この記事は「ソフトウェアテスト・QAの小ネタ Advent Calendar 2025」16日目の記事です。
はじめに
どうも!「QA業界の"モヒカン男"」こと、高田(@tackaaaada)です!
普段は、保育領域のICTを扱っている事業会社にてQAエンジニアをしております!
なんか、面白いことやってるな〜と思い、今回の「ソフトウェアテスト・QAの小ネタ Advent Calendar 2025」に参加させていただきました!
小ネタということで、「クリティカルシンキング」について、ゆるっと書いてみたいと思います〜!
クリティカルシンキング = 批判的思考って?
一言でいうと、「なぞかけみたいなもの」だと思うんですよ。
次のなぞかけを、実際にやってみると感じが掴めると思います。
- 「絶品のオニオンスープを食べる」とかけまして〜、「良い夢をみている」と解く。その心は?
※答えは、本投稿の末尾に掲載します!
なぞかけって「共通点」を見つけることのように見えて、「共通点を見つける以外」のことも含まれているんすよね。 例えば、「絶品のオニオンスープを食べるときって、どんな感じなんだろう?」とか、「最近見た夢で、良い夢ってあったっけ?」とか、逆に「"不味いオニオンスープ"とか、"悪い夢を見た"ときってどんな気分かな?」とか。
(あっやべっ!、ヒント出したかも!)
要は、
- 最初に「疑問」があって
- 疑問に答えたものたちを並べて「類推」して
- 共通点をみつけて”うまい回答"に「再構築」する
クリティカルシンキングでいう、上記3つの要素が「なぞかけ」に含まれているように思うんですよね?
ってなると、「なぞかけ文化」にある日本人て、そこらへんの思考って得意だったりするのかな〜、と考えています。
JSTQBシラバスに、こんなの載ってた
お世話になってる(ときどき、見返したりしてます)「テスト技術者資格制度 Foundation Level シラバス Version 2023V4.0.J02」にも、クリティカルシンキングについて、以下のように記述されています。
テスト担当者はツールを使用するが(第 6 章参照)、テストは大部分が知的活動であり、テスト担当者は専門知識を持ち、分析スキルを使い、批判的思考やシステム思考を適用することが求められることを忘れてはならない(Myers 2011, Roman 2018)。1
汎用的ではあるが、テスト担当者に特に関連するスキルとして以下のようなものがある:(中略)
・分析的思考、批判的思考、創造性(テストの有効性を高めるため)2
テスト自動化の潜在的なリスクは以下の通りである。(中略)
・ツールに過剰な依存をする、例えば人の批判的思考の必要性を無視する3
上記から考えてみると、エッジケースを考えるときとか、一意性を検証するときとか(例:入力"a"というデータを入力したら、"A"が出力する。同時に、"A"以外のデータは出力されない とか)、いろんな場面で使える思考のフレームワークだな〜、と思うのですよ。
他の使い方(高田の場合)
生成AI時代の現代で、AIエージェントに調べ物をするときとか、自分で考えていることを聞く時に、プロンプトに以下のことを差し込んで聞いていたりします。
〜〜〜について、検討したいです。その際は、批判的に思考しながら検討していきたいです。
〜〜〜について、〜だと考えます。もし、反証・反論があればこのことについて、批判的に意見をいってください。無ければ、無視してください。
要は、「鏡」として使っています。AIエージェントと白熱した議論を交わすこともあり、お互いの意見の落とし所を見つけて、まとめたりもしてます。
昔っから「逆を取る」ことをしていたため、発想などを発散させて考えるクセがついており、この手の議論を楽しんだりしてました。(いい意味で、ですよ!)
ただ、「人身攻撃論法」や「藁人形論法」などといった誤った論法にならないように気をつけながら、相手の言い分(この場合は、AIエージェント)のなかで同意する部分をみつけて、その上で「(クリティカルに)こう考えてますけど、どうですか?」といった問いかけをしつつ、建設的にまとめるようにしています。
おわりに
北大路書房さんから、以下の書籍が刊行されています。
また、三笠書房さんから刊行している書籍も、オススメです。
クリティカルシンキングを知りたい方、興味がある方は是非一読して、実践していてみてはいかがでしょうか?
高田も現在、実践中です!
では、気になる「なぞかけの答え」を発表して、本稿の結びとさせていただきます!
どちらも、「冷めないで / 醒めないでほしい」でしょう。
では、また!