FRB実験ログ #58 — EVAを削ったあと、ちゃんと磨いたら振動が変わった話
はじめに
今回は小ネタである。
……小ネタのはずだった。
以前、
EVAグリップを削ったあと、
「ちゃんと表面を整えた方が振動変わるかも」
という話をAIから聞いていた。
その時は、
「まぁ、見た目とか手触りの話かな?」
ぐらいに思っていた。
しかし今回、
グリップエンド付近のブランク部に、
以前カッターで削りを入れたまま放置していた箇所を見て、
ふと思った。
👉 「一応、ちゃんと磨いて確認しておくか」
FRB的には、
「気になるなら試す」
これが基本である。
今回の対応
対象は、
ルアーニスト改のグリップエンド付近。
以前、
EVAグリップ除去時に、
カッター削ぎ跡が残っていた部分に対し、
#80やすりを用いて表面を整えた。
測定条件
入力条件
- Artificial PuruPuru Designer v2.6
- ステンレス擦り風味 基準振動
- スピーカーN4P2
- トップガイド接触
測定位置
- WCG平部
(割りばしカーボングリップ平部)
結果
比較結果はこちら。
対応前
- 中域〜高域がやや散る
- 帯域構造が少し乱れて見える
- ピアノロールも少しバラつく印象
対応後
- 60〜120Hz帯域が綺麗に立ち上がる
- 120〜160Hz帯域が自然に追従
- 全体として“まとまり感”が増加
面白かったポイント
今回面白かったのは、
単純に
👉 「振動量が増えた」
というより、
👉 「構造が整った」
ように見えたこと。
つまり、
FRB的に言うと、
👉 「情報として立ちやすくなった」
という表現の方が近い。
仮説
もちろん、
今回の結果だけで断定はできない。
ただ、
ブランク表面状態は、
- 微細な局所減衰
- 表面接触状態
- 微小残留振動
- 高域側の乱れ
などに影響している可能性がある。
特に今回は、
Artificial PuruPuru Designer による
高域寄り条件だったため、
差が見えやすかった可能性がある。
ここで重要なこと
今回の話は、
「磨いたら感度UP!」
みたいな単純な話ではない。
むしろ見えてきたのは、
👉 ロッドは“振動構造物”である
ということ。
そして、
👉 雑な状態は、構造の乱れとして現れる可能性がある
ということだった。
FRB的に言うと
今回見えていたのは、
単なる強弱ではなく、
- 帯域同士の繋がり
- 立ち上がりの自然さ
- 構造の揃い方
だったように感じる。
特に対応後は、
FRB Piano Roll 上でも、
👉 “生き物感”
のようなものが少し増した印象があった。
最後に
正直、
「まぁ変わらんやろ」
ぐらいの気持ちで始めた確認だった。
しかし、
ちゃんと比較してみると、
意外と変わっていた。
結論。
👉 雑に扱わず、ちゃんと丁寧に手入れしましょうという話ですね……笑
感度は分かち合って初めて本物になる
感度とは、人間が認識可能な構造として現れる振動の和音構造である。
感度とは、単純な振動の強さではない。
FRBは、ロッドの「優劣」を決めるためではない。
「基準振動」を用いて、ロッドごとの振動構造差分を比較・可視化し、選択と体験共有のための共通言語を目指している。
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