はじめに
クラウドにおいてベアメタルを利用し続けていると、部品の在庫不足により、障害時に交換できないという状況に陥る可能性があります。そのため、事前にハードウェアの最新化を図る必要があります。
一方でしばしば稼働システムは塩漬けしたい。そこでOSはそのまま、ハードウェアのみアップデートする際の手順と注意点を記載します。
環境情報
- バックアップ元サーバー
- プロセッサ:Broadwell
- OS: Windows2012R2
- 2017年デプロイ、以降Windows update適用なし
- backup ソフト
- Windows Server Backup
- Windows server backupでのリストアは以下記事を参照ください。
https://jpwinsup.github.io/blog/2022/05/09/Storage/Backup/Restore/
- Windows server backupでのリストアは以下記事を参照ください。
- R1softについてはこちらで紹介しています。
- Windows Server Backup
手順の検討
想定手順とエラー
Windows Server Backupでは、ISOイメージを使用してリストア先サーバーを修復モードで起動する必要があります。
- リストア先サーバーをISOイメージからブート
- エラー1:ISOイメージからストレージが見えない
- エラー2:ISOイメージブート後、NICが見えない
- Windows server backupによりリストアを実施
考察
- ドライバ不足によるストレージ参照失敗
- ドライバ不足によるNIC参照失敗
これらの考察が正しかったです。
最終的な手順
- ドライバを比較して不足ドライバを洗い出し
- Windows2012 ISOイメージへ不足ドライバを焼き直し
- バックアップ取得&リストアを実施
- ISOイメージからリストアイメージへの不足ドライバ焼き込み
1. ドライバを比較して不足ドライバを洗い出し
ドライバをリストした結果、RAID Controller用ドライバとNICドライバが新規に利用されていることが分かりました。
> driverquery /v /fo table
2. Windows2012 ISOイメージへ不足ドライバを焼き直し
今回はドライバ不足により、ISOイメージからストレージ・NICが参照できない状態でした。
そのため、ISOイメージへドライバを追加します。
ISOイメージへのドライバ焼き直しについては以下記事を参照ください。
https://qiita.com/takason/items/e7ed8dbfe75c25c54a57
3. バックアップ取得&リストアを実施
ISOブート後にストレージとNICが参照出来るようになったため、リストアを実施します。
Windows server backupでのリストアは以下記事を参照ください。
https://jpwinsup.github.io/blog/2022/05/09/Storage/Backup/Restore/
4. ISOイメージからリストアイメージへの不足ドライバ焼き込み
リストア後のシステムイメージ内には追加したドライバが含まれていません。そのため、ISOからシステムイメージにさらに焼き直す必要があります。
https://qiita.com/takason/items/e7ed8dbfe75c25c54a57