何をトチ狂ったのか解らないのですが、密林をうろついていたらラズベリーパイ用のクーラーがあったので購入したついでにやったので書き落としておきます。
この操作は最悪Raspberry Piを破損させる可能性があります。
実行するにはと最低限ヒートシンクかファンが必要です。
##環境
###用意した物
- ・Raspberry Pi 3B
- まだヒートスプレッダが付いて無かった製品です。
- ・MicroUSB,給電機(2.1A)
- 少し容量多めに見積もっています。ハードな使い方していなければ1.5Aで十分です。
- ・クーラー
- 6mm弱のアルミニウムのヒートシンクに20mmファンx2を付けている物です。
###クーラーの取り付け ヒートシンクは熱伝導シートなら簡単に接着する事ができます。 3B+など従来のチップの並びが異なる物では段差ができたり、置く隙間が無くて貼り付けられない物があるので対応しているか確認してください。 ![coolant.jpg](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/595372/388fccdd-7c52-df2f-ee5c-9f7da15333d6.jpeg) ファンは上記の画像のようにワイヤーの先端にはあらかじめメス端子が取り付けられており、ラズベリーパイのGPIOに刺せば使えるようになっています。
特にGPIOを使う事が無ければこのままでも良いのですが、拡張ボードを付けたりするのであれば、一部のスロットを占有してしまい装着する事ができないので 先端をカットし基盤の裏側に半田付けで接着します。 ![GPIO-Pinout-Diagram-2.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/595372/fcae7a37-a3ee-b49a-3f42-cdb48efa384f.png) 黒線(-)をどこかのGroundに、赤線(+)を5Vか3.3Vに接続します。(ファンコンを試す場合は他のピンに接続するようにしてください。)
![IMG_4773.JPG](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/595372/3b725a8c-9d6f-26c8-9499-727968013336.jpeg)
##周波数、温度、電圧を確認する ラズベリーパイでは`vcgencmd`コマンドで情報を取得する事ができます。 ###現在のCPU周波数を見る ```terminal:terminal $ vcgencmd measure_clock arm frequency(45)=600000000 ``` ###現在のCPU温度を見る ```terminal:terminal $ vcgencmd measure_temp temp=38.6'C ``` ###現在のCPU電圧を見る ```terminal:terminal $ vcgencmd measure_volts volt=1.2000V ```
んないちいちコマンド打って確認するの面倒くさいよ!って人は`watch`コマンドを使用する事で指定した一定時間毎にに情報を更新してくれます。 また、`-n `オプションで更新間隔を変更できます。(初期では2s毎) 例:`watch -n 1 vcgencmd measure_temp`
###現在の設定を確認する 上記のコマンドで現在の設定を見てみると、低負荷時には基本600MHzで動作し、Webブラウザなど高負荷なプロセスを動かすときには**最大1.2GHz**で動作しています。 動作限界温度は85℃で、80℃から設定に関わらず制限されます。この限界温度の指定は変更可能です。
##オーバークロックする **※設定を間違えると別端末でMicroSDから再記述しない限り二度と起動しなくなります。**
###設定を変更する ラズベリーパイにはUEFIのみならず、BIOSもありません。その代わり`/boot/config.txt`に記述されている情報からシステムを構成します。よってこのテキストファイルにクロック数と電圧を変更させる文を入れれば変更する事ができます。以下の二行を書き込む事で変更できます。
/boot/config.txt
arm_freq=****(MHz)
over_voltage=*(int)
arm_freq
は最大周波数をMHz単位で指定します。
over_voltage
は電圧を指定します。-16~8の整数で、0=デフォルト(1.2V)、25mVステップです。
1300MHzで試す際はarm_freq=1300
,over_voltage=5
と書き込みます。
再起動すれば設定が変更されます。
参考文献: https://dbpro.xyz/1400 https://l-w-i.net/t/raspbian http://www.ezto.info/stpress/2017/05/976.html https://qiita.com/naohiro2g/items/0d75fe6daf82546619b1