はじめに
この記事では
こんにちは、アメリカのシリコンバレーでセールスエンジニアの仕事をしているリリーです。この記事では、私がアメリカでセールスエンジニアのポジションで就職活動をしたときに役に立った資格を、IT資格📒と海外大学の認定資格🏫に分けてご紹介したいと思います!
Hang on, セールスエンジニアって何?
セールスエンジニアは別名プリセールスや技術営業🙋とも呼ばれます。技術製品を販売する企業に属し、お客様が自社製品を購入される際に出てくる技術的な課題や質問を解決し、購入に至るまでのスムーズな意思決定を支援する仕事です。お客様担当の営業さんは別に存在し、その営業さんが営業目標を達成するよう商談の進行をサポートします。エンジニア観点の技術知識と営業観点のお客様ビジネスへの理解という二つのバランスが求められます💡
エンジニアを目指しているけど、お客様と直接会話したり課題を解決したりといったコミュニケーションやコンサル方面の仕事が好きといった方にはぴったりの仕事です!ちなみに、プログラミングができなくても他の技術スキルと営業力があれば採用されることも多いです。(私はプログラミングは超苦手です、ごにょごにょ)セールスエンジニアの仕事について詳しくは以下の動画をどうぞ🌛
以下でご紹介するのはどちらかというとアーキテクトよりの資格なので、ゴリゴリプログラミングされる方には物足りないかもしれませんがご了承ください!
アメリカの就活に資格って必要?
個人的には持っておくべきだと思ってます。理由は書類選考に通る可能性が高くなるからと面接のネタになるからです😎 ただ、闇雲にどんな資格でも良いかというとそうではなくて、自分が応募しているポジションに関連するスキルの資格であることが前提条件です。シリコンバレーの就活で漢字検定2級持ってますなんて書かないですよねw
面接のチャンスを得るためには、まずその前段の書類選考時に通らないといけないです。レジュメ上の限られたスペースで効果的に「私はこのポジションにぴったりなこの資格を持ってるよ!」とアピールできる資格を吟味して、取得に向けて計画的に勉強していくのが大事だと思います。特に応募してるポジションの実務経験が無い場合はなおさら、資格で自分の知識をアピールすることが必要です。
また、その次の面接では普段の業務でどんなことをやってきたかや、このポジションでどう活躍できるのか聞かれますので、回答しつつも取得した資格を良い塩梅でアピールするのがおすすめです👍例えば、
「普段の業務はXXです。その過程でお客様により良い構成のアドバイスをするために自社製品の外の勉強もしなければならないと思い、XXの資格を取得しました。その経験はより技術的な自信に繋がり、自分が回答できる範囲が広がったことでより効率的に商談を回すことができています。」
という具合です。聞かれた質問に回答しつつ、資格取得のプロセスでどう成長したのかや、キャリアに応じた継続学習の姿勢をアピールしています💡
余談ですが、アメリカの同僚は、ことさらに資格習得に励んでいるようには見えないです(笑) 仕事が終われば一切仕事に関連することはしないし、休みの日に仕事に関連する勉強なんてもってのほか、という様子です。逆に資格習得に前向きなのはアジア人が多くて、特にインド人の方はLinkeInを見ても資格を持ってる人が多い印象です。
IT系の資格
セールスエンジニアの就活プロセスで役に立った資格のカテゴリはざっくり以下の2つです。
- クラウドプラットフォーム系の資格
- (応募中の)自社製品の資格
- 自社製品の周辺技術や競合他社製品の資格
1. クラウドプラットフォーム系の資格
セールスエンジニアは自社製品のアーキテクチャと、導入先となるお客様環境のアーキテクチャを理解する必要があります。また、昨今ほとんどのSaaS製品はクラウドプラットフォームに構築されていますので、AWS, GCP, Azureといった各種クラウドプラットフォームのサービスの基礎とアーキテクトとしての知識を学べる資格は取っておいてよかったです。例えばAWSであればAWS Cloud Practitionarからはじまり、AWS Solution Architect Associate & Professionalに進むといった感じです。
去年AWS Cloud Practitionarを受験しましたが、その時にはUdemyのこの問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(7回分455問) という講座を受けて、そのおかげで合格できました♪勉強方法の詳細はこちらのQiita記事にまとめてます。
