LoginSignup
1
1

More than 1 year has passed since last update.

Databricksにおける画像の取り扱い

Last updated at Posted at 2021-05-19

Databricksクイックスタートガイドのコンテンツです。

Image | Databricks on AWS [2021/5/10時点]の翻訳です。

重要!
生のバイト列として画像データをSparkデータフレームに読む込む際には、バイナリーファイルデータソースを使用することをお勧めします。画像データの取り扱いにおいてお勧めするワークフローに関しては、画像アプリケーションに対するDatabricksリファレンスソリューションを参照ください。

画像データソースは、詳細な画像の表現方式を抽象化し、画像データを読み込むための標準的なAPIを提供します。画像ファイルを読み込むには、データソースのformatimageに指定します。

Python
df = spark.read.format("image").load("<path-to-image-data>")

Scala、Java、Rでも同様のAPIを提供しています。

画像データソースを用いることで、ネストされたディレクトリ構造(例えば、/path/to/dir/**のようなパス)をインポートすることができます。特定の画像に対しては、パーティションディレクトリ(/path/to/dir/date=2018-01-02/category=automobileのようなパス)のパスを指定することで、パーティションディスカバリーを使用することもできます。

画像データの構造

画像はimageという列を持つデータフレームに読み込まれます。imageは以下のフィールドを持つstruct型のカラムとなります。

image: 画像データ全てを格納する構造体
  |-- origin: ソースURIを表現する文字列
  |-- height: 画素数による画像の高さ、整数値
  |-- width: 画素数による画像の幅、整数値
  |-- nChannels
  |-- mode
  |-- data
  • nChannels: カラーチャンネルの数。典型的な値はグレースケールの画像場合は1、RGBのようなカラーイメージは3、アルファチャネルを持つカラーイメージは4となります。

  • mode: データフィールドを解釈するための整数値の情報を提供します。格納されているデータのデータ型とチャンネルオーダーを保持しています。フィールドの値は、以下のテーブルにあるように、OpenCVタイプの一つにマッピングされることを期待されます(強制はされません)。OpenCVタイプは1、2、3、4のチャネル、画素値に対するいくつかのデータタイプを定義します。チャネルの順序は、色が格納される順序を指定します。例えば、赤、青、緑のコンポーネントを持つ典型的な3チャネルの画像を取り扱う際、6つの順序を取り得ます。多くのライブラリはRGBかBGRを使用します。3(4)チャネルのOpenCVのタイプはBGR(A)の順序であることが期待されます。

    OpenCVの値(データタイプ x チャンネルの数)に対するタイプのマッピングは以下の通りとなります。

  • data: バイナリー形式で格納された画像データです。画像データは、次元の形状(height, width, nChannels)の3次元の配列、modeで指定されるt型の配列値となります。配列は行優先(row-major)で格納されます。

画像データの表示

Databricksのdisplay関数は画像データの表示をサポートしています。詳細はこちらを参照ください。

サンプルノートブック

以下のノートブックでは、どのように画像ファイルを読み書きするのかを説明しています。

画像データソースノートブック

Databricksにおける画像の取り扱い

画像データソースの制限

画像データソースはSparkデータフレームを作成する過程で画像ファイルをデコードするのでデータサイズが増加し、以下のシナリオにおいては制限が生じます。

  1. データフレームの永続化: アクセスを容易にするためにDeltaテーブルでデータフレームを永続したい場合には、ディスク容量を節約するために生のバイト列を永続化すべきです。
  2. パーティションのシャッフル: デコードされた画像をシャッフルする際には、多くのディスク容量とネットワーク帯域が必要となるためシャッフルが遅くなります。画像のデコードは可能な限り後回しにすべきです。
  3. 他のデコード方法の利用: 画像データソースは、画像をデコードするためにjavaxの画像IOライブラリを使用します。このため、カスタムのデコードロジックや性能改善のために他の画像でコードライブラリを使用できません。

これらの制限は、画像データをロードする際にバイナリーファイルデータソースを使用し、必要な時のみデコードすることで回避できます。

Databricks 無料トライアル

Databricks 無料トライアル

1
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
1