「部下としてのAI」(著:牛尾剛)を読んでの感想
ITエンジニアならば読むべし
前著:世界一流エンジニアの思考法
世界一流エンジニアの思考法
こちらが本屋さんの片隅に1冊置かれていたのをある日たまたま目にして読んでみた。
ADHD傾向が強い自分にとって、衝撃的だった。
なぜかというと、当時ADHD傾向が出すぎていて、ITエンジニアとして今後の身のふりを真剣に考えていた。
この本に出合ったからこそ、ADHDITエンジニアとしてどう仕事と向き合っていけばよいか理解が進み、現在もITエンジニアを続けられている。
本当に牛尾さんには感謝。
その牛尾さんが新しい本を出されたとのことで、即読了。
とりあえず、一つ言えるのは、素晴らしすぎる本だった。
私自身、AI個人開発5か月目に突入した身でこの新著を読むと、共感しかない。だけでなく、開発を即ブラッシュアップできるノウハウを頂けた。
これが2千円弱は安すぎる。
ぜひ読んでほしい。
ところどころピックアップ
世界の一流エンジニアの働き方、思考回路を学べる
前著でも記述してくださっていたが、今回も記載していただいており、とても勉強になった。
とても小さなことでも理解できるまで、納得できるまで質問する。そうすることで知識が堆積し、引き出しが増え、問題解決能力が向上する
→「理解」こそが最も重要
問題が起きた場合、小さな、より早く白・黒を判定できることから対応していく
AI時代だからこそ自分の知識の蓄積が活きてくる
エンジニアは怠惰であれ
など、示唆に富んでいる。
AIの活用方法が学べる
これは正直衝撃だった。
先にも書いたが、個人開発として5か月毎日AIを使っている自分の開発へ即フィードバックできた。本当にありがたい。
帯に今井さんが書かれているがこの本はAIの取説で間違いない。
あまり使っていない人も、それなりの人も、使い込んでいる人も、その視点があったのか!と何かしらの学びになると思う。本当に読んでほしい。
自分が取り入れたのは「TDD(テスト駆動開発)」「スラッシュコマンド&スキル化」
TDD(テスト駆動開発)
牛尾さんの開発の大まかな流れは、
設計書を作成→テストを作成→実装→テスト
自分の開発は
設計書を作成→実装→テスト
としており、テストの作成が実装後であった。
実はこれはとてもまずいことで、何度も悲惨な目にあっており、悩んでいた。
どんなことが起きていたかというと、
【未実装の大量生産】
かなりの割合で発生していた。
開発者テスト、リファクタリング段階になって露呈してきたので、心がおれそうだった。
それを防止するためには設計書にのっとったテストを先に作成しておくことで、未実装を早い段階で見抜け、大事にならなくなる。
これは素晴らしく、言われてみれば当たり前だけれど、気づかなかった。
ありがとうございます。
スラッシュコマンド&スキル化
二回同じ文章を書いたら即スラッシュコマンド&スキル化
これはとても大事。
エンジニアは怠惰であれ
とも書かれていたが、これは自分が初めてITエンジニアとして働かせてもらった職場の30年選手の先輩から教えていただいたことでもあった。(メソッドの共通化)
頭ではわかっていたけれど、まぁいいやと毎回プロンプトを入力していた。
その都度、めんどくさい。とは思っていた。
ただ、この教えを実行し、スラッシュコマンド&スキル化を行うと、めんどくさいが減っただけでなく、エージェントの成果物が安定した。
なぜかというと、文字でプロンプトを入力するよりも、スラッシュコマンド&スキルを作成する段階でAIにこんなことしたい、とお願いするので、AIがより深いプロンプトを作って保存してくれている。この差は地味に大きい。
「人間の介入ポイント」を設計する
これは大名システムでも実装しているけれど、とても重要だと思う。
AIにぶん投げるとそれなりのものを作ってくれるけれど、頓珍漢なことをやることも多い。
なので、人間が判断することや、修正するポイントを強制的に作ってあげる設計が大切。
Dynamic Workflowsを大名システムへ組み込んでみた
ディープコードリーディング
コードの理解を深めることが今後はとても大切だということを本で一貫して述べられているが、その方法も教えてくださっている。
AIをうまく活用し、先に全体像を要約してもらい、その後コードを読み、適宜わからないことを質問し、深堀する。
自分も今回個人開発しながらわからないことをAIへ理解できるまで質問し、そこでわかった気にならず、Qiitaへ記事を投稿している。
これはこの本で牛尾さんが言われていたアクティブリコール学習に近い学習方法だったと思う。意識していなかったけど。。。。笑。
AIに質問してわかった気になりやすいけれど、それをまとめてもらって読み直すと、結構な確率で理解が及んでいなかったことや、ついさっきの事象なのに忘れていることが多い。
そして何より記事として投稿することでいつでも見返せ、復習できる。
誰も読んでくれなくても、自分の振り返りとして、とても役に立つ。
なので、Qiitaへの記事投稿はお勧めする。
おわりに
上記で記載したことは本の内容のほんの少しを抜粋しただけです。
Microsoftのエンジニアがどんな風に働いているか(?)なども学べますので、読むことを強くお勧めします。
