はじめに
現場で実際に使用したLinuxコマンドを、自分用の備忘録も兼ねてまとめました。
今回は使用頻度の多かった4つのコマンドをご紹介いたします。
すぐに試せるようシンプルな例も添えています。
使用コマンド
・uname -n
用途:ホスト名を表示
書式:uname [オプション]
-n:ホスト名を表示
補足:unameコマンドはカーネルのバージョンを調べるコマンドで-nを付けることで
ホストネームのみ表示させることが可能となります。
#実行例
$ uname -n
host001
・date
用途:現在の日付と時刻を表示
書式:date [オプション]
補足:日付,時刻表示が重要なのか!?と思うかもしれませんが、非常に重要なんです。。
障害対応やログ確認の際は「いつ発生したか」確認をします。
dateを使い時刻を手がかりにログを遡ることが可能となります。
#実行例
$ date
2025年 10月 2日 木曜日 10:45:32 JST
・ls
用途:ファイルやディレクトリの一覧を表示
書式:ls [オプション]
-a:隠しファイルを含め、すべてのファイルを表示する
-l: 権限,所有者,更新日時などの詳細情報を表示する(1番使います)
補足:ls -l はディレクトリ名に加え、パーミッションやタイムスタンプが表示されるため
業務でよく使います。(ls -l はllと打つことが多いです。)
#実行例
$ ls
dir1 file1.txt file2.txt
#実行例
$ ls -a
. .. .hidden_file dir1 file1.txt file2.txt
#実行例
$ ls -l
total 16
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Oct 2 11:30 dir1
-rw-r--r-- 1 user user 0 Oct 2 11:29 file1.txt
-rw-r--r-- 1 user user 0 Oct 2 11:29 file2.txt
・grep
用途:ファイルや標準出力から特定の文字列を検索・抽出
書式:grep [オプション] "検索文字列" ファイル名
補足:grepは|(パイプ)と組み合わせて、他のコマンド出力から抽出するのが定番。
コマンド | grep [オプション] 検索パターン
#実行例:ファイル内で「error」を含む行を検索
$ grep "error" /var/log/syslog
Oct 3 10:02:15 myhost kernel: error -32
Oct 3 10:03:01 myhost systemd: Job failed: error code 1
#実行例:パイプを用いてファイル一覧から特定の拡張子だけ抽出
$ ls -l | grep "\.log"
-rw-r--r-- 1 user user 2048 Oct 3 09:12 app.log
-rw-r--r-- 1 user user 4096 Oct 3 09:18 access.log
最後に
これらのコマンドはシステム運用やトラブルシューティングで非常によく使われます。
普段から手に馴染ませておくことで、急な対応にも落ち着いて対処できるようになります。
以上、現場で使ったLinuxコマンド(一部抜粋)でした。