はじめに
DatabricksではOpenAIのコード特化型モデル「GPT-5.1 Codex」が基盤モデルAPI経由で利用可能です。さらに、OpenAIのCodex CLI(ターミナルで動くコーディングエージェント)をDatabricksのエンドポイント経由で使うことで、企業のガバナンスとセキュリティ境界内でCodexを利用できます。
本記事では、Codex CLIをインストールしてDatabricksと連携する方法を解説します。
こちらのリリースで上記モデルが利用できるようになりました。
OpenAI GPT-5.1 Codex MaxおよびCodex MiniがDatabricksホストモデルとして利用可能に
Mosaic AIモデルサービングで、OpenAI GPT-5.1 Codex MaxおよびGPT-5.1 Codex MiniがDatabricksホストモデルとしてサポートされました。これらのコード特化モデルは、コード生成、リファクタリング、ソフトウェアエンジニアリングタスクに優れています。Foundation Model APIの従量課金でこれらのモデルにアクセスできます。お客様は、OpenAIの利用規約(Acceptable Use Policy)への準拠を確保する責任を負います。
Databricks Codexモデルとは
DatabricksでホストされているOpenAIのコード特化型LLMです。2つのバリエーションがあります。
| モデル | エンドポイント名 | 特徴 |
|---|---|---|
| GPT-5.1 Codex Max | databricks-gpt-5-1-codex-max |
高性能。複雑なコード生成、大規模リファクタリング向け |
| GPT-5.1 Codex Mini | databricks-gpt-5-1-codex-mini |
コスト最適化。コード補完、日常的なコーディングタスク向け |
両モデルとも400Kトークンのコンテキストウィンドウ、最大128K出力トークンをサポートしています。
Codex CLIのインストール
前提条件
npmを使う場合はNode.js 22以上が必要です。
# npmの確認
npm -v
# Node.jsのバージョン確認
node -v
インストール方法
npm(推奨)
npm i -g @openai/codex
Homebrew(macOS)
brew install --cask codex
インストール確認
codex --version
バージョン番号(例: codex-cli 0.91.0)が表示されればOKです。
Databricksとの連携設定
Databricksワークスペースのサービングタブからコーディングエージェントダイアログを開きます。
Step 1: APIキーの生成
APIキーを生成ボタンをクリックしてPATトークンを取得します。

Step 2: 環境変数の設定
ターミナルで以下を実行します。
export OPENAI_API_KEY=<取得したPATトークン>
export OPENAI_BASE_URL=https://<your-workspace>.cloud.databricks.com/serving-endpoints
<your-workspace>はあなたのワークスペースURLに置き換えてください。
PATキーに関しては、以下のコマンドでも設定可能です。
echo <取得したPATトークン> | codex login --with-api-key
Step 3: Codexの起動
codex -m databricks-gpt-5-1-codex-max
または
codex -m databricks-gpt-5-1-codex-mini
永続化(オプション)
毎回環境変数を設定するのが面倒な場合は、~/.bashrcや~/.zshrcに追記します。
echo 'export OPENAI_API_KEY=<PATトークン>' >> ~/.zshrc
echo 'export OPENAI_BASE_URL=https://<your-workspace>.cloud.databricks.com/serving-endpoints' >> ~/.zshrc
source ~/.zshrc
注意点
古いバージョンのcodexが優先される場合がある
npmでインストールしても古いバージョンが表示される場合は、PATHの優先順位の問題です。
# どのcodexが使われているか確認
which codex
# npmでインストールしたパッケージのバージョン確認
npm list -g @openai/codex
/usr/local/bin/codexなど別の場所に古いバイナリがある場合は削除してください。
sudo rm /usr/local/bin/codex
npmがない場合
Homebrewでのインストールが手軽です。Node.jsのバージョン管理を気にする必要がありません。
brew install --cask codex
参考リンク
Databricks公式ドキュメント
- 基盤モデルAPIで利用できるDatabricksがホストする基盤モデル - Codex Max/Miniの仕様
- 基盤モデルの使用 - 基盤モデルAPIのクエリ方法
OpenAI Codex CLI公式ドキュメント
- Codex CLI Quickstart - インストールと基本的な使い方
- Authentication - 認証方式の詳細
- Command Line Options - CLIオプションの一覧
- Changelog - 最新のリリース情報
GitHub
- openai/codex - Codex CLIのソースコード
まとめ
Databricks経由でCodex CLIを使うことで、以下のメリットがあります。
- 企業のセキュリティ境界内でCodexを利用可能
- Databricksの統合ガバナンス機能を活用
- OpenAIに直接接続せず、Databricksがホストするエンドポイントを経由
コーディングエージェントを安全に活用したい企業にとって、有効な選択肢となるでしょう。






