はじめに
- 先日（2021/05）、PMPの資格更新を行いました。
私がPMP更新が初めてだったので、PMP更新を行うにあたってのPDU取得記録と、更新手順について、自身の備忘も兼ねて残しておきます。PMP更新にあたって、どなたかのお役に立てば幸いです。 - なお、こちらの記事は「PMPの更新」についての記事になりますので、「PMPとは何ぞや」や「PMP取得方法」などについては記載しておりません。ご承知おき下さい。
PMP の資格更新について
- PMP資格取得者は、資格維持のためにPMPを取得した日から3年単位（CCRサイクルと呼ばれます）で継続的な学習をすることが求められます。
PMP資格の取得者は3年間で60時間の継続学習（PDU）を行い、プロジェクトマネジメント協会（PMI）に申請して認められないと資格を更新できません。（1PDU≒おおよそ1時間の活動） - ちなみに上記のPMI認定の更新に必要なPDU登録についてや、CCRサイクルなどについては、
**CCR ハンドブック**に全て記載されておりますので、PMPを取得したら一度は目を通しておくとよいと思います。
ですので、CCRハンドブックを読んでいると内容重複する形になりますが、一応更新について以下記載しておきます。
PMP資格更新の手順
※PMI公式『資格の更新について』より
https://www.pmi-japan.org/pmp_license/renewal/
PDU取得方法
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PDUは、次の2つの分野のいずれかを中心とする様々な職務能力開発活動を通じて取得することができます。それぞれ必要最低限必要なPDU数と、申請可能なPDU数の上限が定められています。
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教育分野
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テクニカル・スキル、リーダーシップ・スキル、ストラテジック&ビジネスマネジメント・スキルを高め、強化するための学習機会
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教育分野のPDUは、最低35PDUが必要。
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教育分野のPDU申請はさらに細かく分類され、その中でも必要最低数（各分野ともそれぞれ8PDUの申請）が決まっている。（以下3つの分野を「タレント・トライアングル」という）
- テクニカル・プログラムマネジメント
- リーダーシップ
- ストラテジック&ビジネスマネジメント
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専門職へのギブバック活動分野
- 教育分野は、自己学習やトレーニング受講などを通じた学習時間が該当する。
- ギブバック活動は、専門分野の発展に寄与するための自己の知識や経験のコミュニティへの共有活動が該当する。
- ギブバック活動のPDU申請は、最大で25PDUとなります。
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上記を図示したのが以下になります。
※「CCRハンドブック」CCRの必要条件より
実際に私が申請したPDU内訳
基本的にEducationのカテゴリだけで更新しました。
大きく分けると、Webinarと読書の2つになります。こちら実際に申請した内容について紹介します。
（2つほどWebinarと読書以外のPMI主催のセミナーに参加して取得したPDUもありますが、そちらの紹介は割愛します）
Digital Media/Webinar
- ProjectManagement.comのウェビナーを利用しました。
- WEBセミナーを見るとその時間数によってPDUを取得できます。プロジェクトマネジメント協会(PMI)へのPDU申請を自動でしてくれて、ほぼ確実に申請が通るため、おススメです。
- 基本的に英語ですが、日本語訳ドキュメントが用意されているウェビナーがあるので、私はこちらを利用しました。
- なお、一部のウェビナーはプロジェクトマネジメント協会(PMI)の会員でないとみることが出来ないものがあります。
PMI会員は初年度＄139、2年目以降$129費用が掛かりますが、個人的にはPMP資格を保持するつもりであれば会員になってもよいと思います。
| Titlle | Speaker | Techinical | Leadership | Strategic |
|---|---|---|---|---|
| Fixing Bad Meetings: Make Your Meetings Effective and Interesting ミーティングの良い進め方 効率的なミーティングの管理スキルを身につけよう |
Mark Waldof | 0.5 | 0.5 | 0 |
| Coping Strategies for Bullying in Project Management プロジェクトマネジメントにおけるいじめへの対処法 |
Paul Pelletier | 0.5 | 0.25 | 0.25 |
| Managing Underperforming and Unmotivated Employees やる気がなく足手まといな社員の管理 |
Shawn Stratton | 0 | 1 | 0 |
| Forward Thinking for Tomorrow's Projects: Requirements for Business Analytics 明日のプロジェクトのための前向きな考え方 |
Joy Beatty, David Bieg |
1 | 0 | 0 |
| Lessons Learned in IT Project Failures ITプロジェクトの失敗例に学ぶ |
Natalie Disque | 0 | 0.5 | 0.5 |
| Preparing A Project Plan Quickly and Efficiently プロジェクト計画書を迅速かつ 効率的に準備する方法 |
Mark Waldof | 1 | 0 | 0 |
| Influence and Lateral Leadership Across Cultures 文化を超えた影響⼒と横⽅向のリーダーシップ |
ヤドビンダー・ラナ | 0.5 | 0.5 | 0 |
