#概要
ラズパイゼロを使ってドラレコを作ってみようと一念発起。GPSや加速度センサー、ジャイロセンサー、RTCを搭載。いざ、raspividで動画撮影を開始すると数分でハングアップ。ヒートシンクを大型化し、小型ファンまで搭載するも症状が改善せず。電源電圧や電流も問題なし。なぜ?
ググってみると、コア電圧かも。で、コア電圧を少し上げてあげるとあら不思議、安定して動くようになりました。動画撮影で動作不安定で困っている方は、お試しあれ。
#環境
Raspberry Pi Zero WH : Raspbian GNU/Linux 10 (buster)
Smraza Raspberry Pi用 カメラモジュール hdmi 160度FoV 1080p 高解像度 魚眼レンズ
64GB Micro SDカード (HIDISC製 microSDXC CLASS10)
#現象
raspivid
やmotion
を使い動画撮影を実行すると、数分でカーネルエラーが出てプロセスが終了したり、ラズパイがハングアップして無反応になるなど不安定に。解像度を上げたりフレームレートをあげると数秒で不安定になる。
#解決策
nano
などを使い、/boot/config.txt
を開く。
$ sudo nano /boot/config.txt
/boot/config.txt
を開いたら、最後に以下の行を追加
over_voltage=4
あとは、リブートすればOK。これだけです。
over_voltageは、-16〜8の範囲で値が設定できます。
この設定に従い、CPU coreに共有される電圧が以下の式で決まります。
core電圧 = 1.2[V] + 0.025[V] × over_voltage
いろいろ調べると、人によっては2でも動いたり、設定しなくても問題ない場合などあるようです。
私の場合は、これに加えて、
core_freq=250
も設定してCPU core周波数を落としています。
CPU負荷を測定したところ20%〜40%程度でしたので電力消費を抑えるつもりで入れました。
#おまけ
ちなみに、作ったドラレコはこんな感じ↓
カメラの横に0.96インチ128x64ドットの有機ELディスプレイ。
カメラの下で光っているのが、加速度センサー(LIS3DH)、その下がENC-03Rを使った圧電振動ジャイロモジュールです。
ジャイロの横で淡く光っているのが、GPS受信機キット(「みちびき」3機受信対応)です。
#参照記事
www.raspberrypi.org : my zero w system lockups when using the camera [solved]
Qiita:Raspberry Piをオーバークロックする。