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Google Cloud Associate Cloud Engineer試験の勉強中に
Cloud DNSの問題がイマイチ分からなかったので

そもそもDNSって何? 🤔

DNS(Domain Name System)は、インターネットの「電話帳」のようなものです。

あなたが友人に電話をかけるとき、相手の電話番号をすべて覚えていなくても、スマホの連絡先から「田中さん」と名前で探せば電話をかけられますよね。

DNSも同じで、ウェブサイトのIPアドレス(電話番号)を直接覚えなくても、ドメイン名(名前)さえ知っていれば、DNSが自動的に正しいIPアドレスを探し出して接続してくれます。

ドメイン名: www.google.com (人間用)

IPアドレス: 142.251.42.206 (コンピュータ用)

Cloud DNSは、このDNSの仕組みをGoogleの強力なグローバルネットワーク上で提供する、フルマネージドサービスです。

なぜCloud DNSが重要なのか?

Associate試験では、「なぜそのサービスを使うのか」という視点が大切です。Cloud DNSのメリットは主に3つあります。

高い可用性(SLA 100%): Googleのグローバルなインフラ上で動いているため、システム障害が起きることがなく、100%の稼働率を保証しています。あなたのウェブサイトやアプリケーションが常につながる状態を維持できます。

低レイテンシ: ユーザーがドメイン名でアクセスしたとき、世界中にあるGoogleのネットワークエッジから最も近い場所で応答するため、IPアドレスの解決が非常に高速です。これにより、ウェブページの表示速度が向上します。

管理が簡単: GCPコンソールやgcloudコマンドで簡単に設定できます。後述する「マネージドゾーン」という単位でドメインを管理するため、直感的でわかりやすいのが特徴です。

試験で絶対におさえるべきCloud DNSのコアコンセプト

ここでは、試験で問われる可能性が高い3つの重要キーワードを解説します。

1. マネージドゾーン (Managed Zone)

マネージドゾーンは、1つのドメイン(例: example.com)のDNSレコードを管理するための入れ物だと考えてください。このゾーンの中に、そのドメインに関する様々な設定情報(レコード)を保存します。

マネージドゾーンには2種類あります。

パブリックゾーン (Public Zone)

役割: インターネット全体に公開され、誰でもドメイン名からIPアドレスを調べられるようにします。

用途: 公開ウェブサイト (www.your-company.com) やメールサーバーなど。

プライベートゾーン (Private Zone)

役割: 特定のVPCネットワーク内部でのみ名前解決ができるようにします。

用途: VPC内のVM同士が、IPアドレスではなく database-server.internal のようなカスタムドメイン名で通信したい場合。インターネットからはアクセスできません。

2. レコード (Record)

レコードは、マネージドゾーンの中に入れる具体的な設定情報です。「このドメイン名には、この情報を紐づける」というルールの集まりです。試験では特に以下のレコードが重要です。

Aレコード: www.example.com のようなドメイン名を、IPv4アドレス (192.0.2.1) に紐づけます。最も基本的なレコードです。

AAAAレコード: ドメイン名を、IPv6アドレスに紐づけます。

CNAMEレコード: あるドメイン名を、別のドメイン名に紐づけます(別名)。例えば、blog.example.comへのアクセスをwww.example.comに転送したい場合に使います。

MXレコード: ドメイン宛のメールをどのサーバーに配送するかを指定します。

3. gcloudコマンドでの操作

コンソールでの操作だけでなく、コマンドラインでの管理方法も問われることがあります。

パブリックゾーンの作成例:

gcloud dns managed-zones create "my-public-zone" \
    --description="This is my public zone" \
    --dns-name="example.com." \
    --visibility="public"

Aレコードの追加例:

gcloud dns record-sets transaction start --zone="my-public-zone"

gcloud dns record-sets transaction add "192.0.2.1" \
    --name="www.example.com." \
    --ttl=300 \
    --type="A" \
    --zone="my-public-zone"

gcloud dns record-sets transaction execute --zone="my-public-zone"

まとめ

Cloud DNSは、インターネットの電話帳(DNS)をGoogleのインフラで提供するサービス。

マネージドゾーンは、ドメイン情報を管理する入れ物で、公開用のパブリックとVPC内部用のプライベートがある。

レコードはゾーン内の具体的な設定で、A(IPアドレス)やCNAME(別名)が重要。

メリットは、SLA 100%の可用性、高速な応答、簡単な管理。

Associate試験では、Cloud DNSがVPCやCompute Engine、Load Balancingとどう連携するかを問うシナリオ問題が出題されやすいです。例えば、「VPC内のVM同士をプライベートな名前で通信させたい」という要件があれば、プライベートゾーンが答えになります。

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