概要

WindowsでStable Diffusion web UIをローカル実行できる環境を構築します。
Dockerを利用します。
参考：
WSL を使用して Windows に Linux をインストールする
 GitHub AbdBarho/stable-diffusion-webui-docker

Docker環境のセットアップ

WSL2(Windows Subsystem for Linux)の導入

管理者として PowerShell を開く

"Linux 用 Windows サブシステム" オプション機能を有効にする

dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart

"仮想マシンプラットフォーム" オプション機能を有効にする

dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart

実行例

PS C:\WINDOWS\system32> dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.22621.1

イメージのバージョン: 10.0.22621.2134

機能を有効にしています
[==========================100.0%==========================]
操作は正常に完了しました。
PS C:\WINDOWS\system32> dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.22621.1

イメージのバージョン: 10.0.22621.2134

機能を有効にしています
[==========================100.0%==========================]
操作は正常に完了しました。
PS C:\WINDOWS\system32>

PCを再起動します
起動したら、管理者として PowerShell を開く

新しい Linux ディストリビューションをインストールする際にWSL2を既定のバージョンとするように設定する

wsl --set-default-version 2

実行例

PS C:\WINDOWS\system32> wsl --set-default-version 2
WSL 2 との主な違いについては、https://aka.ms/wsl2 を参照してください
この操作を正しく終了しました。
PS C:\WINDOWS\system32>

wslをアップデートする
wsl_update_x64.msiをダウンロードし、インストールする

Microsoft Storeを起動し、Ubuntu（Ubuntu 20.04.6 LTS）をインストールする

Ubuntu（Ubuntu 20.04.6 LTS）を開きます

username（ユーザ名）とpassword（パスワード）を設定します。

Docker Desktop for Windowsの導入

★注意★
Dockerをインストール済の場合は、必ずアンインストールしてから以下の手順に進んでください。

Docker Desktopをダウンロードし、インストールします



次の手順で、強制的にログアウトしますので、事前に他のアプリケーションを終了してください

ログインします

Docker Subscription Service AgreementにAccept（合意）してください

アカウントを作成しない方はContinue without signing inをクリックしてください

管理者として PowerShell を開く

Docker、Docker-composeのバージョンを確認します

docker version
docker-compose version

実行例

PS C:\WINDOWS\system32> docker version
Client:
 Cloud integration: v1.0.35-desktop+001
 Version:           24.0.5
 API version:       1.43
 Go version:        go1.20.6
 Git commit:        ced0996
 Built:             Fri Jul 21 20:36:24 2023
 OS/Arch:           windows/amd64
 Context:           default

Server: Docker Desktop 4.22.0 (117440)
 Engine:
  Version:          24.0.5
  API version:      1.43 (minimum version 1.12)
  Go version:       go1.20.6
  Git commit:       a61e2b4
  Built:            Fri Jul 21 20:35:45 2023
  OS/Arch:          linux/amd64
  Experimental:     false
 containerd:
  Version:          1.6.21
  GitCommit:        3dce8eb055cbb6872793272b4f20ed16117344f8
 runc:
  Version:          1.1.7
  GitCommit:        v1.1.7-0-g860f061
 docker-init:
  Version:          0.19.0
  GitCommit:        de40ad0
PS C:\WINDOWS\system32> docker-compose version
Docker Compose version v2.20.2-desktop.1
PS C:\WINDOWS\system32>

Gitを導入する

Docker DesktopのWindowsから、64-bit Git for Windows Setup.をダウンロードし、インストールします

Git Bash を開く

Gitのバージョンを確認します

git --version

実行例

tf88i@taggalleria MINGW64 ~
$ git --version
git version 2.41.0.windows.3

tf88i@taggalleria MINGW64 ~
$

Stable Diffusion web UIを導入する

ディレクトリ~/Devを作成する

mkdir ~/Dev

Git Bash を開く

ディレクトリ~/Dev/へ移動

cd ~/Dev

Git リポジトリをクローン

git clone https://github.com/AbdBarho/stable-diffusion-webui-docker.git

リポジトリ(のフォルダ)へ移動

cd stable-diffusion-webui-docker

ビルドします（時間がかかります）

docker compose --profile download up --build

Stable Diffusion WebUI を起動（初回はビルドが必要になるため、起動まで時間がかかります）

docker compose --profile auto up --build

ポップアップが出たら、アクセスをプライベートネットワークのみ許可します
許可したら、Stable Diffusion WebUIが起動している状態になっています

Webブラウザで http://localhost:7860/ を開く
Stable Diffusion WebUIが利用できるようになりました

参考:ファイルの場所

生成した画像の保存先
stable-diffusion-webui-docker/output/

モデルの置き場所
stable-diffusion-webui-docker/data/models/Stable-diffusion

VAEの置き場所
stable-diffusion-webui-docker/data/models/VAE