概要
Ansibleは自動構築ツールとなり、複数台のOSを構築する上でメリットがあるツールとなります。
Ansibleには以下の特徴があります。
Q
・Agentless
・Linux、WindowsのOSに対応している。
また、本記事は以下が前提となります。
・Hyper-V上にCentOS8のインストール
・最小限のインストールを実施
・Ansibleをインストールする上で注意事項を記載
・操作はrootユーザを使用
環境
| 種別 | ソフトウェア |
|---|---|
| ハイパーバイザ | Hyper-V(Windows 10 2004) |
| OS | CentOS8 |
事前準備
・CnetOS8 のisoダウンロード
手順
CentOS 8のインストール
・CentOS 8のインストールウィザード
1.言語は「日本語」を選択する。
2.日付と時刻を「東京」に変更する。
3.ソフトウェアの選択を「最小限のインストール」に変更する。
4.「インストール先」を選択して「完了」をクリックする。
5.「ネットワークとホスト名」は「優先的に接続する」をONにする。
6.rootのパスワードを設定する。
・すべてのパッケージをアップデート
CentOS 8.3に同梱されているPythonの場合、setuptoolsの不具合によりpip3を使用したAnsibleのインストールができないことがわかっています。なので、パッケージのアップデートが必要が必要です。以下のアップデートのコマンドを記載します。
・全てのパッケージのアップデートコマンド
dnf upgrade
・Pythonのアップデートコマンド
ip3 install --upgrade pip setuptools
・その他メモ
・コンソールでは日本語表示できない。
→CentOS8にはbogl-btermがなさそう。
Windowsを管理する時のメモ
1.PowerShellのバージョンアップ
Ansibleの要件としてPowerShell バージョン 3.0 および .NET Framework 4.0 以降が必要となり、Ansible Documentationにてバージョンアップスクリプトの「Upgrade-PowerShell.ps1」
が用意されています。
「Upgrade-PowerShell.ps1」で、PowerShell 5.1にバージョンアップできます。
※.Net Framwork 4.5.2以下の場合は4.5.2になるようです。
また、2021/08/01時点の情報ですが、Ansible Documentationのコマンドを実行した場合以下のメッセージがでます。
"2" 個の引数を指定して "DownloadFile" を呼び出し中に例外が発生しました: "要求は中止されました: SSL/TLS のセキュリティで保護されているチャネルを作成できませんでした"
コマンドを実行する前に以下のコマンドを実行しておくのが良いと思います。
[Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol = [Net.SecurityProtocolType]::Tls12
Windows Server 2016と2019はすでにPowerShell 5.1なので、
「Upgrade-PowerShell.ps1」を実行する必要はないと思います。
Windows Server 2016で実行しても以下の結果となります。
INFO - current and target PS version are the same, no action is required
参考としてWindows Server 2016と2019のPowerShellと.Net Frameworkのバージョンを
以下に示します。
■Windows Server 2019
PowerShell:5.1.17763.1007
.NET Framework:4.7.2
■Windows Server 2016
PowerShell:5.1.14393.693
.NET Framework:4.6.2