はじめに
要件定義はシステム開発の成功を左右すると言われるほど重要と考えられています。
実際に要件定義に携わっていても、そのことを日々痛感しています。
要件定義を進める際、お互いの認識を確認するためにフロー図を頻繁に使用します。
フロー図と言っても粒度の違い、書き出す項目等によって相手への伝わり方が大きく変わるため、その時々で適したフロー図を作成する必要があります。
本記事では、要件定義のためのフロー図について学習した記録をご紹介します。
要件定義の流れ(要件定義プロセス)
要件定義プロセスは、ビジネス要件とシステム化要件に大別されます。
要件定義 | 概要 |
---|---|
ビジネス要件 | 業務の現状を把握して、課題やニーズを理解することで、あるべき姿(解決すべき要件)を検討するプロセス |
システム化要件 | ビジネス要件を満たすため、システムの要件(機能、データ等)を検討するプロセス |
フロー図の種類
要件定義で使用するフロー図は主に 3 つです。
それぞれのフロー図は要件定義プロセスによって使い分けをします。
要件定義 | フロー図 | ポイント |
---|---|---|
ビジネス要件 | 業務全体図 | 経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)が発生する業務を線で結んだ図 |
ビジネス要件 | 業務フロー | IPO(Input Process Output)を明確にして入力(Input)と出力(Output)の業務を線で結んだ図 |
システム化要件 | システム化業務フロー | 人が行う作業とシステム機能を区別して線で結んだ図(業務フロー + システム機能) |
学習参考書
タイトル | 著者 | 出版社 |
---|---|---|
図解まるわかり 要件定義のきほん | 西村 泰洋、相川 正昭、蓮沼 潤一 | 翔泳社 |
ご参考になれば幸いです。最後までお読み頂きありがとうございます。