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データカタログを使う(データクラス 基本編)

Last updated at Posted at 2020-11-16

##データクラスとは
データクラスとは、データフィールドやテーブルの列など、データ資産に含まれるデータの種類を記述するものです。データクラスは、データベースの列のタイプと混同されがちなのですが、データベースの列のタイプは、vachar型やint型など、文字列や数値型を表すものに対して、データクラスはその列に、口座番号や誕生日など、どのような種類のデータが入っているのかを表現するものです。

データクラスは、カタログに登録したい、もしくは登録されているデータ資産の品質を確認するために利用します。例えば、本来であればこのテーブルのこの列には、クレジットカード番号が入っていなければならないのに、違うコード体系の番号が入っているとそのデータは信用できませんよね?そういうデータの中身をチェックするのに、データクラスは用いられます。

データカタログの製品によっては、デフォルトで予め設定されているものもあります。例えば、Cloud Pak for Data(CP4D)のWatson Knowledge Catalog(WKC)では、約150のデータクラスが事前に定義されています。いくつか例をご紹介します。

Email AddressEメールアドレスを定義したデータクラ
Date of Birth誕生日を定義したデータクラス
Internet Protocol AddressIPアドレスを定義したデータクラス

製品コードがきちんと入力されているかチェックしたいなど、事前に定義されているデータクラスだけでは対応できない場合があると思います。その場合は、管理したいコード体系などを表現するデータクラスを作成することができます。

##新しいデータクラスの作成方法
ここでは、IBM Cloud Pak for Data(CP4D)のWatson Knowledge Catalog(WKC)を例に、新しいデータクラスの作成方法をご紹介します。
CP4Dにログインした直後の画面です。
image.png
左上にあるメニューボタンを押して、ガバナンス -> データクラスを選択します。
スクリーンショット 2020-11-12 11.46.18.png
右上にある新規データ・クラス -> 新規データ・クラスの作成を押します。なお、今回はご紹介しませんが、データクラス定義のファイルインポートも対応しています。

データクラス名とそのデータクラスが属するカテゴリーを選択します。また、そのデータクラスの定義を記入し、ドラフトとして保存を選択します。
image.png
データクラスがドラフトとして保存されました。CP4DのWKCは、データクラスは公開済ドラフトの状態で管理されます。ドラフトの状態場合、ユーザーには見えない状態となっています。

image.png
データクラスの例も追加することができます。例のエリアにある+ボタンを押します。
サンプルを記入し、追加ボタンを押します。
image.png
例が追加されました。
image.png
データクラスは、1次カテゴリーとしてメインのカテゴリーの他に、複数のカテゴリーに2次カテゴリーとして保存することができます。
また、これ以外にも、親データクラス従属データクラスを設定することができます。ここではブランクのままにします。
さらに、突き合わせ方式があります。これは、データ資産の品質チェックをするときに利用するものですが、ここでは、修正することなく、自動突き合わせなしのままにしておきます。
自動突き合わせ方式の設定は、データクラス 応用編でご説明したいと思います。

必要な情報を設定したら、右上にある公開ボタンを押します。
コメントを残して、公開するボタンを押すと、データクラスがドラフト状態から公開済みとなります。
image.png
デフォルトの設定では、公開ボタンを押すと、そのまま公開済みになりますが、CP4DのWKCのワークフロー機能を利用すれば、適切な承認プロセスを経て、データクラスを公開するようなフローを作成することもできます。

以上で、データクラスを作成いたしました。

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