はじめに
成績発表の時期になると、阪大生の間で必ず出てくる話題があります。
「自分のGPAって、学科の中でどれくらいの位置なんだろう?」
これ、気になるけど実際にはなかなか分からないんですよね。
そこで作ったのが 「GPAナビ」 です。
GPA(Grade Point Average)は成績を数値化した指標で、
進級・研究室配属・大学院進学などに関わることもあります。
つまり、他の人のGPAの相場を知ることは、自分の将来の選択に大きく役立つのです。
そんなモヤモヤを解消するために、僕は「学科ごとにGPA分布を可視化できるサービス」を3日で作りました。
そして公開からわずか1日で、利用者1000人を突破することができました。
この記事では、
- 実質1日でサービスを作り上げたプロセス
- AIを“開発パートナー”としてどう活用したか
- 公開初日で1000人に届いた拡散とユーザーの反応
- 改善を繰り返す中で得られた学び
をお伝えします。
サービス開発のスピード感や、AIを取り入れた体験のリアルを感じてもらえれば嬉しいです。
開発のスピード感
開発期間は わずか3日間。
……と言っても、そのうち2日間は予定が入っていて作業できなかったので、
実質1日で作り切った 形になります。
作業時間の内訳は以下の通りです。
-
企画・AIとのすり合わせ:2時間
→ 私が思い描いていた仕様をAIと完璧にすり合わせてから実装に進みました。 -
実装:2時間
→ Djangoを使って最小限の機能を実装。 -
デプロイ:5時間
→ 本来ならもっと早かったはずですが、ドメイン取得でトラブル。
お名前.com側の不具合でドメイン取得が難航したため、結局別サービスで取得することになり、ここで時間を取られました。
短期間で形にするために、技術選定もかなり割り切っています。
- フロントエンド: Djangoテンプレートをそのまま利用
- バックエンド: Django + SQLite(最初は性能を気にしない)
- デプロイ: AWS EC2に最小構成でデプロイ
「最初から完璧を目指さない」「まず出す」を徹底しました。
実装した最小機能
MVPとして実装したのは以下の3点のみです。
- 匿名でGPAを入力できるフォーム
- 学科ごとの分布をグラフで可視化
- 回答者数をリアルタイムに表示
「ユーザーが一番知りたいこと」に集中した構成です。

公開と反響
サービスを公開すると、Twitter(X)や学部LINEで一気に広まりました。
📈 初日で1000人が利用
阪大生の口コミ拡散力に驚きました。
「自分の位置が分かって面白い!」という声が多数寄せられ、想像以上の反応を得られました。
ユーザーの声と改善
嬉しい反応の一方で、改善要望も届きました。
- 「通算GPAか今期GPAか分からない」
- 「学部・学科をもっと細かくしてほしい」
- 「小数点第2位まで入力したい」
これらを即時に反映し、ユーザーの声がサービス改善に直結する体験を得られました。
学びと今後
今回の経験から得た学びは大きく3つです。
-
完璧よりスピード
→ 3日で作ったからこそ反応を得られた -
数字より声
→ 「1000人突破」より「面白い!」の声が嬉しかった -
改善サイクルの重要性
→ フィードバックを即反映すると信頼につながる
ノートモについて
今回紹介した「GPAナビ」は3日で作った実験的サービスでしたが、
僕が代表を務める学生団体 「Osaka sUmire(スミレ)」 では、
半年間かけてマーケティングから設計、実装まで本気で作り込んだアプリ があります。
それが ノートモ です。
👉 https://notemo-lp.com/

ノートモは「学びをシェアする文化をつくる」ことを目指し、
大学生のノート共有を通じて、効率的に学べる新しい学習インフラを提供します。
僕らが掲げているビジョンは、
学びの遠回りを、経験知の共有で減らす。
このビジョンを実現するために、ノートモは本気で開発を続けています。
おわりに
公開から1日で1000人に使ってもらえたGPAナビは、開発者としての自信につながりました。
そして、ノートモは僕らが本気で作り込んだプロダクトです。
もし興味があれば、ぜひ触ってみてください👇