この記事はAWS #2 Advent Calendar 2018の7日目の記事です。
AWS最大のイベントであるre:Invent 2018が終了しました。
今年も新サービスやアップデートがぞくぞくと発表され、いい加減追いつけません(毎年言ってますが)。
そこで、**過去3年分のre:Inventにおいて、どの分野で新サービスが多くリリースされているのか?**を振り返ってみました。
サービスグループ
マネジメントコンソールに表示されるコレ(コンピューティング、ストレージ・・・)のことです。
※勝手に「サービスグループ」と呼んでいます。おそらく正式名称ではありません(正式名称があるのかもわからん)
新サービスを振り返る
re:Inventでの発表を機に、サービスグループに追加されたサービスを数えてみました。
※ALBなど、他のサービスにメニューが包含されているものは無視してます
re:Invent 2018
グラフで見てみる
2018年12月1日時点、以下の数だけサービスグループにサービスが追加されたことを確認できました。
なお、発表されたサービスは以下のブログから確認しました。
re:Invent 2018 11月26日 アップデートのまとめ
re:Invent 2018 11月27日 アップデートのまとめ
re:Invent 2018 11月28日 アップデートのまとめ
re:Invent 2018 11月29日 アップデートのまとめ
re:Invent 2018 11月30日 アップデートのまとめ
幅広いカテゴリで新サービスが追加されていますが、「管理とガバナンス」「IoT」のカテゴリが多いですね。
また、「移行と転送」「ネットワーキング & コンテンツ配信」といったエンタープライズ向けの需要がありそうなカテゴリで、それぞれ2つのサービスが追加されているのもおもしろいですね。
ちなみに、Robotics、ブロックチェーン、衛星の3つは新規のカテゴリです。
追加サービスの内訳
- ストレージ
- FSx
- 移行と転送
- AWS Transfer for SFTP
- DataSync
- ネットワーキング & コンテンツ配信
- Global Accelarator
- AWS Cloud Map
- Robotics
- AWS RoboMaker
- ブロックチェーン
- Amazon Managed Blockchain
- 衛星
- Ground Station
- 管理とガバナンス
- Control Tower
- AWS License Manager
- AWS Well-Architected Tool
- メディアサービス
- MediaConnect
- 機械学習
- Amazon Personalize
- Amazon Forecast
- 分析
- MSK
- セキュリティ、 アイデンティティ、 コンプライアンス
- Security Hub
- モバイル
- AWS Amplify
- IoT
- IoT Things Graph
- IoT Events
- IoT SiteWise
なお、上記のほかにもいくつか新サービスの発表がありましたが、Previewだったりといった理由からか、サービスグループには追加されていませんでした。
※Amazon Lake Formation、Amazon Timestream、Amazon Textractなど
発表当時を振り返る
当時というか、つい先日の話ですが。。。
新規カテゴリのAWS RoboMaker、Ground Station、Amazon Managed Blockchainは、色んな意味で驚きましたねw
当面、そしてその先もRoboMaker、Ground Stationを触る機会はないと思いますが、AWSが見据えているモノの大きさを実感したサービスでした(何ができるのかは全然わからんw)。
Amazon Managed Blockchainはいよいよ来たか、といった感じですね。
分散型ブロックチェーンのAmazon Managed Blockchainだけでなく、中央集権型のAmazon Quantum Ledger Databaseの登場によって、ブロックチェーンへのハードルが一気に下がりそうな予感です。
re:Invent 2017
グラフで見てみる
当時と今でグループ名やカテゴライズが同じかわかりませんが、とりあえず2018と同様に数えてみました。
なお、発表されたサービスは以下のブログから確認しました。
【速報】AWS re:Invent 2017 Keynote 1日目で発表された新サービスまとめ #reinvent
【速報】AWS re:Invent 2017 Keynote 2日目で発表された新サービスまとめ #reinvent
目に見えて多いのが、「メディアサービス」「機械学習」「IoT」ですね。
また、2018年は新サービスが追加されていないグループの多くで、サービスが追加されているのが目立ちます。
追加サービスの内訳
- コンピューティング
- EKS
- データベース
- Neptune
- 開発者用ツール
- Cloud9
- メディアサービス
- Kinesis Video Streams
- MediaConvert
- MediaLive
- MediaPackage
- MediaStore
- MediaTailor
- 機械学習
- Amazon SageMaker
- Amazon Comprehend
- AWS DeepLens
- Amazon Transcribe
- Amazon Translate
- セキュリティ、 アイデンティティ、 コンプライアンス
- GuardDuty
- モバイル
- AWS AppSync
- 拡張現実 (AR) とバーチャルリアリティ (VR)
- Amazon Sumerian
- アプリケーション統合
- Amazon MQ
- ビジネスアプリケーション
- Alexa for Business
- IoT
- Amazon FreeRTOS
- AWS IoT 1-click
- IoT Analytics
- IoT Device Defender
- IoT Device Management
発表当時を振り返る
機械学習とIoT周りがアツかったのは今でも覚えています。
が、もっとアツかったのはコンテナ周りでしょう。EKSとFargateの登場はざわつきました記憶があります。
それと、セキュリティ周りもうれしい発表(GuardDuty、WAF Managed Rules)がありましたね。
re:Invent 2016
グラフで見てみる
同じように数えてみました。
なお、発表されたサービスは以下のブログから確認しました。
AWS re:Invent 2016 発表された新サービス・新機能を一挙紹介!(トピック・関連エントリまとめ) #reinvent
最も多いのは、「機械学習」ですね。
確かこのタイミングで「機械学習」のグループが追加されたような。。。
追加サービスの内訳
- コンピューティング
- Lightsail
- Batch
- 開発者用ツール
- CodeBuild
- X-Ray
- 機械学習
- Amazon Lex
- Machine Learning
- Amazon Polly
- Rekognition
- 分析
- Athena
- AWS Glue
- セキュリティ、 アイデンティティ、 コンプライアンス
- Shield
- アプリケーション統合
- Step Functions
- カスタマーエンゲージメント
- Pinpoint
- IoT
- IoT Greengrass
発表当時を振り返る
この年に初めて機械学習とIoT関連のサービスが発表されたような気がします(違かったらごめんなさい)。
上記に加えて、「分析」のAthena、AWS Glueは個人的にゲキアツな発表でしたね。
Athenaについては、私もちょこちょこ触ったりしました。
Amazon Athenaにおける文字コードの考え方
Amazon Athenaで作成するデータベース名、テーブル名、列名に日本語を使ってみた
また、**Amazon EC2 Systems Manager(現在はAWS Systems Manager)**が発表されたのもこの年でしたね。
振り返ってみて
「機械学習」と「IoT」は継続して新しいサービスを発表し続けており、AWSとしても力を入れていることが伺えました。
にも関わらず、上記サービスをまったく使っていない私の時代遅れ感を痛感しました。。。
トレンドを十分取り入れたサービスを生み出し続ける一方で、既存サービスの強化(ここではあまり言及していませんが)も忘れないAWSの底知れなさを感じた今日この頃です。