsファイルの読み込み処理をさせるとunicornの負担が増すため宜しくない（らしい）。
なので以下の設定は最初からfalseに設定してしまうと良いらしい。

config/enviroments/production.rb

config.public_file_server.enabled = ENV['RAILS_SERVE_STATIC_FILES'].present?

そしてnginxをリバースプロキシにして、静的なコンテンツは直接nginxから取りにいかせる。
テンプレートなど動的な部分はunicornに問い合わせるという流れが良いらしい。

一旦trueにして解決

とは言え今回はちょっとリバースプロキシ的な設定ができているか分からない。
とりあえず以下のようなサイトを参考にして設定ファイルを更新してみたが記述後の検証はまだしていない。

応急処置で対応

config/enviroments/production.rb

config.public_file_server.enabled = true

取り急ぎ非推奨のようだが上記のように値をtrueにして仮解決。

そもそもunicornに処理させるのが間違いなのであれば、
環境変数に値を渡して空かどうか確認して、Trueであれば読み込み...という過程すらも間違いな訳で...。

production.rbだし他の環境に影響する訳でもなさそうなので一旦ture直書きで。

また続きを書きます。

お世話になったサイト

Rails(Apache+Unicorn)で、public以下のディレクトリの中身が404になる場合の解決策
 AWSで、unicorn + nginx + sinatra を動かしてみる
 NginxとUnicornの連携設定