ExcelはTypeScriptで動かせる?Office.jsで広がるWeb的制御【初心者向け解説】
はじめに
前回の記事では、TypeScript・HTML・CSSの三位一体でWebを構築する仕組みを紹介しました。では、ExcelのようなデスクトップアプリでもTypeScriptは使えるのでしょうか?
答えは Yes!
Microsoftが提供する Office.js を使えば、ExcelをTypeScriptで制御することができます。
結論:Office.jsでExcelはTypeScript対応になる
Office.jsは、ExcelやWordなどのOfficeアプリをJavaScript/TypeScriptで操作できるAPI群です。これにより、VBAでは難しかったWeb的な制御やUI設計が可能になります。
役割分担:Excel × Office.js × TypeScript
| 技術 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| Excel | データの表示・編集・保存 | 表、数式、セル、シート |
| Office.js | Excelとの橋渡しAPI | セルの取得、書き込み、イベント処理 |
| TypeScript | ロジック・型安全な制御 | 条件分岐、非同期処理、UI制御 |
図解:ExcelとTypeScriptの連携構造
できること:VBAからの進化
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セルの読み書き:
worksheet.getRange("A1").values = [["Hello"]] - イベント処理:ボタンを押したら処理を実行
- 非同期処理:API連携や複雑なロジックも可能
- UI拡張:HTML/CSSで作ったUIをExcelに埋め込める
まとめ:ExcelもWeb的に制御できる時代へ
TypeScriptはWebだけでなく、Excelのようなデスクトップアプリにも広がっています。Office.jsを使えば、VBAの限界を超えて、再現性・保守性・教育性の高いアドイン開発が可能になります。