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はじめに

2年前に取得した Databricks Certified Generative AI Engineer Associate の有効期間が2年であるため、再認定(更新)のために改めて受験し、合格しました。

合格証はこちらです。

Screenshot 2026-06-25 at 15.04.18.JPG

2年前の合格記事はこちらです。

この2年でDatabricksの生成AI機能は大きく進化しており、再認定試験にもその変化がしっかり反映されていました。本記事では、合格報告に加えて、2年前との差分を中心に整理します。

Databricks認定生成AIエンジニアアソシエイトとは

Databricksを用いてLLM対応ソリューションを設計、実装する能力を評価する認定資格です。複雑な要件を管理可能なタスクに分解する問題分解能力や、現在の生成AI環境から適切なモデル、ツール、アプローチを選択する能力が問われます。

加えて、セマンティック類似性検索のためのVector Search、モデルおよびソリューションのデプロイのためのModel Serving、ソリューションライフサイクル管理のためのMLflow、データガバナンスのためのUnity Catalogといった、Databricks固有のツールに関する知識も評価されます。

試験概要(2026年版)

私が確認した 試験ガイド は、2026年3月18日時点の現行試験内容を反映した版でした。

  • 採点対象問題数: 45問(単一選択または複数選択)
  • 試験時間: 90分
  • 受験料: 200ドル
  • 実施方法: オンライン監督付き
  • 前提条件: なし(関連コースの受講および6ヶ月の実務経験を推奨)
  • 有効期間: 2年間
  • 再認定: 認定資格の維持には2年ごとの再認定が必要。再認定には現在有効な試験を受験する

出題範囲とその比率は以下のとおりです。

セクション 比率
アプリケーションの設計 14%
データの準備 14%
アプリケーション開発 30%
アプリケーションの組み立てとデプロイ 22%
ガバナンス 8%
評価とモニタリング 12%

2年前との主な差分

日本語で受験できるようになった

2年前は英語のみでしたが、現在は英語に加えて日本語、ブラジルポルトガル語、韓国語で受験できるようになっていました。日本語で受験できるのは大きな変化です。

問題数: 採点対象は45問のまま、画面上は56問だった

ここが地味に戸惑ったポイントです。試験ガイド・認定ページの記載は2年前と同じく「採点対象問題数: 45問」のままですが、実際の試験画面では56問が表示されました。

これは、試験ガイドに明記されている「採点対象外の問題」が含まれているためと考えられます。採点対象外の問題は将来の統計情報収集のために含まれるもので、画面上では区別されず、スコアにも影響しません。差分の11問がこれに該当するとみられます。採点対象外の問題を含めるぶん、試験時間にも追加の時間枠が設定されています。

つまり「45問だと思って臨むと画面に56問出てきて焦る」可能性があるので、心構えとして知っておくとよいです。

出題範囲のアップデート: RAG中心からエージェント時代へ

セクションの構成と比率自体は2年前と変わっていませんが、各セクションの学習目標(中身)はこの2年のDatabricksの進化を反映して大幅に刷新されていました。2年前はRAGアプリケーションの構築とデプロイが中心でしたが、現行版ではエージェント(agentic systems)関連のトピックが全体に厚く盛り込まれています。

新しく、あるいは明確に追加されたと感じたトピックは以下のとおりです。

  • Agent Bricks(ナレッジアシスタント、マルチエージェントスーパーバイザー、情報抽出)をいつ、どのように使うか
  • MCPサーバー(マネージド、外部、カスタム)の統合
  • Genie Spacesや会話型APIを活用したマルチエージェントシステム
  • MLflowとAgent Frameworkを活用したagentic systemsの開発
  • AI Gateway(推論テーブル、使用状況テーブル、レート制限)によるLLM/エージェントの追跡
  • プロンプトのバージョン管理とプロンプトライフサイクルの管理(MLflow)
  • 中間メモリや構造化情報を保存・取得するための永続データストアの構成
  • ai_query() を用いたバッチ推論ワークロード
  • カスタムスコアラーや mlflow.genai.evaluate() を用いたエージェント/LLMの評価
  • Databricks Appを用いた対話型UIの開発(企業ID認証、Slack/Teams連携など)

特に、MCP、Agent Bricks、Genie、AI Gateway、プロンプトレジストリといった比較的新しい機能がしっかり問われる点が、2年前との一番大きな違いだと感じました。

所感

2年前の記事でも書きましたが、今回も結論は変わりません。アソシエイトとはいえ、自分の手でDatabricks上にアプリケーションを構築・デプロイした経験がないと回答しづらい問題が一定数あります。

加えて今回は、RAGの構築だけでなく、エージェントの設計・デプロイ・評価・ガバナンスまで一気通貫で触れておくことが効いてきます。MLflowによる評価とトレーシング、AI Gatewayでの追跡、プロンプトレジストリ、MCPによるツール統合あたりは、概念を知っているだけでなく実際に手を動かしておくと安心です。

更新を機に、この2年でDatabricksの生成AIスタックがどれだけ広がったかを改めて実感する受験でした。これから受験される方は、最新の 試験ガイド を確認したうえで、ぜひ手を動かして準備してみてください。

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