Miniviz(ミニビズ)とは
Miniviz(ミニビズ)は、IoTのPoCを加速させるためのBIプラットフォームです。
データ送信から格納・可視化・通知までをワンストップで簡単に実現することができます。
主な機能は以下の3つ
- データベース機能
- グラフ機能
- 外部アラート機能
簡単なデータ送信
プロジェクトIDとtokenを用いてPOSTするだけ。特別なライブラリは不要です。デバイスを選びません。
curl -X POST \
"https://api.miniviz.net/api/project/{project_id}?token={token}" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d "{
\"timestamp\": 1737410400000, // UNIX time in milliseconds
\"label_key\": \"Local_PC\", // 識別名
\"payload\": { // 送信するデータ(JSON形式)
\"temperature\": 25,
\"humidity\": 55,
\"switch\": \"true\",
\"system_status\": \"running\"
}
}"
データベース
送信された値はデータベースライクにみることができます。フィルターで期間や各カラムに対応。
グラフ機能
基本的なグラフに加えて、メータ、ラベルカード(ON/OFFなど文字列を表示)などIoTで必要な情報を表示できます。
外部アラート
現在はメール, Slack, webhookにアラート可能です。
なぜつくろうと思ったか
① IoT のハードルをもっと低くしたかった
PoCや教育の現場で、「まず動くものを作る」までの距離がとにかく遠いとずっと感じていました。
クラウドの構築、DBの準備、権限設定、可視化ツールの調整……。どれも大事だけど、0→1の段階では本質ではない工程に多くの時間が奪われがちです。
AIの発展で、コードもハードの知識も短時間で補完できるようになった一方、IoTで本当に欲しい「データをすぐに可視化して通知する」部分だけ提供してくれるシンプルなサービスがまだ少ないと感じています。
AWSやGCPは強力ですが、PoC用途にはオーバースペックで、設定も重い。
IFTTTなど連携サービスも便利だけど、センサーのタイムスタンプ付きデータを安定して扱う用途には向きません。
だからこそ、「IoTの成功体験を一番早く提供できるミニマルでワンストップなサービス」が必要だと思い、miniviz を作り始めました。
② 私が使いたいから
上記と似たような内容ですが、、、
私はIoT エンジニアとして0→1の PoC を作ることが多く、個人でも電子工作を頻繁にやっています。
そのたびに欲しくなる機能は、実は毎回同じです。
- すぐにデータを入れる箱(データベース)がほしい
- APIキーを一つ発行すれば即POSTできる。面倒な構築が不要。
- 基本的なグラフをすぐ表示したい
- 時系列ライン、ゲージ、棒グラフなど最低限でいい。
- 細かい分析はCSVエクスポートしてExcelでOK。
- 閾値でアラートを出したい
- 異常値だけSlackやメールに通知できれば十分。
それだけなのに、既存のサービスでは「機能過多で重い」か「IoT用途には合わない」かの両極端で、ちょうどいいものが本当にありませんでした。
ミニマム・最低限で構わない
そこで、Minivizを企画し、まずは2〜3週間で一気に形にしました。
方針はとてもシンプルで、「最低限・ミニマム・そして自分が本当に使うものだけを作る」。
壮大な構想や、あれもこれも実装したくなる気持ちはあります。ただ、PoCや電子工作の現場で必要なのはまず“動くこと”。そのため、今回はコアとなる機能だけを徹底的に磨き込むという方針で開発しました。
そして同時に、「やらないこと」を先にたくさん決めました。
例えば、過度な分析機能、複雑なアクセス権限管理、凝ったビジュアライゼーションなど、初期段階では不要なものは徹底して切り捨てています。
Minivizは “無駄を削ぎ落とした IoT プラットフォーム” という思想でできています。
ミニマムだけど、スケールは大きく。今後の展望
Minivizは「ミニマム」で始めていますが、スケールする前提の構成で作っています。
モノのインターネットはこれからさらに広がっていく領域だからこそ、小さく作って大きく育てたい。
今後は以下の点を強化していきます。
- 利用者向けのリファレンスや実装レシピを増やす
- Qiita や Zenn などにも積極的に記事を書き、学習コストをさらに下げたい。
- UI・UXの向上
- ダッシュボードの操作性、デプロイの速度、グラフの種類、フィルター精度など、日々改善します。
- 海外ユーザーの確保
- 日本語・英語の両対応を進め、より多くの人が使えるサービスへ。
まずはできるだけ多くの人に触ってもらい、実際の使用感や課題をフィードバックしていただける機会を増やしたいと思っています。
もしよければ、ぜひ触ってみて感想を聞かせてください!



