Git Bashで貼り付け時に「^[[200~」のような文字が出る原因と対処法

Git Bashでコマンドを貼り付けたとき、こんな奇妙な文字が表示されたことはありませんか？


^[[200~git config --global --add safe.directory C:/***^[[201~

この記事では、この現象の原因と、簡単に解決する方法をまとめます。

🧩 原因：Bracketed Paste Mode（ブラケット付きペーストモード）

この問題は、Bracketed Paste Mode（ブラケット付きペーストモード） という端末の機能が原因です。

ターミナルは、

区分	制御信号	意味
開始信号	`^[[200~`	貼り付けが始まったことを示す
終了信号	`^[[201~`	貼り付けが終わったことを示す

この仕組みの目的は セキュリティ対策（Pastejacking攻撃防止） です。
つまり、悪意のあるスクリプトをうっかり複数行まとめて貼り付けてしまい、自動実行されるのを防ぐために導入されています。

しかし、Git Bash（正確にはMintty端末） ではこの信号を正しく処理できず、
そのまま画面に文字として表示されてしまうのです。

Ctrl + V の代わりに以下の方法を使ってください。

これらの方法では「Bracketed Paste」の信号を送らないため、
余計な文字が表示されずにきれいに貼り付けが行えます。

短いコマンドであれば、直接入力してしまうのも一つの手です。

git config --global --add safe.directory C:/****

今後も Ctrl + V をそのまま使いたい場合は、設定を変更して無効化しましょう。

区分	方法	備考
一時的な解決	Shift + Insert や右クリックで貼り付け	一番手軽
根本的な解決	`.bashrc` に `bind 'set enable-bracketed-paste off'` を追加	再起動が必要

🧠 結論：

Git Bashで「^[[200~」のような文字が出たら、
.bashrc に1行追加するだけでスッキリ解決できます！