子供に名前をつけるときに親はとても悩むものです。
- 良い意味を込めたい
- 呼びやすく親しみやすく
- センスがいいと思われたい
- キラキラネームとかいじられたくない
同じように、製品に名前をつけるときにエンジニアは非常に悩みます。
エンジニアは製品の性質や機能にとらわれがちなので、説明的で長い(≒ダサい)名前を付けがちです。たとえば
**「業務工程管理システム」**とか
意味が伝わりそうで伝わらない。長い。ダサい。
必読(笑)⇨ 珍プロジェクト名・好プロジェクト名大賞 IT編
センスのいい名前を付けて褒められたい。
そんなわけで、世の中に溢れるソフトやサービスから、ネーミングのパターンを考察してみました。
製品の機能や開発陣の願いを表すキーワードをそのまま使う
例)
Word
Illustrator
GoogleMap
PhotoShop
InternetExplorer
SQLServer
楽天市場
勘定奉行
長所)
内容がイメージできる
短所)
ちょっと長くなりがち。ちょっとダサいものもあるかも。
機能や願いを表すキーワードを連想させる別の言葉に置き換える
例)
LINE
PowerPoint
FaceBook
NetscapeNavigator
SourceTree
AirDrop
長所)
内容がイメージできる。呼びやすい。
短所)
長いものもある。
機能や願いを表すキーワードの語感をちょっと変える
例)
iOS、iTunes、iPhoneなどのi (internet, individual, intelligenceなど)
Instagram(Instant + Telegram)
Twitter(Tweetする人)
Excel(Excellent + Cell。諸説あり)
Evernote(Wherever, Whenever など + Note)
YouTube(You + cathode-ray Tube(ブラウン管))
Qiita(https://help.qiita.com/ja/articles/qiita-roots)
長所)
内容がイメージできる。呼びやすい。短い。おしゃれ。
短所)
キラキラ感が出てしまうことも。センス勝負。
開発コードネームがそのまま製品名になる
例)
MacOSXのバージョン
10.0 Cheetah (チーター)
10.1 Puma (ピューマ)
10.2 Jaguar (ジャガー)
10.3 Panther (パンサー)
10.4 Tiger (タイガー)
10.5 Leopard (レパード)
10.6 Snow Leopard (スノー レパード)
10.7 Lion (ライオン)
10.8 Mountain Lion (マウンテン ライオン)
10.9 Mavericks (マーベリックス)
10.10 Yosemite (ヨセミテ)
10.11 El Capitan (エル キャピタン)
10.12 Sierra (シエラ)
10.13 High Sierra (ハイ シエラ)
10.14 Mojave (モハベ)
10.15 Catalina (キャタリナ)
長所)
なんかわかんないけどかっこいい
短所)
意味が分からない。キラキラ感が出てしまうかも。センス勝負。
製品の機能や開発陣の願いを表すキーワードの略語を製品名とする
例)
ATOK(advanced technology of kana-kanji transfer)
IIS(Internet Information Server)
SVN(Sub Version)
AWS(Amazon Web Services)
長所)
短い
短所)
覚えにくい
インパクトや呼びやすさ重視。好きな言葉をそのまま製品名に
例)
Acrobat
Chrome
Lotus123
一太郎
FireFox
ThunderBird
Android
(意味や願いが込められているものがあったらすいません)
長所)
覚えやすい。短い。
短所)
特に意味がない。センスが問われる。
名前を付けるときのポイント
名前が長いと困ることが人間でもあります。
テストの時に名前書くのに時間がかかったり、呼ぶのが面倒なので変なあだ名がついたり。
できるだけ短くするのが良いでしょう。
こうしてまとめてみると個人的には
製品の機能や開発陣の願いを表すキーワードの語感をちょっと変える
パターンに良い名前が多いなと思いました。
たとえば
Twitter
すごくいい名前だとおもいます。
短く、キャッチーで、イメージしやすい。
あくまで私感です。ダサいとかは全部冗談です。