この記事は高知工科大 Advent Calendar 2015の23日目の記事です。
はじめに
最近は激安Wi-Fiモジュール「ESP-WROOM-02」とかが販売されているが、もう少し小さなモノに組み込みやすい無線モジュール「TWE-Lite」を紹介したい。
TWE-Liteとは?
Wi-Fiと同じIEEE802.15.4に準拠したZigbeeという2.4GHzの無線方式を採用したモジュールです。特徴としては、
- 超低消費電力
- 長距離通信
- 簡単なネットワーク構築
などがあります。この3つを見ればこのモジュールがIoTに組み込むために生まれたと言っても過言ではないことがわかります。
いかに凄いか
尋常でない低消費電力
TWE-Liteの代表的な特徴に、圧倒的な消費電力の少なさです。1パケットを30秒間隔で送信すると、ボタン電池で最大10年動作するようです。(詳細)
離れた場所でも通信可能
TWE-Liteの通信距離はマッチ棒型アンテナの場合(こんなやつ)、見通し1kmまで通信可能です。同じ規格のXBeeZBモジュールでは見通し120m程度なので、どれほど凄いことか分かると思います。
簡単なネットワーク構築
公式からネットワークの構築を支援するアプリが配布されているのも特徴です。
「TWE-Zeroアプリ」の一覧から目的の用途にあったアプリをダウンロードして、UART経由でTWE-Liteに書き込むことで用途に応じて様々なセンサネットワークを構築することも可能です。
利用例
- 無線タグ
- シリアル通信
- リモコン通信
- ラジコン
- 音声トランシーバ
入門
1. 購入
秋月電子等で、
A. TocoStick
B. TWE-Lite単体 + TWE-Lite R
のどちらかを揃えます。
2.接続
TocoStick : 挿すのみ
TWE-Lite : TWE-Lite R に TWE-Liteを挿してUSBにつなぐのみ
3.アプリ書き込み
- 書き込み用ソフトをダウンロード
- TWE-Liteが接続されているCOMポートを選択し、先ほどのアプリを事前にダウンロードしてドラッグ&ドロップ
- 書き込みが完了したらTWE-Liteをリセットして終わり。
- 快適な通信ライフ!!
シリアル通信アプリを入れておけば自分好みのさらに詳細な設定が可能です。
TWE-Lite R はFTDI社のチップが使われているので、自作も可能です。
まとめ
公式サイトにはこれ以外にもフルに使うための情報がまだまだあります。
TWE-Lite用のSDKもあるので、こういった組み込み機器みたいな物を扱ったことがない人でも敷居が低いカモです。
Let's IoTライフ!!
明日はkamepさんがすごい記事書いてくれるようです。楽しみです。
以上