Introduction
本記事では、オープンソースのAIモデルであるLlama3とGPT-4Allをローカル環境にインストールし、活用する方法について解説します。
これらのモデルは、チャットボットやテキスト生成、自然言語処理タスクに使用される最先端の大規模言語モデルです。一般に、クラウドサービスを利用したAIモデルの活用にはネットワーク接続が必要ですが、ローカルにインストールすることで、インターネットに依存せずデータの安全性を確保しながら、高速な処理を実現できます。また、カスタマイズや柔軟なチューニングも可能であり、特にプライバシーやデータセキュリティを重視するプロジェクトに適しています(カスタマイズ等については学習中・・・)。
次のセクションでは、Llama3とGPT-4Allのインストールに必要なハードウェア・ソフトウェア要件から確認し、適切なセットアップの方法を順を追って紹介していきます。
GPT4ALL とは
GPT-4Allは、Nomic社が提供するオープンソースの大規模言語モデルで、ローカルで動作する強力なNLP(自然言語処理)ツールです。
GPT-4Allは、プライバシーを重視しながら、ユーザーがインターネット接続を必要とせずにチャットボットや文章生成といったAI機能を活用できるよう設計されています。これにより、クラウド環境を使わずに手軽にAIの利便性を享受でき、特にデータ保護やセキュリティが求められる場面に適しています。
GPT-4Allの特徴
ローカル環境での実行: GPT-4Allはローカルで実行可能で、クラウド上にデータを送信することなくテキスト生成や会話型AIの実行が可能です。これにより、プライバシーの確保が重要なアプリケーションにおいて優れた選択肢となります(Homepageより引用)。
インストールとセットアップ
以下では、GPT-4Allのインストール手順と、基本的なセットアップ方法、その過程でLlama3をインストールしていく方法を説明しています。
SYSTEM INFO
- AMD RYZEN 9 7900X3D
- MEMORY 64GB
- NVIDIA GeFOrce RTX 3060
- OS Ubuntu 24.04.1
INSTALL
GPT-4Allからインストーラー(gpt4all-installer-linux.run
)をダウンロードします。ここでは、Ubuntuにインストールする場合を説明していきます。
ダウンロードしたインストーラーに実行権限を付与します。
chmod +x gpt4all-installer-linux.run
そのうえで、インストーラーを実行します。
./gpt4all-installer-linux.run
インストール先はどこでも良いと思いますが、デフォルトでは /home/USER/gpt4all
になります。
起動後はModels
メニューにあるLLMのリストから使用したいモデルをダウンロード、インストールします。
今回はLlama3 8B
を選択しました。
あとはChats
メニューからインストールしたモデルを選択します。
Conclusion
GPT-4Allは、オープンソースでありながら高度な自然言語処理機能を備えた、ローカル環境向けの言語モデルです。特に、プライバシー保護やデータセキュリティが求められるシーンで、インターネットに依存せずAIの利便性を享受できる点が魅力です。また、複数のモデルとカスタマイズ性により、さまざまな用途や分野に適応できる柔軟性も備えています。インストールや設定は簡単で、公式サイトでのサポートも充実していますので、ぜひ自分の環境でGPT-4Allの機能を試してみてください。