はじめに
まず初めに、APIとは"Application Programming Interface"の略で、ソフトウェアやプログラム間をつなぐインターフェースのことを指します。定められた手順や規約に則ることで、あるプログラムの機能を別のプログラムから呼び出したりすることができます。
APIの基本的なプロセスは、呼び出した側からのリクエスト(要求)と呼び出された側からのレスポンス(応答)によって構成されます。
WebAPIとは
WebAPIとは、APIの中でもHTTP・HTTPS通信によってリクエストとレスポンスのやりとりを行うものです。送受信されるデータはJSON形式や画像など様々です。
WebAPIを使用することで、Webサイトに外部のソフトウェアやプログラムが提供する機能を組み込んだりすることができます。
有名なものではAmazonのAPIやTwitterのAPIがあり、自身のWebサイトに商品情報を表示したり、ツイートの投稿・取得といったことができます。
RESTとSOAP
WebAPIの構成法としてよく知られるものに、RESTとSOAPがあります。
SOAPは"Simple Object Access Protocol"の略で、「ソープ」と読みます。XMLベースで記述されたもので、2000年代初頭まで主流でしたが、仕様の複雑から近年ではあまり使われなくなっています。
RESTは"Representational State Transfer"の略で、「レスト」と読みます。RESTは軽量で状態管理を行わないなど、シンプルさを重視した設計となっています。現在では"Web API"="REST"といえるほど主流なものです。
WebAPIの例
Google API
現在、GoogleはGmailやGoogleMapなど様々なサービスを提供していますが、それらのAPIを利用することで様々なことをすることができます。本当にいろいろなAPIが提供されているので、ここではGoogle Maps APIの一部を取り上げて紹介したいと思います。
JavaScript API
ウェブサイトにインタラクティブな地図を追加することができます。また地図を表示させるだけでなく、マーカーの変更やルート表示など独自のカスタマイズをすることができます。
Directions API
複数の場所間の公共交通機関、自転車、車、徒歩でのルートが提供されます。
Geolocation API
携帯電話の基地局や Wi-Fi ノードからの位置データを利用して、GPS に依存せずにデバイスの位置が返されます。
さいごに
いかがだったでしょうか。WebAPIにはほかにも世界中のニュース情報を取得できる"News API"、
WebAPIをうまく使いこなせば、自分で複雑な機能を作らなくともアプリケーションを作成することができます。
WebAPIを利用するためには、APIキーの取得やプログラミング言語へのある程度の理解などといったWeb開発初心者にはハードルがありますが、これができれば脱初心者の第一歩になると思います。
参考
Web API(ウェブAPI)とは-IT用語辞典