staticmockをmacOSで動かすためにPHP7とrunkitをインストールする

PHPで単体テストをするとき、 単体テストフレームワークPHPUnit と static methodsの挿げ替えに tototoshi/staticmock を利用している。

普段の開発サーバーで意識していなかったが、macOSで開発環境を構築するときに手間取った。

macOSにビルトインされているPHPは扱いづらいため、新たに homebrew でPHPをインストールする

$ brew search php
==> Formulae
brew-php-switcher           php-code-sniffer            php@7.1                     phplint                     phpmyadmin
php                         php-cs-fixer                php@7.2                     phpmd                       phpunit

==> Casks
eclipse-php            eclipse-php            netbeans-php           netbeans-php           phpstorm               phpstorm

特に理由がなければ、 php フォーミュラをインストールすれば良い(私は php@7.1 を利用)。 php フォーミュラを選んだ場合、2019年2月14日段階では、PHP 7.3.2がインストールされる。

php@7.1 を選んだ場合、 brew link されないのでCLIの出力に従ってPATHに追加すること。

tototoshi/staticmock は実装の書き換えでrunkitを使用しているため、 runkit のインストールを別途行う必要がある。ただし、peclのrunkitはPHP7に対応していないので、runkit7/runki7からインストールする。

• 関連記事:PHP7でStaticMockを動かす
• 関連記事:runkit と uopz について

インストール方法はrunkit7のリポジトリに従えば良い。runkit7のインストール前に、phpのパスがHomebrewでインストールされたパスであることを確認すること。

$ ls -al $(which php)
-r-xr-xr-x  1 tamanobi  staff  11559124  2 14 10:39 /usr/local/opt/php@7.1/bin/php
$ brew --prefix php@7.1
/usr/local/opt/php@7.1

Homebrewでインストールしたphpに、PHP拡張を伝えるためにphp.iniを編集する。php.iniのパスは php --ini で調べられる。

$ php --ini
Configuration File (php.ini) Path: /usr/local/etc/php/7.1
Loaded Configuration File:         /usr/local/etc/php/7.1/php.ini
Scan for additional .ini files in: /usr/local/etc/php/7.1/conf.d
Additional .ini files parsed:      /usr/local/etc/php/7.1/conf.d/ext-opcache.ini

php.iniを開くと extension=msql.so などのサンプルを見ながら extension=runkit.so を追加する。

最後に以下のコマンドで runkit が使えるようになっているか確認する。 bool(true) となれば読み込まれている。

$ php -r 'var_dump(extension_loaded("runkit"));'
bool(true)

もし、ApacheやNginxでPHPを利用している場合は、CLIと違ってリロードが必要。