2. (応募中の)自社製品の資格
今応募している会社の製品資格を既にとっていたのも良かったです。セールスエンジニアであれば入社後遅かれ早かれ自社製品の資格を全部取らされることが多いですが、入社前にすでに一番上の資格まで持っているということは即戦力として活躍できるアピールになりました🌞
3. 自社製品の周辺技術や競合他社製品の資格
私が面接を受けた時には資格としては持っていなかったのですが、このカテゴリも持ってると入社前後問わず有力です。(私は資格の代わりに面接で知識をアピールしました)特にセールスエンジニアにとっては他社製品と比較しているお客様に対して自社製品の優位性を的確に説明しないといけないので、競合製品の使用感などを理解するのは大切です。それに、他社製品を使ってみて初めて自社製品の良さに気づく、といったメリットもあります。
今はUdemyのSnowflake Certification Preparationを購入してSnowflakeのSnowPro Coreの勉強をしています。来年合格できるよう頑張ります⛄
周辺知識はどんな製品を販売する会社なのかによって変動しますが、例えばDB周りだとOracleのSQL関連の資格がありますし、ネットワーク周りだとCISCOのCCT、CCNAなどがあります。どんな勉強をしておけば次の職場で有利になるか考えながら周辺技術の資格を取ると良いと思います。
教育機関の認定資格プログラム
「資格」といえばITベンダーが提供しているIT技術系の資格が一番ピンときますが、大学等の教育機関の認定資格プログラムを修了して得られる資格もあります🏫 最近だとGoogle Career Certificateも有名ですよね!実はこの教育機関の認定資格プログラムも、海外での就職ではとても有利になります。私はアメリカでの就活を見据えて、去年Harvard Business School Onlineの講座を受講しました。その資格が面接を経て評価されたと感じのは以下の4点です。
-
第一印象で親近感を持ってもらえる
- 残念ながら、日本の大学名を詳しく知ってるアメリカ人は多くありません。ですが、就活している国の大学名が書いてあると、面接官も一気に親近感を持ってくれます。
-
英語力の実績になる
- 海外大学の講座を修了したということ = 全て英語で受講したということですから、TOEICの点数等書かなくてもそれだけで語学力の証明になります。
-
継続学習が評価される
- 人生100年時代はどの国も同じですので、大学在学中の知識だけではなく、キャリアの成長に合わせて自ら学習していこうとする姿勢はポジティブに評価されます。
-
面接のネタになる
- このような認定資格プログラムはまだまだ新しい制度なので、面接官によっては面接時に興味を持って聞いてくれます。質問されたら大チャンスで、回答しつつもこの講座で何を学んだのか、その学びは応募中のポジションにどう役に立つのかをアピールできます。
私が受講したのはデータ分析📊に関するBusiness Analyticsという講座ですが、技術系だと他にもData ScienceやBig DataやData Securityの講座があります。また、他にもエンジニアリングで有名な海外大学でオンラインコースを提供しているところだと、MITやStanfordがあります。これらの大学はもっとエンジニア系の豊富な講座もありますのでぜひみてみてください。
Haravrd Business School Onlineの各講座は8週間で20万円以下で受けられるものが多く、個人的には金銭的・時間的にも一番おすすめです💰(他のは半年以上かかったり、100万円以上かかるのもある)
こちらの内容も動画にしてますのでぜひご覧ください🤗
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。海外での転職を考えている方や、セールスエンジニアの仕事に興味がある方のご参考になればとても嬉しいです😇!
セールスエンジニアのキャリアをより多くの方に知ってもらいたい、多くの女性にITのキャリアを選ぶきっかけになって欲しいと思い、最近Youtubeをはじめました。まだ始めたばかりですが、励みになりますのでぜひチャンネル登録よろしくお願いします🥰
それではみなさんHappy Holidays!