はじめに
本投稿は、Datadog アドベントカレンダー 2023の12/1の記事になります。
昨年のアドベントカレンダーでもCoScreanについて書きました。
今回は、新しく追加されたCoScreanの機能について書いてみたいと思います。
Blur（背景のぼかし機能）
こちらは、V6.0でリリースされた新機能になります。
ZoomやTeamsなどのWeb Meetingツールではすでに当たり前の機能ですが、CoScreanは今まで実装されてませんでした。
実は、突発的に必要になる障害対応時のコミュニケーションツールにこそ、背景のぼかし機能は必要かもしれませんね。
V6.0ではMacのみの対応でしたが、V6.1でWindowsにも対応しました。
CoTerm（ターミナルのダイレクト共有機能）
こちらのV6.0でリリースされた新機能ですが、まだベータ版になります。
最大10人のユーザーが、ターミナルを共有し、同じセッションで共同作業が可能です。
パフォーマンスですが、CoTermが端末コンテンツをPTY/text dataとして送信するため、従来の画面共有では100ミリ秒を超える遅延があったのですが、約20ミリ秒で体感はゼロのリモートコントロールになりました。
セキュリティ面ですが、RegExおよびエントロピーベースのシークレットスキャンとフィルタリングにより、端末の共有をより安全に行います。
CoTermのベータ版ではデフォルトのログインシェルが使用されます。ターミナルアプリの代替にはなりません。そして、現状はまだプロファイルを設定することはできません。
また、シークレットフィルタリングは初期バージョンであるため、まだ無効にすることはできません。
V6.0では、CoTermの共有を解除すると、セッションはすぐに終了してたのですが、V6.1のアップデートで、セッションを終了せずにCoTermウィンドウの共有を解除して再共有できるようになったため、共有せずにターミナルで作業を続けることができます。
そして、これもV6.1のアップデートですが、複数のCoTermウィンドウを並行して起動して共有し、同時端末セッションで共同作業できるようになりました。
CoScrean開発者からみんなへコメント
CoScreanを開発している、Datadog Senior Software Engineerのジェームスから日本のみんなへコメントをもらいました🙌
モバイル対応は？
基本的には画面共有での共同作業を見据えたツールではあるので、現状はモバイルはブラウザからのみ（機能限定で）利用が可能です。
ですが、ジェームスからは、現在モバイルアプリ開発も進めてるので近いうちに使えるようになるよ、とのことでした！
普通に、ミーティングツールとして使ってみても良いと思います。
さいごに
いかがでしたか？徐々にですが成長しているCoScrean、今後の各種機能拡張も期待できそうです。
ジェームスからのコメントにもありましたが、ぜひ使ってみてフィードバックしてみてはいかがでしょうか？
日本語でフィードバックしたい場合は、日本語で入力した最後に、「Please translate it by Taiji」と一言入れておいて貰えればOKです！
無料プランでは以下の範囲で利用可能です。
- 参加人数、最大10人
- デスクトップアプリケーションの同時共有
- 共有ウィンドウを複数人で編集
- オーディオ＆ビデオチャット
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