| Business Requirement Techniques for Delivering Value While Controlling Scope スコープをコントロールしながら価値を提供するためのビジネス要求を取りまとめるテクニック |
ジョイ・ビーティ | 0.75 | 0 | 0.25 |
Read
- 読書です。
- 読書(Reading PDU)のカテゴリでPMPのPDUを申請する場合は、申請の審査を行うPMIのあるアメリカが出版元でかつ、翻訳されて日本語で出版されている本が、監査の対象にもなりにくいという話があるようなので、PDU取得の際はアメリカ出版元の本がおススメです。
- なお、監査が入りにくいとはいえ、監査はランダムで行われているという話もあり、アメリカが出版元であるからと言って監査対象にならないとは言い切れないため、読書でPDUを申請するときにも、監査が入った時の準備（読書にかかった時間と、読書した本がプロジェクトマネジメントにかかわるどのような内容）は必ずしておいた方がよいかと思われます。
※なお以下リストの本については、私の場合は一度も審査は入りませんでした。
- 各本のカテゴリとPDUについては、あくまで私の読んでみての理解になりますので、あくまで参考として頂ければ幸いです。
| Titlle | Author | Techinical | Leadership | Strategic |
|---|---|---|---|---|
| The Goal: A Process of Ongoing Improvement |
Eliyahu M.Goldratt, Jeff Cox |
0 | 0 | 6 |
| HOW TO WIN FRIENDS AND INFLUENCE PEOPLE 人を動かす |
Dale Carnegie | 0 | 6 | 0 |
| Management:Tasks,Responsibilities,Practices マネジメント［エッセンシャル版］基本と原則 |
Peter F.Drucker | 8 | 0 | 0 |
| THE BEST TEAM 世界最高のチーム – グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法 |
PIOTR FELIKS GRZYWACZ | 8 | 0 | 0 |
| Business Model Generation ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書 |
Alexander Osterwalder Yves Pigneur |
0 | 0 | 8 |
| Lean In: Women, Work, and the Will to Lead | Sheryl Sandberg | 0 | 6 | 0 |
| TEAMING チームが機能するとはどういうことか― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ |
Amy C. Edmondson | 0 | 7 | 0 |
PMP の更新方法
ここからは実際のPMPの資格更新にあたって、主に手続きの手順を載せておきます。
基本的に迷うところはないと思います。
1. CCRS Dashboardにアクセス
- 60 PDU取得した後、更新案内（更新料払ってね）のメールが届きます。
- メール件名は「Reminder: Take the final step toward PMP renewal」でした。
- メール内リンクから、CCRS Dashboardにアクセスします。
- PDUs remaining to renew が**「0」**になっているのが確認できます。
- 右側にある、**「Renew Now」**リンクをクリックします。
2. 更新手続き実施
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取得したPDUの内容確認して「Renew」をクリックします。今回はEducationで60PDUすべて取得しています。
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更新手数料は通常＄150ですが、PMI会員だと＄60 と＄90も安い料金設定になっています。結構お得です。
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メールアドレス、電話番号、支払うクレジットカード情報を入力します。
-
入力した内容を確認して、以下の画面が出てくれば更新手続きは完了です。
3.更新の確認
- 更新手続きが完了するとすぐに「Congratulations! You have renewed your PMI credential」という件名のメールが届きます。
- CCRSダッシュボードに再度アクセスすると、”Cycle Complete”に表示が変わっていることが確認できます。また、画面右側に”Renewed On:”と更新日が表示されます。
以上でPMP更新手続きは完了です。
さいごに
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PMP更新にあたっての、60PDU取得内容と、更新手続きについて記載しました。
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PMP取得する際、「PMPは資格取得してからも更新するにあたって継続的な学習が必要」というのを知った時は、正直「面倒くさいなぁ」と思っておりました笑。
ただ、実際に60PDU取得するにあたって、オンラインセミナーを受講したり、読書することで、新しいプロジェクトマネジメントに関する知識・情報を得ることが出来たというのは、自分にとってとても良い経験でした。 -
特に読書は、結構プロジェクトマネジメントに直接的に関わらないもの(コミュニケーションについてなど)でも申請通るため、半強制的に色々な本を読むことが出来るので、とてもおススメです。
- 個人的には「世界最高のチーム」や「Learn IN」で心理的安全性という考え方に興味を持つことが出来、PDU取得きっかけで、自分で能動的に深堀したいなと思えるようなテーマに出会えたのがとても良かったです。
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また次回更新時までに、引き続き60PDUを取得して資格を維持していこうと思います。