はじめに
クラウドにおいてベアメタルを利用し続けていると、部品の在庫不足により、障害時に交換できないという状況に陥る可能性があります。そのため、事前にハードウェアの最新化を図る必要があります。
一方でしばしば稼働システムは塩漬けしたい。そこでOSはそのまま、ハードウェアのみアップデートする際の手順と注意点を記載します。
環境情報
- ①:バックアップ元サーバーA
- プロセッサ:Broadwell
- OS: Windows2012R2
- 2017年デプロイ、以降Windows update適用なし
- ②:バックアップ元サーバーB
- プロセッサ:Broadwell
- OS: Windows2012R2
- 2023年デプロイ
- ③:リストア先サーバー
- プロセッサ:Cascade Lake
- OS: Windows2022 (IBM CloudではWindows2012R2をCascade Lake上で選べない)
- backup ソフト
- R1soft
- Windows Backupについてはこちら (TBD)
手順の検討
手順を検討している中で、以下の事象が発生した
- ①(2017デプロイ)→③のリストアに成功、OS起動せず
- ②(2023デプロイ)→③リストアに成功OS起動
考察
- ドライバ不足によるストレージ参照失敗
- Windows OSからシステムイメージ読み込みの失敗
- ②のOSにはパッチが適用されている
最終的に、これらの考察が正しかったです。
最終的な手順
1. ドライバを比較して不足ドライバを洗い出し
②において、リストア前に利用せず、リストア後に利用しているドライバをリストした結果、megasas35
というRAID Controller用ドライバが新規に利用されていることが分かりました。
> driverquery /v /fo table
ドライバの不足によってディスクをOSから見れない状態だったことで、OS起動していませんでした。
2. バックアップ元サーバーに不足ドライバを追加
ドライバのバックアップについては以下記事を参照ください。
https://anykey.bz/win/surface-backup-driver/
3. バックアップ取得&リストアを実施
R1Softでのリストアは以下記事を参照ください。
https://qiita.com/takason/items/8e3055f27c9d8d0c83a3