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【事前準備】生成AIによる情報システムへのインパクト

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Last updated at Posted at 2026-04-24

はじめに

本記事は、講義「生成AIによる情報システムへのインパクト」の事前準備ガイドです。

講義当日はハンズオンを行いますので、事前に環境準備と予習をお願いします。

講義シラバス

講義概要

項目 内容
講義名 生成AIによる情報システムへのインパクト
講師 弥生 隆明(Databricks Japan)
時間 1.5時間(90分)
形式 座学 + ハンズオン

講義目標

本講義を修了することで、以下のことができるようになります:

  1. 2026年に生成AI・AIエージェント領域で何が起きているかを説明できる
  2. AIエージェントの概念と、それを支える技術(MCP等)を理解できる
  3. 情報システムがどう変わろうとしているかをBefore/Afterで説明できる
  4. Databricksの3つのAIツール(Genie、Genie Code、Apps)を実際に操作できる
  5. 自分の立場で変化にどう向き合うべきかのイメージを持てる

対象者

  • 情報システムに関わるビジネスパーソン
  • 生成AIの活用に興味がある方
  • データ分析・システム開発の効率化を目指す方

前提知識

  • プログラミング経験は不要
  • 基本的なPC操作ができること

講義内容

内容 時間
第1部 変化の兆候 10分
第2部 変化の原動力 15分
第3部 インパクト 25分
第4部 デモ+ハンズオン:変化を体験する 30分
第5部 まとめ 10分

講義のストーリー

第1部:今、何が起きている?(変化の兆候)
    ↓
第2部:なぜ今、変われる?(変化の原動力)
    ↓
第3部:どう変わる?(変化の姿)
    ↓
第4部:変化を体験する(ハンズオン)
    ↓
第5部:変化にどう向き合うか(まとめ)

Databricksって何?

データ分析や機械学習のプロジェクトで、こんな悩みを抱えていませんか?

  • データが様々な場所に散在していて、統合するのが大変
  • データ分析と機械学習の環境が別々で、連携が面倒
  • 生成AIを活用したいけど、どこから始めればいいかわからない
  • チーム間でのコラボレーションがスムーズにいかない

これらの課題を解決してくれるのが、今回の講義で使用するDatabricks(データブリックス) です。

Databricksは、データエンジニアリング、データサイエンス、機械学習、そして最新の生成AIまでを一つのプラットフォームで実現するデータインテリジェンスプラットフォームです。

誰が作ったの?

実は、Databricksは大学発のスタートアップなんです。2013年にカリフォルニア大学バークレー校の大学院生と教授たちによって創業されました。彼らは以下の有名なオープンソースプロジェクトの生みの親でもあります:

  • Apache Spark:大規模データ処理フレームワーク
  • Delta Lake:信頼性の高いデータレイク
  • MLflow:機械学習ライフサイクル管理ツール

現在では、グローバルで1万社以上の企業に利用されています。

なぜDatabricksが注目されているのか?

1. レイクハウスアーキテクチャ

従来、企業のデータ基盤は以下のような課題を抱えていました:

  • データレイク:大量のデータを保存できるが、分析には向かない
  • データウェアハウス:分析は得意だが、非構造化データの扱いが苦手

Databricksは2020年にレイクハウスという新しい概念を提唱しました。これは、データレイクの柔軟性とデータウェアハウスの性能を併せ持つアーキテクチャです。

2. 生成AIの民主化

現在、企業での生成AI活用が急速に進んでいます。しかし、ChatGPTのような汎用AIでは、企業固有のデータや専門用語を理解できません。

Databricksのデータインテリジェンスは、企業の持つデータを直接活用して、より精度の高い回答を導き出すことができます。

講義で体験する3つのAIツール

今回の講義では、Databricksの中でも特に生成AIを活用した3つの機能を体験します。

ツール できること イメージ
Genie 自然言語でデータ分析 「売上トップ5は?」と聞くだけでグラフが出る
Genie Code AIがコードを書いて実行 「このデータを可視化して」で自動生成
Databricks Apps 作ったものをアプリ化 誰でも使える形で公開
分析する → 開発する → 公開する
  Genie    Genie Code    Apps

この3つを実際に触って、生成AIが情報システムにどのような変化をもたらすかを体感していただきます。


事前準備チェックリスト

  • Databricks Free Edition登録
  • AI/BI Genieを理解する
  • Genie Codeを理解する
  • Databricks Appsを理解する
  • 事前に触ってみる

1. Databricks Free Edition登録

講義当日のハンズオンで使用する環境です。必ず事前に登録を完了してください。

登録手順(動画)

以下の動画(約1分)で登録手順を確認できます:

📺 Databricks Free Edition 登録手順

登録のポイント

  • 個人のメールアドレスで登録可能
  • クレジットカード不要
  • 登録後すぐに使用可能

登録URL

Screenshot 2026-01-13 at 10.50.33.png

  • GoogleアカウントやEntraIDをお持ちの場合:Continue with Google/Microsoft
  • その他の場合:メールアドレスを入力してContinue with email

登録完了後、一度ログインできることを確認してください。当日「ログインできない」というトラブルを避けるためです。

2. Genieを理解する

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Genieとは?

