Customer Story: Zipline - Databricksの翻訳です。
業種: 物流、ヘルスケア
ソリューション: 自律デリバリードローン、サプライチェーン最適化
技術的ユースケース: データ投入、ETL、データ分析、機械学習
要約:
「我々が行うデリバリーの30%は緊急救命のデリバリーです。Databricksによって、我々の技術とオペレーションを継続的に改善できるように、我々のデータチームと他のみんなが迅速に洞察を抽出できるようになりました。」 - Keller Rinaudo, Zipline CEO
Ziplineは地方のコミュニティ、特にガーナ、ルワンダの医療機関に、リモートコントロールされるドローンを用いて、血液、ワクチン、重要な医療品をデリバリーすることで物流のあり方を変化させています。これらのドローンは、タイムリーに登録・分析が困難な膨大なデータによって稼働されています。Databricksを用いることで、Ziplineはデータ分析業務を効率化しました。データから正確に洞察を抽出し、発見から意味を導き出すのに必要なリソースを提供することで、どのようにZiplineのドローンの性能を改善すべきかに関して、よりスマートな意識決定が可能となり、物流オペレーションの効率を改善しました。
ドローンと大規模コミュニティデータを結びつける
基礎的な医療品が必要とする人に届かないために、世界中で毎年数千の命が失われています。Ziplineは、世界のどこかは関係なく、地方のコミュニティに緊急的、予備的な治療と資源へのアクセスを提供し、救命のためのグローバルな自律物流ネットワークと、最先端のドローン技術を用いて物流を再定義しています。
しかし、ドローンはこのグローバル医療サービスの駆動力ですが、デリバリーを安全、高信頼、スケーラブルにしている無名の英雄はデータです。物事を成し遂げるためには、膨大な時系列データをリアルタイムで投入し分析することが必要となります。ドローンが飛行するたびにデータが生成され、これにはパフォーマンスデータ、飛行中のバッテリー管理、地域の気候パターン、地理上の障害、着陸時のエラー、処理すべき一連のデータが含まれます。
「多くの人は飛行機に注目します」、Zipline CEOのKeller Rinaudoはいいます。「しかし、我々の顧客が本当に気にするには、誰かの命を救うために十分なスピードで地点Aから地点Bに何かが移動するかどうかなのです。仕事が完遂されるのであれば、彼らが気にしないのであれば、魔法のドラゴンを使っていたかもしれません」
個々のZiplineのフライトは、特にZiplineのドローン(Zip)がコースを外れた際の潜在的な生死の結果を含むギガバイトのデータを生成します。しかし、Databricksを導入する前は、企業とサプライチェーンのパートナーにまたがりデータを共有し、結びつける効率的な手段が存在しなかったため、内部、外部での意思決定のためにデータにアクセスし統合することは、言うは易く行なうは難しでした。
Ziplineのデータチームは、リアルタイムのデータ要求をサポートできるように計算処理をスケールさせる集中プラットフォームを必要としただけでなく、様々なチームがより多くの命を救う意思決定をよりスマートにできるように、データと洞察へのアクセスを民主化する必要がありました。
データと機械学習を用いてサービスが行き届いていないところをケアする
Databricksを活用することで、Ziplineのデータチームと同僚たちは、正確に成功を計測するために必要なすべての情報にアクセスできるようになり、顧客体験や物流に関連するメトリクスを発見できるようになり、そして、より多くのデータが投入され、機械学習モデルが洗練されるほど、それらのメトリクスを指数関数的に改善できるようになりました。「データドリブンの文化においては、正しいデータで誰もが正しい決定をできるようにすることが重要です」、ZiplineのデータチームリードのMatt Fayは説明します。「Databricksはデータチームを助けただけでなく、会社の誰もが迅速に洞察を導き出せるようにしてくれました。」
数千のフライトデータへのリアルタイムアクセスを通じて、Ziplineのエンジニアはフィールドで何が起きているのかを明らかにするためのカスタム分析を迅速に実施でき、問題や故障が起きてないかどうかを特定でき、問題が局所的かどうか、これらの様々な要因がオペレーションにどのような影響をもたらすのかを特定できるようになりました。
「Databricksはデータにアクセスするのに必要なツール、ユーティリティを構築するのを助けてくれただけではなく、他の人が容易にビジュアライゼーションを構築し、起きている問題を解決するためにデータからアクション可能な洞察を抽出するようになりました」、Fayは言います。
ドローンのパフォーマンスに関する正確な情報とフライトチャートによって、Ziplineはクイックにドローンを置き換えるか、回収するか意思決定できるようになりました。そして、それぞれの選択がサービス提供先の医療機関にどのように影響するのかを決定できるようになりました。
「デリバリーの約30%が、デリバリーされるものが病院に存在しない、救命かつ緊急のデリバリーです。我々は迅速であるべきであり、文字通り彼らの命が我々にかかっている方々に対して、本当に、本当に高いサービスレベルを保証できるように、故障が起きる前に予測できるように様々なデータを活用できるようになっている必要があります。」、Rinaudoは言います。
医薬品の未来への滑走路を作る
実世界の問題をリアルタイムで診断することは、ヘルスケアで望まれるアドバンテージですが、特にCOVID-19に直面して非常に重要な能力となっています。止まりそうもないパンデミックの拡大を抑え込むために、世界全体的にはモビリティの方向に進んでおり、ウィルスに対する重要な武器はドローンデリバリーかもしれません。
Ziplineはすでに、パートナーが大規模の対応ができるように支援しており、ワクチン、トリートメント、個人用防護具(PPE)を家や病院にデリバリーすることが、対人接触を削減し、衣料品を配送することが難しいエリアにリソースを提供することにつながるので、非常に重要であることを証明するでしょう。
「命を救うために我々はここで働いています」、Ziplineの組み込みソフトウェアエンジニアであるWhitney Huangは言います。「リアルタイムでリアルワールドの問題を診断し、起きつつある異常を発見し、すべてのフライトが成功するように我々のアルゴリズムをファインチューニングしています」
従来のサプライチェーンでは、サービスが行き届かないコミュニティをサポートできるようにスケール、調整することはほぼ不可能でした。Ziplineのドローンとデータサイエンスに支えられたサプライチェーン物流は、ここ数十年の遅くて、非効率的な支援、補給網に対するモダンな答えのように見えます。
「Databricksは我々のオペレーションに対する自信を与えてくれ、我々のテクノロジーを継続的に改善できるようにしてくれて、我々のもたらすインパクトを拡大し、日々必要とされる時、場所に救命エイドを提供できるようにしてくれました」、Rinaudoは結論づけます。