Genieは、日本語で質問するだけでデータ分析ができるAIエージェントです。プログラミング不要で、自動でグラフやチャートを生成してくれます。

従来のBIツールでは、ダッシュボードに表示されている情報しか見ることができませんでした。Genieを使えば、「〇〇を教えて」と聞くだけで、AIがSQLを生成し、データを分析し、結果を返してくれます。

こんな人におすすめ

  • プログラミングができない業務部門の人
  • データ分析の結果をすぐに見たい人
  • 探索的なデータ分析をしたい人

具体例

あなた:「先月の売上トップ5の商品を教えて」

Genie:(内部でSQLを生成・実行)
       「先月の売上トップ5は以下の通りです:
        1. 商品A: ¥1,234,567
        2. 商品B: ¥987,654
        ...」

Genieの仕組み

質問を理解 → SQLを生成 → データベースで実行 → 結果を説明

従来は「SQLが書ける人」しかできなかった分析が、日本語で質問するだけでできるようになります。

参考資料

より詳しく知りたい方は、以下のスライドをご覧ください:

📊 初めてのDatabricks AI/BI Genie

3. Genie Codeを理解する

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Genie Codeとは?

Genie Codeは、ノートブック上でコード生成・実行を支援するAIです。日本語対応で、SQL、Python、Scala、Rが使えます。

特に注目すべきは「エージェントモード」です。従来のコード補完とは異なり、AIが計画を立て、コードを生成し、実行し、結果を確認するという一連の作業を自律的に行います。

こんな人におすすめ

  • データ分析を始めたい人
  • Pythonでデータ処理をしている人
  • チームで分析作業を進めたい人

従来のAIアシスタントとの違い

従来 エージェントモード
コードの一部を補完 タスク全体を計画・実行
人間が指示を出し続ける AIが自律的に進める
1ステップずつ 複数ステップを連続実行

具体例

あなた:「このデータを可視化して」

アシスタント:
  1. まずデータの構造を確認します
  2. 適切なグラフの種類を選択します
  3. 可視化コードを生成します
  4. 実行して結果を表示します
  5. 「こちらが結果です。棒グラフで表示しました」

スキル機能

さらに、「スキル」という機能で、チームのコーディング規約やベストプラクティスをAIに教えることができます。

参考資料

📝 Databricksアシスタントでスキルを使う

4. Databricks Appsを理解する

Appsとは?

Databricks Appsは、作成した分析やダッシュボードをWebアプリケーションとして公開できる機能です。

Genieで分析し、Genie Codeでコードを書いたものを、プログラミング知識がない人でも使える形にできます。

なぜAppsが重要か?

【従来】
  分析結果 → Excel/PDFで共有 → 更新のたびに再送信

【Apps】
  分析結果 → アプリとして公開 → URLを共有するだけ
                              → 常に最新データを表示

具体例

  • 営業チーム向けの売上ダッシュボード
  • 経営層向けのKPIモニタリング画面
  • 現場向けの在庫確認ツール

これらをコードを書かずに(または最小限のコードで)作成・公開できます。

参考資料

📊 初めてのDatabricks Apps開発

5. 事前に触ってみる

当日の進行をスムーズにするために、登録したDatabricks Free Editionで実際に触ってみてください。

試してみること

  1. ノートブックを作成

    • 左メニュー → 「新規」→「ノートブック」
  2. Genie Codeに話しかける

    • 右上の紫の星マークアイコンをクリック
    • 右側のGenie Codeパネルで「Pythonで1から10までの合計を計算するコードを書いて」と入力
    • Chat/Edit/Agentモードを切り替えて挙動の違いを確認
      Screenshot 2026-02-05 at 10.07.52.png
  3. Genieスペースを確認

    • 左メニュー → 「Genie」
    • サンプルのGenieスペースBakehouse Sales Starter Spaceで質問してみる
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  4. アプリの作成

  • コンピュート > アプリにアクセス
  • アプリを作成をクリック
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  • Hello world > Streamlit Hello worldをクリック
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  • インストールをクリック
    Screenshot 2026-02-05 at 10.06.38.png
  • 数分待つと実行中となりアプリが起動するので、実行中の右のURLをクリックしてアプリを確認。
    Screenshot 2026-02-05 at 10.10.30.png
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  • うまくいかなくても大丈夫です!当日の講義で詳しく説明しながら一緒に操作します。
  • アプリは使わなくなったら停止しておきましょう。
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講義当日に向けて

持ち物

  • ノートPC(必須)
  • Databricks Free Editionのログイン情報
  • この記事の内容の予習

質問・トラブル

事前準備で困ったことがあれば、講義当日にお知らせください。


まとめ

やること 状態
Databricks Free Edition登録
ログイン確認
Genieについて読んだ
アシスタントについて読んだ
Appsについて読んだ
Databricks Free Editionを一通り触った

上記のチェックリストを完了して、講義当日をお待ちください!

関連リンク

それでは、講義でお会いできることを楽しみにしています!

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